名前
ijsdispatchcont - Webサーバコネクタにおけるリクエストの振り分け操作
形式
ijsdispatchcont {ON|OFF} IPアドレス[:ポート番号] [-s Webサーバ名]
機能説明
Webサーバコネクタでは、各IJServerワークユニットに対しリクエスト振り分け制御を行っています。ijsdispatchcontコマンドは、WebサーバコネクタにおけるIJServerワークユニットへのリクエストの振り分けを操作します。本コマンドにより、IJServerワークユニットを振り分け対象にする/しないの状態を設定できます。
本コマンドで操作した状態は恒久的に保持されます。Webサーバの再起動後や異常停止後でも状態を保持するため、本コマンドを実行しない限り振り分け状態は変更されません。
本コマンドで、振り分け状態がonである(振り分け対象である)IJServerワークユニットに対して、onを指定した場合もエラー通知しません。また、振り分け状態がoffである(振り分け対象でない)IJServerワークユニットに対して、offを指定した場合もエラー通知しません。
以下に、ijsdispatchcontコマンドのオプションおよび引数を説明します。
指定のIJServerワークユニットをWebサーバコネクタにおけるリクエストの振り分け対象にします。英大文字、英小文字の区別はありません。
指定のIJServerワークユニットをWebサーバコネクタにおけるリクエストの振り分け対象からはずします。英大文字、英小文字の区別はありません。
振り分けを制御したいIJServerワークユニットのIPアドレス、またはIPアドレスとポート番号を指定します。
ポート番号を省略してIPアドレスのみで指定した場合は、対象IPアドレス上のすべてのIJServerワークユニット(すべてのIJServerワークユニット内のServletコンテナ)を振り分け操作の対象にします。
特定のWebサーバからの要求の振り分けを操作する場合に、振り分けを操作するWebサーバコネクタに該当するWebサーバのWebサーバ名を指定します。指定したWebサーバが存在しない場合はエラーとなります。
省略した場合、すべてのWebサーバのWebサーバコネクタが対象になります。
戻り値
0 = 正常終了
上記以外 = エラーが発生し処理を中断
注意事項
本コマンドは、管理者権限を所有するユーザのみ実行可能です。
本コマンドにより振り分け先が1つも存在しなくなった場合は、リクエスト時にHTTPステータスコード503(Service Temporarily Unavailable)をWebブラウザへ返却します。
使用例
ijsdispatchcont OFF 10.10.10.1:9000 -s FJapache |