名前
ssorestore - Interstage シングル・サインオンの資源のリストア・移入
形式
ssorestore -f filepath
機能説明
ssobackupコマンドでバックアップ・移出を行ったInterstage シングル・サインオンの資源のリストア・移入を行います。
以下に、ssorestoreコマンドのオプションと引数を説明します。
Interstage シングル・サインオンの資源格納ファイルを絶対パスで指定します。ssobackupコマンドで指定した資源の格納ファイルを指定してください。
メッセージ
本コマンドを実行すると、-fオプションで指定した資源格納ファイルにバックアップ・移出された資源の一覧が以下のように表示されます。その後、資源のリストア・移入を行うかどうか問い合わせるメッセージが表示されますので、資源の一覧を確認し、リストア・移入を継続する場合は“yes”を入力してください。
メッセージの表示形式については、使用例を参照してください。
バックアップ・移出資源 | 表示メッセージ |
リポジトリサーバ資源 | Repository server |
認証サーバ資源 | Authentication server |
認証サーバ間連携サービス資源 | Federation service |
業務サーバ資源 | Business server |
注意事項
本コマンドは管理者権限で実行してください。
リストア・移入を行うマシンは、バックアップ・移出を行ったマシンと同じディスク構成である必要があります。
本コマンドは、ssobackupコマンドでバックアップ・移出を行ったInterstage シングル・サインオンの資源のみをリストア・移入します。以下の資源については、必要に応じて別途実施してください。
なお、リストア・移入の対象となる資源については、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。
SSOリポジトリの資源
Interstage ディレクトリサービスのリストア・移入手順に従ってください。
Interstage証明書環境の資源
Interstage証明書環境のリストア・移入手順に従ってください。
Webサーバ(Interstage HTTP Server)の資源
Interstage HTTP Serverのリストア・移入手順に従ってください。
Webサーバ(Interstage HTTP Server以外)の資源
各Webサーバが提供するリストア・移入手順に従ってください。
業務システムのコンテンツ
利用者が作成したコンテンツについては、利用者自身でリストア・移入を行ってください。
統合Windows認証を行っている場合は、バックアップ・移出を行ったサーブレットアプリケーションとしてサーブレットコンテナに配備された統合Windows認証アプリケーションのリストア・移入が必要です。IJServerのリストア・移入手順に従って行ってください。
シングル・サインオンJavaAPIを使用している場合は、バックアップ・移出を行ったサーブレットアプリケーションのリストア・移入が必要です。IJServerのリストア・移入手順に従って行ってください。
本コマンドを実行するマシンに、リストア・移入を行うサーバがインストールされていない場合は、その旨をエラーメッセージに表示してエラーで終了します。
リストア・移入先にファイルが存在した場合は、ファイルを上書きします。
コマンド実行中にリストア・移入を行うかどうか確認の問い合わせが必ず行われます。リストア・移入を継続する場合は“yes”を入力してください。
資源の納先ファイルを使用した後は、必ず削除してください。
において本コマンドを実行する場合は、以下の点に注意してください。
バックアップ・移出を行ったマシンとリストア・移入を行うマシンの環境変数(LANG)が異なる場合、以下のメッセージを出力し、エラー終了する場合があります。
[0132]ファイルの形式が不当です
環境変数(LANG)を一時的にバックアップ・移出を行ったマシンと合わせることで、リストア・移入を行うことができます。その後、必要に応じてリストア・移入した各サーバの環境定義ファイルの文字コードを変換してください。
文字コード変換については、“使用上の注意”の“注意事項”-“Interstage シングル・サインオンの注意事項”-“システムのロケールの変更に関する注意事項”を参照してください。
メッセージにFederation serviceが表示された場合は、バックアップ・移出を行ったサーブレットアプリケーションとしてサーブレットコンテナに配備された認証サーバ間連携サービスのリストア・移入が必要です。IJServerのリストア・移入手順に従って行ってください。
使用例
業務サーバの資源をバックアップした“C:\temp\ssoazfile”ファイルを使用して、業務サーバの環境をリストアします。
ssorestore -f C:\temp\ssoazfile |
業務サーバの資源をバックアップした“/tmp/ssoazfile”ファイルを使用して、業務サーバの環境をリストアします。
/opt/FJSVssocm/bin/ssorestore -f /tmp/ssoazfile |
以下の資源をバックアップした“C:\temp\ssosvacfile”ファイルを使用して、各サーバの環境をリストアします。
認証サーバ
リポジトリサーバ
ssorestore -f C:\temp\ssosvacfile |
以下の資源をバックアップした“/tmp/ssosvacfile”ファイルを使用して、各サーバの環境をリストアします。
認証サーバ
リポジトリサーバ
/opt/FJSVssocm/bin/ssorestore -f /tmp/ssosvacfile |
以下の資源をバックアップした“C:\temp\ssosvacfile”ファイルを使用して、各サーバの環境をリストアします。
認証サーバ
認証サーバ間連携サービス
リポジトリサーバ
ssorestore -f C:\temp\ssosvacfile |
以下の資源をバックアップした“/tmp/ssosvacfile”ファイルを使用して、各サーバの環境をリストアします。
認証サーバ
認証サーバ間連携サービス
リポジトリサーバ
/opt/FJSVssocm/bin/ssorestore -f /tmp/ssosvacfile |
注)コマンド実行後、対話入力で、“yes”、または“no”を入力してください。それ以外を入力すると、“no”を入力した場合の動作となります。また対話入力で、“yes”を入力し、コマンドが正常に終了した場合、メッセージは表示されません。“no”を入力した場合は、「Command canceled.」が表示されます。