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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

20.32 odrestoresys

名前

odrestoresys  -  CORBAサービス資源ファイルのリストア・移入

形式

(1) CORBAサービス資源ファイルのリストア
  odrestoresys -r [-od] [-ns] [-ir] backupdir [-M system]

(2) CORBAサービス資源ファイルの移入
  odrestoresys [-u] [-h hostname -p portnum] [-irpath path] backupdir [-M system]


(3) Interstage V3環境のCORBAサービス資源ファイルのリストア
  odrestoresys -r -v3 backupdir [-M system]

機能説明

odrestoresysコマンドは、odbackupsysコマンドでバックアップ・移出を行ったCORBAサービス資源ファイルのリストア・移入を行います。CORBAサービス資源ファイルには、以下の資源が含まれます。

“(1) CORBAサービス資源ファイルのリストア”は、同一マシン上にリストアを行う場合に使用します。CORBA資源ファイル内のホスト名およびポート番号は、変更しません。

“(2) CORBAサービス資源ファイルの移入”は、異なるマシンなどに移入を行う場合に使用します。CORBAサービス資源ファイル内のホスト名・ポート番号を変更します。

“(3) Interstage V3環境のCORBAサービス資源ファイルのリストア”は、V3以前の環境からV4以降の環境へレベルアップを行う際に、V3以前の資源をV4以降の環境へリストアを行う場合に使用します。

以下に、odrestoresysコマンドの引数を説明します。

-u

旧バージョン互換用オプションです。本バージョンで指定すると、無効となります。

-h hostname

以下のCORBAサービス資源ファイルに設定されているホスト名を、hostnameで指定したホスト名に変更して、移入を行います。

  • configのIIOP_hostnameパラメタ

  • initial_hosts/inithost

  • initial_services/init_svc

  • impl.db

  • CosNamingディレクトリ配下のファイル

移出元のconfigのIIOP_hostnameパラメタが設定されていない場合は、configのIIOP_hostnameパラメタを設定しません。なお、configファイルのIIOP_hostnameパラメタに誤ったホスト名が設定されている場合は、他ホストから接続を受け付けることができなくなる可能性があるため、hostnameは注意して指定してください。IIOP_hostnameパラメタの詳細については“チューニングガイド”の“config”を参照してください。

  

-p portnum

以下のCORBAサービス資源ファイルに設定されているポート番号を、portnumで指定したポート番号に変更して、移入を行います。

  • configのIIOP_portパラメタ

  • initial_hosts/inithost

  • initial_services/init_svc

  • impl.db

  • CosNamingディレクトリ配下のファイル

-irpath path

インタフェースリポジトリサービス資源のデータベースをpathで指定したパスに移入を行います。

ドライブ名を含む絶対パスで指定します。制御文字(ShiftJISコードの 0x00~0x1F,0x7F)を除く文字列です。ただし、半角英文字の大文字と小文字、全角英文字の大文字と小文字は区別されません。なお、最大長は255文字です。


“/”で始まる空白文字と半角カナを除く文字列で設定します。最大長は、/usr/include/sys/param.hのMAXPATHLENの値で、終端のNULL文字を含みます。

本オプションを省略した場合は、以下のように動作します。

  • 移入先サーバにおいて、インタフェースリポジトリサービスをローカルホスト上で運用している場合は、移入先サーバのインタフェースリポジトリサービス資源のデータベース格納位置に対して移入を行います。

  • 移入先サーバにおいて、インタフェースリポジトリサービスをリモートホスト上で運用している場合は、移入元サーバのインタフェースリポジトリサービス資源のデータベース格納位置と同じディレクトリに対して移入を行います。この場合、移入先サーバに、移行元サーバと同じディレクトリが存在している必要があります。同じディレクトリが存在しない場合は、エラーとなります。

-r

CORBAサービス資源の情報を変更せずに、リストアを行います。資源を復旧する場合は、通常、本オプションを指定します。

-od

CORBAサービス(ORB)資源のリストアを行います。

-ns

ネーミングサービス資源のリストアを行います。なお、-odオプションと同時に指定されない場合は、ネーミングサービスのデータベースだけリストアを行います。

-ir

インタフェースリポジトリ資源のリストアを行います。なお、-odオプションと同時に指定されない場合は、インタフェースリポジトリのデータベースだけリストアを行います。

-v3

odbkup, irbkup, obkbkupコマンド(Interstage V3環境で提供)でバックアップを行ったInterstage V3環境のCORBAサービス資源のリストアを行います。

backupdir

CORBAサービス資源の格納ディレクトリを指定します。odbackupsysコマンドで指定したディレクトリ名を指定してください。なお、-v3オプションと同時に指定された場合は、odbkup, irbkup, obfbkupコマンド(Interstage V3環境で提供)で指定したディレクトリを指定してください。

-M system

拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。

  • Interstage Application Server Enterprise Edition

注意事項