本製品では、ユーザーIDをディレクトリサービスで管理します。利用者を登録する場合はディレクトリサービスへ登録します。使用するディレクトリサービスは、セットアップ時に指定します。
ディレクトリサービスとしては、以下のいずれかを選択してください。
Interstage ディレクトリサービス
Active Directory
OpenLDAP
LDAPによる認証でInterstage ディレクトリサービスを使用する場合は、以下の手順でInterstage ディレクトリサービスの環境を構築します。
参照
詳細については、“Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド”を参照してください。
なお、ディレクトリサービスに登録したユーザー情報は、以下のどちらかのタイミングで有効となります。
Systemwalker Runbook Automationが60分間隔で定期的に行っているディレクトリサービスからの情報を読み込んだタイミング(情報登録後、最大60分)
ディレクトリサービスに登録したユーザー情報を使ってログインを行ったタイミング
Webコンソールの[システム管理]タブで[ユーザ]サブメニューの右クリックメニューから[ディレクトリから最新情報に更新]をクリックしたタイミング
参考
本製品のコンソールにログインする際に利用するユーザーIDは、ディレクトリサービス上のユーザーの識別属性(RDN)
の情報になります。
注意
ユーザーIDとグループ名には、英数字、ハイフン、アンダースコア文字("_")だけを使用してください。ユーザーIDとグループ名の先頭には、アットマーク("@")は使用できません。
ユーザーの登録は、以下の手順で行います。
LDIFファイルを作成します。
設定例
[ユーザー登録用LDIF]
dn: uid=user1,ou=%USER%,%DOMAIN% changetype: add objectclass: inetOrgPerson objectclass: organizationalPerson objectclass: person objectclass: top cn: swrbaadmin sn: swrbaadmin givenName: swrbaadmin userPassword: systemwalker#1 uid: user1 |
[IflowUsersグループ更新用LDIF]
dn: cn=IflowUsers,ou=%GROUP%,%DOMAIN% changetype: modify add:member member: uid=user1,ou=%USER%,%DOMAIN% |
上記ファイル中にある%~%の部分は、以下の置換対象一覧に従って置換してください。
置換対象一覧
置換対象の記号 | 置換後の設定値 |
---|---|
%DOMAIN% | 構築したドメイン名('dc=...'形式) (例) ou=interstage,o=fujitsu,dc=com ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのキー名に、この設定値を指定する必要があります。 |
%USER% | Systemwalker Runbook Automationで利用する組織単位(OU)の名前 (例) User ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのユーザーを格納する組織単位設定で、ou=<%USER%の設定値>とする必要があります。 |
%GROUP% | Systemwalker Runbook Automationで利用する組織単位(OU)の名前 (例) Group ※LDAPを構築後にセットアップを行う場合、セットアップの際、LDAPのグループを格納する組織単位設定で、ou=<%GROUP%の設定値>とする必要があります。 |
参照
設定例に記載のオブジェクトクラス、および属性については、“Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド”の“オブジェクトクラス一覧”および“属性一覧”を参照してください。
ユーザーをInterstage ディレクトリサービスに登録し、IflowUsersグループのメンバーとします。
以下に、ldapmodifyコマンドとLDIFファイルを使用したエントリデータの登録例を示します。
例:
管理者用DN: cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>
管理者用DNのパスワード: password
リポジトリのホスト名: Interstageディレクトリサービスのホスト名
ポート番号: 389
【Windows】
ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D "cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password -f <作成したLDIFファイル名> |
【Linux】
/opt/FJSVirepc/bin/ldapmodify -H ldap://<Interstageディレクトリサービスのホスト名>:389 -D" cn=manager,<'dc=...'形式のドメイン名>" -w password -f <作成したLDIFファイル名> |
参照
ldapmodifyコマンドの詳細については、“Interstage Application Server/Interstage Web Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“Interstage ディレクトリサービス運用コマンド”を参照してください。