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Interstage Application Server J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)
Interstage

4.3.3 Oracleを使用する場合の環境設定

Oracleを使用する場合は、以下の環境設定が必要です。

Oracle Real Application Clustersを使用する場合は、付録B Oracle Real Application Clustersとの連携を参照してください。

デフォルトではFile System Service Providerを使用しないデータソースが定義されます。File System Service Providerを使用する場合の設定については、“JDBC(データベース)を参照する場合の共通事項”の“File System Service Providerを使用する場合の環境設定”を参照してください。


1.環境変数の設定

設定する環境変数の設定項目と、動作環境ごとの設定方法は以下のとおりです。

環境変数の設定項目

Oracle JDBCドライバを動作させるために必要な、以下を設定してください。Oracleホーム・ディレクトリは、Oracle製品のソフトウェアをインストールするために選択したディレクトリです。使用するOracleがインストールされている、Oracleホーム・ディレクトリを指定してください。
詳細は、Oracleのマニュアルを参照してください。
また、各JDBCドライバがサポートするJavaバージョンについては各JDBCドライバのマニュアルを参照してください。

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値 (注1)

クラスパス

Oracle11g以降

Oracleホーム・ディレクトリ\jdbc\lib\ojdbc6.jar(注2)

Oracleホーム・ディレクトリ\jlib\orai18n.jar

1) SolarisまたはLinuxの場合、“\”を“/”に読み替えてください。
2) JDBC3.0規約範囲内で使用してください。JDBC4.0規約で追加された機能は使用できません。

OCIドライバを使用する場合には、上記の設定に加えて以下の設定が必要です。

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値

パス

共通

Oracleホーム・ディレクトリ\bin

設定項目

Oracleの

バージョン

設定値

ライブラリパス

Oracle11g以降 (注1)

Oracleのインストールディレクトリ/lib32

Oracle11g以降 (注1)

Oracleホーム・ディレクトリ/lib

ORACLE_HOME

共通

Oracleホーム・ディレクトリ

1) ライブラリパスは上記表に記載している順序で設定してください。


IJServerを使用する場合の設定方法

IJServerを使用する場合の環境変数の設定方法”を参照して設定してください。


クライアント環境の場合の設定方法

クライアント環境でJ2EEアプリケーションクライアントを動作させる場合は、環境変数に設定してください。以下に設定例を記載します。

Windows(R)上の環境設定でシステム環境変数に設定する場合の例

[スタート]-[コントロールパネル]-[システムの詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。

注意

Windows Server(R) 2008の場合の説明です。使用するOSにより操作方法は異なります。

コマンドでシステム環境変数に設定する場合の例

ORACLE_HOMEは、Oracleのインストールホーム・ディレクトリです。

set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\ojdbc14.jar
set CLASSPATH=%CLASSPATH%;%ORACLE_HOME%\jdbc\lib\nls_charset12.jar

[Cシェルの場合]
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/ojdbc14.jar
setenv CLASSPATH ${CLASSPATH}:${ORACLE_HOME}/jdbc/lib/nls_charset12.jar


2.Interstageへのデータソース登録

Interstage管理コンソールでデータソースを定義します。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。また、isj2eeadminコマンドを使用して変更することもできます。詳細は“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“isj2eeadmin”を参照してください。

データソースを定義する際に、使用する機能によって以下からデータソースの種類を選択できます。

データソースの種類

用途

Interstageのコネクションプーリングを使用する

Interstageのコネクションプーリング機能を使用できるデータソースです。Oracle9i以降のJDBCドライバで使用できます。デフォルトで選択されます。

Oracleのコネクションプーリングを使用する

Oracleの暗黙的接続キャッシュを使用するデータソースです。Oracle10g以降のJDBCドライバのみで利用できます。以下の場合に選択してください。

  • Oracle Real Application Clusters(Oracle RAC)の高速接続フェイルオーバー機能を使用する場合

  • Statementキャッシュ機能を使用する場合

  • Oracleの接続キャッシュ・プロパティによるチューニングを行う場合

分散トランザクションを使用する

分散トランザクション(グローバルトランザクション)環境を使用する場合に選択してください。

Interstage Application Server 8.0以前において定義可能であった「グローバルトランザクションを使用する」のチェックボックスは削除されました。グローバルトランザクションを使用する場合は、「データソースの種類」で「分散トランザクションを使用する」を選択してください。