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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

10.6 esmonitorchnl

名前

esmonitorchnl  -  イベントチャネルの接続情報を表示

形式

esmonitorchnl [-l size ] [-M system]

機能説明

イベントチャネルに接続されているコンシューマおよびサプライヤのIPアドレス(IP address)、ホスト名(HOST)、接続時刻(Connected Time)および最終アクセス時刻(Final Access Time)を表示します。

表示したい情報は、コマンド起動後に対話形式で指定します。

接続情報を表示させた状態で、異常終了した接続情報を回収することもできます。

指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-l size

コンシューマおよびサプライヤ情報の表示行数を指定します。
省略した場合、表示行数は20で表示します。

-M system

拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。

  • Interstage Application Server Enterprise Edition

  • Interstage Business Application Server

注意事項

使用例

[接続情報を表示するまでの操作]
グループ名が“EVENT1”、イベントチャネル名が“CHNL1”で静的生成されたイベントチャネルに接続しているコンシューマの接続情報を表示する場合の例(環境変数LANGにCが設定されている場合)を以下に示します。なお、Linuxシステムでは、環境変数LANGに日本語を設定している場合でも、英語で出力されます。

  1. esmonitorchnlコマンドを実行します。
    esmonitorchnl

  2. イベントチャネルの起動タイプを選択します。静的チャネルの場合は“1”を、動的チャネルの場合は“2”を入力してください。
    Select channel type you want to use.
    1.static channel 2.dynamic channel > 1

  3. グループ名を入力します。
    Please input group name. > EVENT1

  4. チャネル名を入力します。
    Please input channel name. > CHNL1

  5. 表示する情報を選択します。コンシューマの場合は“1”を、サプライヤの場合は“2”を入力してください。
    Select display information you want to use.
    1.consumer 2.supplier > 1

  6. 指定されたイベントチャネルの接続情報が表示されます。

[イベントチャネルの接続情報の表示例]

group name      : EVENT1
channel name    : CHNL1
count/all count : 4/4
-----------------------------------------------------------------------
No. IP address[HOST]
     Connected Time             Final Access Time
-----------------------------------------------------------------------
0001 192.168.0.1[event]
     Wed Aug 31 13:49:45 2005   Wed Aug 31 18:59:35 2005
0002 192.168.0.2[fujitsu]
     Wed Aug 31 13:29:25 2005   Wed Aug 31 13:59:25 2005
0003 192.168.0.2[fujitsu] (2)
     Wed Aug 31 13:19:15 2005              -            
0004 192.168.0.3[notify] 
     Wed Aug 31 13:19:15 2005   Wed Aug 31 18:59:21 2005

注意

  • ホスト名(HOST)に“-”と表示された場合は、IPアドレスからホスト名を解決できない可能性があります。hostsファイルの内容を確認してください。

  • 最終アクセス時刻(Final Access Time)は不揮発化対象ではないため、チャネルダウンおよびシステムダウンなどが発生した場合に初期化され、“-”と表示されます。これは、不揮発チャネル運用でイベントチャネル再起動後、アプリケーションから通信がないことを示します。

  • グローバルトランザクションを使用しているアプリケーションにおいて、Currentインタフェースを使用する場合、最終アクセス時刻(Final Access Time)は更新されません。

  • IPv6環境で運用している場合は、IPv4クライアントのIPアドレスはIPv4射影アドレスとして出力されます。たとえば、“No 0001”の場合は、“::ffff:192.168.0.1”と出力されます。IPv6環境で運用する設定については、“チューニングガイド”の“Interstageのチューニング”-“IPv6環境での運用について”、および“CORBAサービスの動作環境ファイル”-“config”(IP-versionパラメタ)を参照してください。

[接続情報表示後の操作]
イベントチャネルの接続情報が表示後の状態では、接続情報の回収、次接続情報の表示、接続情報の再表示およびコマンドの終了を行うことができます。

注意

接続情報の回収処理において、Windows(R)の場合はイベントログ上、Solaris/Linuxの場合はシステムログ上にエラーメッセージes10055が出力され、接続情報の回収に失敗した場合は、再度、本コマンドを実行してください。