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ServerView Resource Orchestrator Express/Virtual Edition V3.1.0 運用ガイド

9.3 リストア

ここでは、管理サーバのリストアの方法について説明します。

以下の流れで、管理サーバをリストアします。

図9.1 管理サーバのリストアの流れ

注意

マネージャーをクラスタで運用している場合、復元するフォルダーは共有ディスクでのフォルダー名に置き換えてください。
共有ディスクでのフォルダー名については、「導入ガイド VE」の「付録D マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。

以下の手順で、管理サーバをリストアします。

  1. マネージャーの再インストール、マネージャーの停止、証明書、セッション暗号キー、各種定義ファイル、イメージ管理情報のリストア

    1. マネージャーがファイル破損などで正常に動作しない場合、マネージャーをアンインストールしたあと再インストールします。

      注意

      HBA address renameを利用している場合、リストア時のアンインストール手順が異なります。
      「導入ガイド VE」の「11.1.1 事前準備」の「アンインストールする前の注意事項」に記載されている「1. サーバの削除」は行わないでください。

      再インストール後、マネージャーを停止します。
      停止方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

    2. 証明書、セッション暗号キー、各種定義ファイル、イメージ管理情報のリストアは、rcxkeydefrestoreコマンドを実行します。
      rcxkeyrestoreコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「6.3 rcxkeydefrestore」を参照してください。

      【Windowsマネージャー】
      インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxkeydefrestore

      【Linuxマネージャー】
      /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxkeydefrestore

      >rcxkeydefrestore -file filename <RETURN>

      なお、保存したパスワードは、パスワード保存を実行したOSのユーザーアカウントのホームディレクトリに格納されています。ホームディレクトリの内容が破損している場合、併せてリストアするか、再度、rcxloginコマンドでパスワードを保存してください。

  2. イメージファイルに関連する情報、システムイメージ、クローニングイメージのリストア

    イメージファイルに関連する情報、システムイメージ、クローニングイメージのリストアは、scwrestoreコマンドを実行します。
    scwrestoreコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「6.6 scwrestore」を参照してください。

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\scwrestore

    【Linuxマネージャー】
    /opt/FJSVrcvmr/bin/scwrestore

    >scwrestore -dir directory <RETURN>

  3. VM管理製品の仮想マシンのリストア

    リストアについては、VM管理製品のマニュアルを参照してください。

  4. 構成定義情報のリストア

    9.2.2 構成定義情報のバックアップ」で書き出した構成定義情報のリストアを行います。

    以下のコマンドを実行します。

    rcxrestoreコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「6.4 rcxrestore」を参照してください。

    【Windowsマネージャー】
    インストールフォルダー\SVROR\Manager\bin\rcxrestore

    【Linuxマネージャー】
    /opt/FJSVrcvmr/bin/rcxrestore

    >rcxrestore -file filename <RETURN>

    注意

    コマンドは絶対パスで指定してください。

  5. マネージャーの起動

    マネージャーの起動方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。

  6. VM管理製品を利用してVMの最新情報を本製品に反映します。

    rcxadm vmmgr refreshコマンドについては、「リファレンスガイド (コマンド編) VE」の「5.13 rcxadm vmmgr」を参照してください。

    >rcxadm vmmgr refresh <RETURN>

    60秒以上間隔をおきます。

    >rcxadm vmmgr refresh <RETURN>

    注意

    2回目のrcxadm vmmgr refreshコマンドを実行する際は、必ず60秒以上待ってから実行してください。VMの最新情報が正しく反映されない場合があります。

  7. ディレクトリサービスのリストア

    ディレクトリサービスによるユーザー管理を行っている場合、ディレクトリサービスのリストアを行ってください。

    リストアについては、ディレクトリサービスのマニュアルを参照してください。

注意

  • マネージャーをクラスタで運用している場合、復元するフォルダーは共有ディスクでのフォルダー名に置き換えてください。
    共有ディスクでのフォルダー名については、「導入ガイド VE」の「付録D マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。

  • VMホストを予備サーバとして設定する場合、該当する物理サーバの"SpareServer"セクションの"operation"はハイフン("-")のままにしてください。リストア完了後、RORコンソールから該当する物理サーバの予備サーバを設定してください。

  • 以下の操作中は、リストアを行わないでください。

    • リソースの作成、変更、削除

    • サーバの切替え・切戻し

    • システムイメージのバックアップ・リストア

    • クローニングイメージの採取・配付中

  • 証明書、構成定義情報、システムイメージおよびクローニングイメージは、同じ時期にバックアップしたものをリストアしてください。

  • バックアップ後に、以下に示すハードウェアの設定、および構成定義情報の変更を行うと復旧できません。必ずバックアップし直してください。

    • 管理情報全体のバックアップが必要な場合

      • シャーシ、LANスイッチブレード、管理対象サーバ、電力監視デバイスのハードウェア交換

      • 管理対象サーバのNIC交換

      • 管理対象サーバとLANスイッチブレード間のLAN結線

    • スナップショットの採取

      • サーバ切替え、継続 (*1)

    • 構成定義情報のバックアップの再実行が必要な場合


    *1: サーバ切替え後に切戻しを行っている状態の場合、リストアできます。管理サーバのリストアを実行中は、以下の操作は実行しないでください。

    • VMホスト間でのVMゲストの移動

    • VM管理製品上でVMゲストの登録、解除

  • HBA address renameを利用する管理対象サーバをリストアした場合、リストア完了後、管理対象サーバを再起動してください。

  • リストア後に保守モードの設定は復旧されません。バックアップ時に記録した情報に従って、保守モードを設定してください。

  • 管理対象サーバのエージェントを登録している場合で、かつシステムイメージのバックアップ、およびクローニングイメージの採取を使用する場合、管理サーバをリストアしたあとに、以下のどちらかを行ってください。

  • LANスイッチとネットワークマップの結線情報は、バックアップできません。「操作ガイド VE」の「13.2 事前準備」を参照し、LANスイッチの登録、および結線情報を取得してください。

  • VIOM連携のユーザー名とパスワードは、バックアップできません。リストアを行う前にVIOM連携を登録してください。操作方法については、「操作ガイド VE」の「7.1 VIOM連携の登録」を参照してください。