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Interstage Business Application ServerV10.1.0 運用ガイド(高信頼性ログ編)
Interstage

6.3.1 レコード形式

エクスポートしたレコードの形式は、ユーザログテーブルの論理定義に合わせて出力されます。

ユーザログレコードの形式

テキスト形式の場合

バイナリ形式の場合

トランザクション情報レコードの形式

テキスト形式の場合

バイナリ形式の場合

注1) 値はNULLのため、内容は不定となります。詳細は、“■出力ファイルのデータ形式”を参照してください。

制御情報レコードの形式

テキスト形式の場合

バイナリ形式の場合

注1) 値はNULLのため、内容は不定となります。詳細は、“■出力ファイルのデータ形式”を参照してください。

■出力ファイルのデータ形式

出力ファイルは、1レコードが表の1行分のデータを構成するテキスト形式またはバイナリ形式で作成したファイルです。出力ファイルの文字コード系は、以下のとおりです。

バイナリ形式

バイナリ形式について説明します。列のデータ型とデータファイルのデータ形式の対応については“列のデータ型とデータファイルのデータ形式”を参照してください。

NULL値

出力ファイルのすべてのレコードについて、列のデータの前に2バイトのNULL指示部が出力されます。NULL指示部は、その列のデータ値がNULLであるかどうかを示します。

NULL指示部の値は以下のとおりです。

  • 0000(16進数): データがNULL値でない場合

  • FFFF(16進数): データがNULL値の場合

可変長文字列

列のデータ型が可変長文字列型の場合は、データの文字数を示す2バイトの長さ表示域が列のデータの直前に出力されます。

列のデータ型とデータファイルのデータ形式

備考1. データ形式で使用している記号は、以下を表します。

記号

説明

λ

可変長文字列の有効なデータ長(バイト数)を表します。

3

16進数(10進数で3)です。

j

データに対応する数値(16進数の0~9)を表します。

g

符号(正:16進数のA,C,E,F 負:16進数のB,D)を表します。

ss

符号(正:16進数の2B 負:16進数の2D)を表します。

Y

2バイトの二進数で西暦の年を表します。

M

1バイトの二進数で月を表します。

D

1バイトの二進数で日を表します。

h

1バイトの二進数で時を表します。

m

1バイトの二進数で分を表します。

s

1バイトの二進数で秒を表します。

R

16進数で00000000となります。

備考2. 指定例欄の枠内の文字は、各国語を除き、すべて16進数です。

備考3. 太枠部分は、符号けたまたはデータ長けたを表します。

備考4. データファイルの文字コード系は、データベースの文字コード系と一致している必要があります。

図6.1 INTERVALのデータ形式

備考5. データ形式で使用している記号は、以下を表します。

記号

説明

n

1~9(省略値:2)

b

データ型に指定されたn(時間隔先行フィールドの桁数)により、以下のように決定されます。


n

b

1~2

2byte

3~4

3byte

5~9

5byte


記号

説明

S

正または負の符号をそれぞれ文字の“+”または“-”のいずれかで表します。

Y

年をその格納サイズの二進数で表します。

M

月をその格納サイズの二進数で表します。

D

日をその格納サイズの二進数で表します。

h

時間をその格納サイズの二進数で表します。

m

分をその格納サイズの二進数で表します。

s

秒をその格納サイズの二進数で表します。

テキスト形式

1行分のデータは、列に対応するデータ項目の集まりで構成されます。1つの列のデータ型に対応する各データ項目の間は、カンマ(,)で区切ります。データ項目には、文字データと数値データがあります。文字データは、二重引用符(")で文字列を囲み、数値データは数値定数の文字列をそのまま指定します。また、1行分のデータの終了は、改行記号を指定します。なお、改行記号は1行のデータ項目中に含めることはできません。出力ファイルは、CSV形式に対応しています。

列のデータ型と出力ファイルのデータ形式の対応を以下に示します。

表6.1 列のデータ型とデータファイルのデータ形式

列のデータ型

形式

SMALLINT

-32768~32767(小数点なし)

