名前
otsmonitor - OTSシステム/リソース管理プログラムの状態監視
形式
[OTSシステムの場合]
起動監視(タイムアウト時間“nn”、監視サイクル時間“mm”)。
otsmonitor -t sys -m "startup,timeout=nn,cycletime=mm"
停止監視
otsmonitor -t sys -m "terminate"
起動から停止までの監視
otsmonitor -t sys -m "startup,terminate"
[リソース管理プログラムの場合]
起動監視(タイムアウト時間“nn”、監視サイクル時間“mm”)。
otsmonitor -t rmp {-n リソース定義名 | -j} -m "startup,timeout=nn,cycletime=mm"
停止監視
otsmonitor -t rmp {-n リソース定義名 | -j} -m "terminate"
起動から停止までの監視
otsmonitor -t rmp {-n リソース定義名 | -j} -m "startup,terminate"
機能説明
本コマンドは、OTSシステム/リソース管理プログラムの状態を監視します。クラスタシステムからOTSシステム/リソース管理プログラムを監視する場合に利用します。
本コマンドで指定可能なオプションとパラメタを以下に示します。
監視対象を以下から選択して指定します。
OTSシステムを監視対象とします。
リソース管理プログラムを監視対象とします。
指定したリソース定義名のリソース管理プログラムを監視します。-tオプションに“rmp”を指定した場合に指定します。
JTS用のリソース管理プログラムを監視します。-tオプションに“rmp”を指定した場合に指定します。
監視対象、タイムアウト時間、および監視サイクル時間を指定します。
以下の文字を半角カンマ(,)で区切り、半角ダブルクォーテーション("")で囲んで指定します。
監視対象が起動するまでを監視します。
監視対象が停止するまでを監視します。
監視対象が起動から停止するまでを監視します。
nnにタイムアウト時間を指定します。タイムアウト時間が経過しても監視対象の処理が完了しない場合は、エラー復帰します。タイムアウト時間は、停止監視には影響を与えません。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値(または指定範囲外の値が指定された場合の値)は、60秒です。
mmに何秒ごとに状態を監視するかを指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値(または指定範囲外の値が指定された場合の値)は、5秒です。
復帰値
本コマンドは、以下の復帰値を返却します。
本コマンドで指定した監視動作のとおりに動作した場合、“0”を返却します。
処理中に何らかの異常を検出した場合、“1”を返却します。
タイムアウト時間(-mオプションのtimeout値)内に起動処理が完了しなかった場合、“2”を返却します。
注意事項
本コマンドは、管理者権限だけが実行可能です。
本コマンドでは、OTSシステム/リソース管理プログラムの監視だけを行います。本コマンド実行時に、otsstartコマンド/otsstartrscコマンドは実行されません。
-mオプションのtimeout値には、cycletime値より大きい値を指定してください。小さい値を指定すると、監視サイクル時間(cycletime値)までタイムアウト処理が発生しません。
本コマンド実行時は、データベース連携サービス(サービス名:ObjectTransactionService)およびCORBAサービス(サービス名:OD_start、Naming Service)が起動されている必要があります。停止している場合は、手動でサービスを起動してから本コマンドを実行してください。
本コマンド実行時は、CORBAサービスおよびネーミングサービスが起動されている必要があります。
使用例
OTSシステムの起動を監視する場合
otsstart |
OTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合(起動時のタイムアウト時間“30秒”)
otsstartrsc -pg c:\temp\ots\rdb_resource.exe -n resource1 |
JTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合(監視サイクル時間“2秒”)
otsstartrsc -j |
OTSシステムの起動を監視する場合
otsstart |
リソース管理プログラムの起動を監視する場合(起動時のタイムアウト時間“30秒”)
otsstartrsc -pg /home/ots/rdb_resource -n resource1 |
JTS用のリソース管理プログラムの起動を監視する場合(監視サイクル時間“2秒”)
otsstartrsc -j |