名前
OD_set_env - オブジェクトリファレンス生成時に埋め込むホスト名およびコード情報の設定
形式
(1) ホスト名およびコード情報の設定
OD_set_env -n HostName [-L Locale] [-M system]
OD_set_env -L Locale [-M system]
(2) 設定情報の表示
OD_set_env -l [-M system]
機能説明
OD_set_envコマンドは、サーバマシンで動作し、オブジェクトリファレンスの生成時に組み込むホスト名の設定およびオブジェクトリファレンスのコード情報の暗黙値を設定します。
本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
オブジェクトリファレンスに埋め込むホスト名の情報を設定します。HostNameにはIPアドレスを指定することも可能ですが、ホスト名の設定を推奨します。なお、HostNameで指定される値の妥当性チェックは行わないため、設定する値に注意してください。
オブジェクトリファレンスのコード情報の暗黙値を設定します。指定可能なコード系については、“8.2 OD_or_adm”を参照してください。
-nおよび-Lオプションにより設定されたサーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスの設定情報を表示します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
注意事項
本コマンドの-nおよび-Lオプション(情報設定)は、管理者権限で実行する必要があります。
設定した情報を有効にするには、CORBAサービス(ObjectDirector)を再起動する必要があります。
本コマンドで情報設定すると、当該サーバでのオブジェクトリファレンス生成では、本コマンドで設定したホスト名が有効となります。
本コマンドで情報設定すると、本コマンドで設定したホスト名をローカルホストとみなすようになります。
Interstageの各サービスで使用するオブジェクトリファレンスのホスト名を変更する場合は、“運用ガイド(基本編)”の“ホスト情報(IPアドレス/ホスト名)の変更”を参照してください。なお、isinitコマンドを使用してInterstageを強制初期化モードで初期化することでも、ホスト名を変更することは可能です。isinitコマンドを使用せずに各サービスの初期化を行う場合は、各サービスのコマンドにより再初期化を行ってください。
本製品をインストールした環境によって、本コマンドの利用権限が変わる場合があります。詳細については、“1.3 利用権限について ”を参照してください。
メッセージ
起動時に表示されるメッセージと意味を以下に示します。
環境変数OD_HOMEが未設定です。
-Xオプションのパラメタが指定されていません。パラメタを設定してください。
オブジェクトリファレンスの生成環境に誤りがあります。
環境情報を設定する権限がありません。管理者権限で実行してください。
オプションXXXが二重に定義されました。
-Lオプションのパラメタが指定されていません。
-nオプションのパラメタが指定されていません。
boa.envファイルのオープンに失敗しました。管理者権限で実行してください。