INTEGER

-2147483648~2147483647(小数点なし)

NUMERIC(p,q)

整数部(小数点の左側)の数字の数はp-q以下
小数部(小数点の右側)の数字の数はq以下
備考.定数が小数点を含まない場合はすべて整数部となります。

DECIMAL(p,q)

CHARACTER(n)

  • 長さがn以下の二重引用符で囲んだ文字列です。
    例: "文字"

  • データに区切り文字が含まれる場合はデータとして扱われます。
    例: "123,456"

  • データに二重引用符が含まれる場合はデータとして扱われます。
    例: "TEL""12345"""

  • 各コマンドで指定した入力データまたは出力データの文字コード系を示すオプション(jオプション)と記述する文字コード系の関係を以下に示します。

    • EUCU90:日本語EUCコードのU90コード(EUC形式、COBOL_EUC形式)

    • EUCS90:日本語EUCコードのS90コード(EUC形式、COBOL_EUC形式)

    • SJIS:シフトJISコード

    • UNICODE:UNICODE(UTF-8形式、UCS-2形式)

このオプションを省略した場合は、データベースの文字コード系と同じコード系となります。

NATIONAL CHARACTER(n)

CHARACTER VARYING(n)

NATIONAL CHARACTER VARYING (n)

TIMESTAMP

"YYYY-MM-DD hh:mm:ss"
例: "2005-01-10 21:10:00"
"2005-2-1 1:5:0"

BINARY LARGE OBJECT(n)

テキスト形式では指定できません。

DATE

"YYYY-MM-DD"
例: "2005-01-10"

TIME

"hh:mm:ss"
例: "21:10:00"

INTERVAL

詳細は“表6.2 INTERVALのデータ形式”を参照してください。

表6.2 INTERVALのデータ形式

列のデータ型

形式

INTERVAL YEAR [(n)] TO MONTH
INTERVAL YEAR [(n)]
INTERVAL MONTH [(n)]

"[+/-]Y...Y-MM"
"[+/-]Y...Y"
"[+/-]M...M"
10年と2か月の例:"10-02"

INTERVAL DAY [(n)] TO HOUR
INTERVAL DAY [(n)] TO MINUTE
INTERVAL DAY [(n)] TO SECOND
INTERVAL DAY [(n)]

"[+/-]D...D hh"
"[+/-]D...D hh:mm"
"[+/-]D...D hh:mm:ss"
"[+/-]D...D"
14日と2時間の例:"14 02"

INTERVAL HOUR [(n)] TO MINUTE
INTERVAL HOUR [(n)] TO SECOND
INTERVAL HOUR [(n)]

"[+/-]h...h:mm"
"[+/-]h...h:mm:ss"
"[+/-]h...h"
21時間と12分の例:"21:12"

INTERVAL MINUTE [(n)] TO SECOND
INTERVAL MINUTE [(n)]

"[+/-]m...m:ss"
"[+/-]m...m"
72分11秒の例:"72:11"

INTERVAL SECOND [(n)]

"[+/-]s...s"
68秒の例:"68"

Y:年をその格納サイズの二進数で表します。

M:月をその格納サイズの二進数で表します。

D:日をその格納サイズの二進数で表します。

h:時間をその格納サイズの二進数で表します。

m:分をその格納サイズの二進数で表します。

s:秒をその格納サイズの二進数で表します。

“...”はn:時間隔先行フィールドに指定された行数の繰り返しを示します。

NULL値

データ項目がNULL値の場合は、文字データの場合でも数値データの場合でも、区切り文字の間に何も指定しない形で出力します。

また、データ項目が1行の最後の列である場合は、直前のデータ項目との区切り文字を指定したあとに、改行記号を続けて出力します。

対応する表定義の列にNOT NULLが指定されている場合には、NULL値のデータ項目は指定できません。

例1

文字データがNULL値の場合(データ項目の途中にある場合)

例2

文字データがNULL値の場合(データ項目の最後にある場合)