名前
ijsdeployment - J2EEアプリケーションの配備
形式
ijsdeployment -n name -f filepath [-c web application name] [-r]
ijsdeployment -n name -d path [-c web application name] [-r]
機能説明
ijsdeploymentコマンドは、IJServerのワークユニットに対してJ2EEアプリケーションの配備を行います。IJServerのワークユニットが運用中の場合は、HotDeploy機能を使用したJ2EEアプリケーションの配備/再配備となります。
以下に、ijsdeploymentコマンドのオプションおよび引数を説明します。
配備対象となるIJServerのワークユニット名を指定します。
配備対象ファイルを絶対パス、または相対パスで指定します。-dオプションと同時に指定することはできません。
配備できるファイルを次に示します。
EARファイル
WARファイル
ejb-jarファイル
RARファイル
サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションが保管されているディレクトリをフルパスで指定します。-fオプションと同時に指定することはできません。
-dオプションによって配備すると、サーバ上の任意のディレクトリ配下に展開されたWebアプリケーションを、IJServerディレクトリ配下にコピーすることなく、IJServerで動作させることができます。
Webアプリケーション名を指定します。
URLにWebアプリケーション名を指定しないで呼び出しが行えるデフォルトWebアプリケーションとしてWebアプリケーションを配備する場合には、Webアプリケーション名にROOTを指定してください。
Webアプリケーション名には、以下の名前の指定はできません。また、Webアプリケーション名の先頭に'/'を指定した場合は、'/'を取り除いた値がWebアプリケーション名となります。
全角文字(ひらがな、カタカナ、漢字、英数、記号)
半角文字のカタカナ
'+'、'-'、'.'、'_'、'$'、'/'以外の記号('.'を使用する場合は他の文字と一緒に使用すること)
空白
64文字を超えるもの
DOSデバイス名
このパラメタは以下の場合に有効となります。
-fでWARファイルを指定した場合
-dでWebアプリケーションが保管されているディレクトリを指定した場合
このパラメタを指定した場合、Webモジュール定義ファイル(interstage-web.xml)で設定しているWebアプリケーション名より優先されます。
このパラメタを省略した場合、Webアプリケーション名は以下のようになります。
ただし、Webモジュール定義ファイル(interstage-web.xml)でWebアプリケーション名を設定している場合、Webモジュール定義ファイルで設定した値が有効となります。
WARファイルを配備した場合
WARファイル名から拡張子を除いた値になります。“/home/tmp/warsample.war”を配備した場合は、“warsample”になります。
サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションを配備した場合
Webアプリケーションが保管されているディレクトリ名になります。“/home/webapp/j2eesample/”を配備した場合は、“j2eesample”になります。
また、モジュール名は以下のようになります。
WARファイルを配備した場合
WARファイル名になります。“/home/tmp/warsample.war”を配備した場合は、“warsample.war”になります。
サーバ上の任意の位置で実行するWebアプリケーションを配備した場合
Webアプリケーションが保管されているディレクトリ名になります。“/home/webapp/j2eesample/”を配備した場合は、“j2eesample”になります。
ijsdeploymentコマンドでWebアプリケーションを配備した場合、モジュール名は変更できません。モジュール名を変更したい場合はInterstage管理コンソールから配備してください。
アプリケーションがすでに配備されていて、上書きで配備する場合に指定します。
戻り値
0 = 正常終了
上記以外 = エラーが発生し処理を中断
注意事項
配備時に設定されるWebアプリケーション名以外の値は、Interstage管理コンソールで配備した場合のデフォルト値と同じです。詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
ただし、Webモジュール定義ファイル(interstage-web.xml)を含むWebモジュールを配備した場合は、Webモジュール定義ファイルの設定項目が有効となります。
本コマンドを使用する場合は、コマンドを実行するマシンにInterstage JMXサービスがインストールされ、起動されている必要があります。
本コマンドを実行する場合、事前に配備対象となるIJServerのワークユニットがコマンドを実行するマシン上に作成されている必要があります。配備対象となるIJServerのワークユニットはInterstage管理コンソール、またはisj2eeadminコマンドを使用して作成します。
下記の場合、本コマンドを実行する前に対象となるIJServerのワークユニットが停止している必要があります。
HotDeploy機能を使用していない場合
Interstage Application Server V6で作成されたIJServerの場合
本コマンドで配備対象となるIJServerのワークユニットは、Interstage管理コンソール、またはisj2eeadminコマンドで作成したIJServerのワークユニットのみです。
本コマンドは、Interstageが起動されているか全強制停止モード以外で停止されている場合に実行できます。
配備処理で生成されるJavaクラスのコンパイルに使用されるJava VMは、IJServerのワークユニット設定のJavaバージョンに設定されているJava VMとなります。IJServerのワークユニット設定については、“Interstage管理コンソール ヘルプ”の“IJServer:環境設定”を参照してください。
このコマンドによる操作は、Interstage管理コンソールの実行基盤となっているInterstage JMXサービスで処理されます。下記のような場合は、Interstage JMXサービスのカスタマイズを行ってください。Interstage JMXサービスの環境設定については、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソール環境のカスタマイズ”を参照してください。
メモリ不足が発生した場合
“Interstage JMXサービスのjavaプロセスに指定するオプション情報”をカスタマイズしてください。
Interstage JMXサービスの通信のタイムアウトが発生した場合
“Interstage JMXサービスの通信のタイムアウト時間”をカスタマイズしてください。
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザだけが実行可能です。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「利用権限について」を参照してください。
使用例
IJServerのワークユニット名がIJServer001、ファイルパスが「C:\temp\sample.ear」の操作例を以下に示します。
ijsdeployment -n IJServer001 -f C:\temp\sample.ear |
IJServerのワークユニット名がIJServer001、ファイルパスが「/usr/tmp/sample.ear」の操作例を以下に示します。
ijsdeployment -n IJServer001 -f /usr/tmp/sample.ear |