名前
odsetque - サーバアプリケーションのキューイングポリシへの登録/削除
形式
(1) サーバアプリケーションのキューイングポリシへの登録
odsetque -a {-q|-w} groupname membername1 [membername2 ...] [-M system]
(2) キューイングポリシからサーバアプリケーションの削除
odsetque -d {-q|-w} groupname [-M system]
(3) キューイングポリシに登録されたサーバアプリケーションの一覧表示
odsetque -l [-M system]
機能説明
odsetqueコマンドは、キューイングポリシに対してサーバアプリケーションのインプリメンテーション情報を登録・削除・表示します。登録されたサーバアプリケーションはキューイングポリシに従ってクライアントからのリクエストを処理します。
ただし、本コマンドで登録したインプリメンテーションリポジトリIDに相当するCORBAサーバアプリケーションは、CORBAワークユニットとして運用できません。
本コマンドは、管理者権限で実行する必要があります。初めてキューイングポリシを使用する場合は、キューイングポリシ雛型ファイルのqueue_policy.defaultファイルを複写して、queue_policyファイルを作成しておく必要があります。キューイングポリシファイルの格納先は以下のディレクトリです。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\ODWIN\etc |
(インストールパスはデフォルト)
/opt/FSUNod/etc |
/opt/FJSVod/etc |
本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
指定されたインプリメンテーションリポジトリIDに相当するサーバアプリケーションをキューイングポリシへ登録します。
指定されたインプリメンテーションリポジトリIDに相当するサーバアプリケーションをキューイングポリシから削除します。
キューイングポリシに登録されたサーバアプリケーションの一覧を表示します。
キュー操作を行います。
キューグループ操作を行います。
キューイングポリシの登録/削除を行うキュー名またはキューグループ名を指定します。最大255文字までの任意の文字列が指定可能です。
キューに登録するインプリメンテーションリポジトリIDまたはキューグループに登録するキュー名を指定します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
キューイングポリシへの登録
サーバアプリケーションのキューイングポリシへの登録として、複数のインプリメンテーションリポジトリIDを1つのキューとして指定することができます。また、作成したキューを複数まとめてキューグループとして別名管理することができます。キューイングポリシへの登録は、先にOD_impl_instコマンドによりインプリメンテーションリポジトリIDを登録する必要があります。
インプリメンテーションリポジトリIDをキューに登録する例を以下に示します。
odsetque -a -q queue1 IDL:test1/intf1:1.0 IDL:test2/intf2:1.0
キューイングポリシに登録した複数のキューをキューグループとしてさらに1つにまとめて管理する例を以下に示します。
odsetque -a -w queue_group1 queue1 queue2 ...
キューイングポリシに登録したアプリケーションは、odcntlqueコマンドで活性化、非活性化の操作が可能です。また、キューイングポリシに登録した情報はCORBAサービスを再起動しなければ有効になりません。
キューイングポリシからの削除
サーバアプリケーションをキューイングポリシから削除する例を以下に示します。キュー名またはキューグループ名を指定します。
例を以下に示します。ネーミングサービス、インタフェースリポジトリのインプリメンテーションリポジトリIDをキューイングポリシから削除しないでください。
odsetque -d -q queue1またはodsetque -d -w queue_group1
キューイングポリシのリスト表示
キューイングポリシに登録されているサーバアプリケーションの一覧を表示します。例を以下に示します。
odsetque -l
登録されているエントリがない場合は"No QueueGroup entry"または"No Queue entry"が表示されます。
受付け可能リクエスト数の上限値について
システム全体で受付け可能なリクエスト数の上限値はconfigファイルの値で設定できます。
(システムの上限値)= limit_of_max_IIOP_resp_requests
注)上限値が256より小さい場合は、256に設定されます。
キューごとに受付け可能なリクエスト数の最大値を設定するには、キューイングポリシファイルの[GUARANTY]セクションの下に上限値の定義が必要です。
キュー名がqueue1のキューの上限値を64に設定する例を以下に示します。
[GUARANTY] queue1 = 64
上限の定義がない場合はシステムの上限値がキューの上限値に設定されます。
キューイングポリシとは
CORBAサービスのキュー制御の動作を決定する定義です。キューイングポリシによりオブジェクトへのリクエストをどのキューに振り分けるのかを決定します。
注意事項
従来のコマンド名のquesetは、従来互換のために残されていますが、odsetqueの使用を推奨します。
キューイングポリシに登録した情報を有効にするには、CORBAサービスを再起動する必要があります。
メッセージ
起動時に表示されるメッセージと意味を以下に示します。
groupnameはすでに存在します。
groupnameが見つかりません。
groupnameが無効です。
groupnameが長過ぎます。
membernameは登録済みです。
インプリメンテーションリポジトリIDが見つかりません。
環境変数OD_HOMEが未設定です。
queue_policyファイルがオープンできません。
queue_policyファイルが作成できません。
queue_policyファイルの書込みに失敗しました。
queue_policyファイルの変名に失敗しました。
impl.dbファイルがオープンできません。