名前
ijscompilejsp - JSPの事前コンパイル
形式
ijscompilejsp [-a] [-b] [-p] -n name [-t targetname]
機能説明
ijscompilejspコマンドは、配備されたEAR/WARモジュールのJSPを事前コンパイルします。
JSPの事前コンパイルで作成されるJSPのコンパイル結果は、以下のディレクトリ配下に保管されます。
J2EE共通ディレクトリ\ijserver\IJServer名\work\precompile
J2EE共通ディレクトリ/ijserver/IJServer名/work/precompile
以下に、ijscompilejspコマンドのオプションおよび引数を説明します。
変更のないJSPもコンパイルします。
省略した場合は、以前に実行された事前コンパイルから変更のないJSPはコンパイルされません。
コンパイルエラーがあった場合、以降のコンパイルを実行しません。
省略した場合は、以降のコンパイルを続行します。
コンパイル対象のモジュール名およびJSPファイル名を出力します。
省略した場合は、コンパイルエラーが発生しなければ、モジュール名およびJSPファイル名は出力されません。
コンパイル対象となるIJServerワークユニット名を指定します。
コンパイル対象となるEAR/WARモジュール名を指定します。
省略した場合は、ワークユニット配下のすべてのアプリケーションが対象となります。
戻り値
0 = 正常終了
上記以外 = エラーが発生し処理を中断
注意事項
以下の操作を行った場合は、JSPのコンパイル結果は削除されます。
必要な場合は再度JSP事前コンパイルコマンドを実行してJSPのコンパイルを行ってください。
アプリケーションの上書配備
アプリケーションの配備解除
Interstage管理コンソールの[ワークユニット] > [環境設定] > [Servletコンテナ設定]のカスタムタグプーリングの使用を変更した場合
コンパイルはJMXサービスで実行されるため、JMX管理サーバが起動されている必要があります。
警告レベルのコンパイラメッセージは出力されません。(ただし、コンパイルエラー発生時は除きます。)
本コマンドは、Interstage Application Server V6から移行したIJServerワークユニットに対しては実行できません。
JSP事前コンパイルコマンドが正常終了してもIJServer32042のエラーによりWebアプリケーションの起動に失敗する場合は、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Webアプリケーションの開発・運用時の異常”の“JSP事前コンパイルでコンパイルが正常終了したJSPを含むWebアプリケーションの起動が異常終了する場合”を参照してください。
Webアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)の更新内容がWebアプリケーションに反映されない場合は、“J2EE ユーザーズガイド(旧版互換)”の“Webアプリケーションの開発・運用時の異常”の“Webアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)の更新内容がWebアプリケーションに反映されない場合”を参照してください。
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザだけが実行可能です。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細は、「リファレンスマニュアル(コマンド編)」-「利用権限について」を参照してください。
使用例
IJServerのワークユニット名がIJServer001、モジュール名がsample.war、コンパイル対象のJSPファイル名がsample.jspの操作例を以下に示します。
ijscompilejsp -p -n IJServer001 -t sample.war IJServer: INFO: IJServer10230: 事前コンパイルを開始します WebModule: sample.war /sample.jsp classファイルを作成しました IJServer: INFO: IJServer10222: 事前コンパイルが完了しました: JSPファイル数=1, エラーファイル数=0 |