ここでは、管理サーバのバックアップの方法について説明します。
管理サーバのバックアップには、以下の2つがあります。
環境構築後に実行するバックアップ
「9.2.1 管理情報全体のバックアップ」を参照してください。
定期的なバックアップ、および構成定義情報のバックアップ
短い周期の定期的なバックアップ運用(1時間ごとに実行するバックアップなど)や構成定義情報を更新するたびに実行するバックアップです。
「9.2.2 構成定義情報のバックアップ」を参照してください。
定期的なバックアップを開始する前に、以下の項目を決定する必要があります。
管理情報全体のバックアップの頻度
管理情報全体のバックアップを行う頻度を決定します。
例
システム構築完了時
毎月1日、03:00AM
定期的なバックアップの頻度
構成定義ファイルのバックアップの頻度を決定します。
例
1時間に1回
バックアップ先
バックアップ先ディスクを決定します。
製品をインストールしたディスクとは別のディスクを指定することをお勧めします。
バックアップに必要なディスク容量については、「9.2.1 管理情報全体のバックアップ」の注意を参照してください。
バックアップ先
構成定義情報のバックアップ先は、事前に定義できます。以下を定義してください。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\etc\customize_data
【Linuxマネージャー】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data
manager_backup.rcxprop
チューニングパラメーターファイルに以下のパラメーターを設定します。
backup_dir=バックアップ先フォルダー |
本チューニングパラメーターファイルを省略した場合、以下のフォルダーに保存されます。
【Windowsマネージャー】
インストールフォルダー\SVROR\Manager\var\backup
【Linuxマネージャー】
/var/opt/FJSVrcvmr/backup
詳細は、「9.2.2 構成定義情報のバックアップ」を参照してください。
注意
バックアップした情報が管理サーバの異常で破損しないように、管理サーバのバックアップで退避するファイルは、ほかの記録媒体や外部ストレージに保管してください。
2回目以降のバックアップをする場合、バックアップ後に前回バックアップしたフォルダー、構成定義情報は削除しても問題ありません。ディスク容量に応じて削除してください。
以下の操作中は、バックアップを行わないでください。
リソースの作成、変更、削除
サーバの切替え・切戻し
システムイメージのバックアップ・リストア
クローニングイメージの採取・配付
マネージャーを停止せずに定期的にバックアップを行う運用の場合、これらの構成定義情報を更新する操作と競合した場合、更新が完了するまで自動的に待ち合わせます。
マネージャーをクラスタで運用している場合、退避(コピー)するフォルダーは共有ディスクでのフォルダー名に置き換えてください。
共有ディスクでのフォルダー名については、「導入ガイド VE」の「付録D マネージャーのクラスタ運用設定・削除」を参照してください。