Interstage Studioは、Java EE 5およびJava EE 6のWebアプリケーションやEnterprise JavaBeans (EJB)などの開発に対応したJava統合開発環境です。現在広く使われているオープンソースの開発環境Eclipseをベースにしており、業界標準の操作性で開発を行うことができます。J2EE1.4のアプリケーションの開発も可能ですが、Java EEを推奨します。
対象読者
本書は、ワークベンチを使って、各種アプリケーションを開発する人のために必要な事項を説明しています。
本書は、読者がJava EEのWebアプリケーションやEJBなどに関する基本的な知識があることを前提としています。
表記方法
本書は以下の表記方法で記述しています。
ボタン名、メニュー名、ダイアログボックス名、コンテキストメニューを[ ]で示します。
例) コンテキストメニューから[追加] > [テンプレート]を選択します。
ファイル、項目、関数などの名前は「 」で示します。
本製品がスタートメニューに作成するグループ名を[Interstage Studio Vxx]と表記します。実際のグループ名はソフトウェア説明書の"インストール手順"で確認し、読み替えてお読みください。
インストールフォルダの読み替えについてはソフトウェア説明書の"フォルダ構成とファイル"を参照してください。
例)
<ワークベンチのインストールフォルダ>はソフトウェア説明書の"フォルダ構成とファイル"の対応表で示す各機能のインストールフォルダです。
ワークベンチ名称
本書では、ワークベンチで共通の説明は「ワークベンチ」と表記します。ワークベンチを区別して説明する場合には、製品インストール時に標準でインストールされるワークベンチを「標準のワークベンチ」、Java EE 6開発機能を選択した時にインストールされるワークベンチを「Java EE 6ワークベンチ」と表記します。
登録商標について
Microsoft、Active Directory、ActiveX、Excel、Internet Explorer、MS-DOS、MSDN、Visual Basic、Visual C++、Visual Studio、Windows、Windows NT、Windows Server、Win32 は、米国およびその他の国における 米国Microsoft Corporationの商標または登録商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporation およびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
その他の記載されている商標および登録商標については、一般に各社の商標または登録商標です。
なお、本文中では、(R)およびTMは略記しています。
2012年 8月
改版履歴
2012年 8月 初版
本書の読み方を説明します。
マニュアル構成と読み方
本書は、標準のワークベンチとJava EE 6ワークベンチの開発方法を説明します。マニュアルの構成と読み方に従い、開発するワークベンチにあわせてお読みください。
標準のワークベンチでは、IJServerクラスタの使用例を記載しています。IJServerクラスタとInterstage Java EE DASサービスの両方で利用できる機能があります。機能差や使い分けについては、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド"を参照してください。
Java EE 6アプリケーションを開発する場合には、最初に"第9章 Java EE 6アプリケーションを開発する"をお読みください。Java EE 6アプリケーションを開発する場合には、Interstage Java EE 6 DASサービスを使用します。Interstage Java EE 6 DASサービスについては、"Interstage Application Server Java EE運用ガイド(Java EE 6編)"を参照してください。
操作説明について
WebアプリケーションやEJBなど、開発するアプリケーションの種別ごとに章を分けています。各章の"入門"は、各アプリケーションの開発手順をサンプルを用いて説明しています。"入門"の操作説明は、標準のワークベンチの操作を使って説明しています。Java EE 6ワークベンチで開発する場合には、設定項目が異なる場合があります。
Java EE 6ワークベンチの場合
ターゲットランタイム/構成
ターゲットランタイム | Interstage Application Server V11.0(Java EE 6) |
構成 | Interstage Application Server V11.0(Java EE 6)デフォルト構成 |
操作手順や画面項目名について参照するヘルプ
目次 | 参照先 | |
---|---|---|
ヘルプ名 | タイトル | |
9.2.1.3 Webアプリケーションの開発 | Webツールプラットフォームユーザガイド | Webアプリケーションの作成 |
9.3.1.3 EJBの開発 | Webツールプラットフォームユーザガイド | EJBアプリケーション開発 |
9.4.1.3 JPAを使用したアプリケーションの開発 | Dali Java Persistence Tools User Guide | - |
9.5.1.3 Webサービスアプリケーションの開発 | Webツールプラットフォームユーザガイド | Webサービスアプリケーションの作成 |
各章の説明と対応するワークベンチ
各章の記述内容と対応するワークベンチを以下に示します。Java EE 6ワークベンチでアプリケーションを開発する場合には、"記載内容"に標準のワークベンチと異なる点を記載しています。本書の"操作説明について"とあわせてお読みください。
目次タイトル | 記載内容 | ワークベンチ | |
---|---|---|---|
標準のワークベンチ | Java EE 6ワークベンチ 注1) | ||
エディタやビューなどのワークベンチの構成要素、ワークスペースやプロジェクトなどの開発資産の形式、および、ワークベンチの基本的な操作について説明します。 | ○ | ○ | |
Webアプリケーションの概要および、Webアプリケーションの作成方法について説明します。 | ○ | ○ | |
Enterprise JavaBeansの概要および、Enterprise BeanとEJBクライアントアプリケーションの作成方法について説明します。 | ○ | ○ | |
Java Persistence APIの概要および、JPAを使用したアプリケーションの作成方法について説明します。 | ○ | ○ | |
Webサービスの概要および、Webサービスアプリケーションの作成方法について説明します。 | ○ | ○ | |
Java EE 5アプリケーションを作成するうえでの共通事項について説明します。 | ○ | - | |
Javaアプリケーションの概要および、Javaアプリケーションの作成方法について説明します。 | ○ | ○ 注2) | |
データベースの概要および、データベースの操作方法について説明します。 本章で説明する機能は、各製品から提供されているJDBCドライバの仕様により、正常に動作しない場合があります。データベースの内容に対する作成、更新、削除などの操作は、各製品から提供されているツールやアプリケーションの利用をお勧めします。 | ○ | ○ | |
Java EE 6アプリケーションの概要および、アプリケーションの作成方法から配備まで説明します。 | - | ○ | |
ワークベンチを使用するうえでの便利な機能や、Java EEのアプリケーションプログラミングでの留意事項について説明します。 | ○ | ○ | |
提供しているサンプルについて説明します。 | ○ | ○ | |
旧バージョンのワークベンチで開発した資産の移行について説明します。 | ○ | ○ | |
Java EE 6ワークベンチでの開発でJDK 7を用いるための手順を説明します。 | - | ○ | |
J2EE1.4アプリケーションの開発方法について説明します。 | ○ | - | |
ワークベンチで発生する問題を解決する方法について説明します。 | ○ | ○ | |
アプリケーションの開発手順を例題を使用して説明します。 | ○ | - |
○:対応しています。
-:対応していません。
注1) JDK6、JDK7を使用してJavaアプリケーションを開発する場合は、Javaプロジェクトで定義します。Javaアプリケーションを作成するためには、Javaプロジェクトとソースのリンクやクラスパスの設定が必要です。
注2) Java EE 6ワークベンチはグラフィカルエディタには対応していません。