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Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

8.1.1 COBOLプロジェクトウィザード

COBOLプロジェクトウィザードを使用すると、COBOL言語記述によるCORBAクライアントなどのアプリケーションを作成できます。
COBOLプロジェクトウィザードでは、ターゲットの定義やビルド環境の設定を行います。

COBOLプロジェクトは、以下の手順で作成します。

  1. メニューバーから[ファイル] > [新規] > [COBOLプロジェクト]を選択します。

  2. [新規]ウィザードで、以下の情報を設定します。

    • [COBOLプロジェクト]ページで、プロジェクト基本情報を指定します。

    • [COBOLプロジェクト]ページで、ターゲットを定義します。

    • ターゲットの定義でプリコンパイラを使用するプロジェクトの生成を指示した場合、プリコンパイラ連携情報を指定します。

    • [ビルド環境]ページで、CORBAクライアント用のビルド環境を定義します。

    • [選択]ページで[コード生成を行う]を選択し、[使用可能なコード生成ウィザード]から作成するソース種別を選択します。

      • COBOLソース

      • オブジェクト指向COBOLソース

COBOLソース生成ウィザード、オブジェクト指向COBOLソース生成ウィザードの詳細については、"8.2 ソース生成ウィザード"を参照してください。

8.1.1.1 プロジェクト基本情報

プロジェクトに関する基本情報を指定します。

項目

説明

プロジェクト名

プロジェクト名を入力します。

プロジェクトコンテンツ

プロジェクト資産を保存する場所を指定します。

  

ワークスペース内に新規プロジェクトを作成

プロジェクト資産をワークスペースフォルダの配下に保存します。

外部ロケーションに新規プロジェクトを作成

プロジェクト資産をワークスペースフォルダの外に保存します。 [参照]をクリックして保存先フォルダを選択できます。

8.1.1.2 ターゲットの定義

作成するCOBOLアプリケーションのターゲット種別とターゲットファイルの名前を定義します。

項目

説明

ターゲット種別

作成するCOBOLアプリケーションのターゲット種別を指定します。
実行可能ファイル(exe)を作成する場合は[実行ファイル]を選択し、ダイナミックリンクライブラリ(dll)を作成する場合は[ダイナミックリンクライブラリ]を選択します。

  

DLL固有の実行用の初期化ファイル(COBOL85.CBR)を使用する

ターゲット種別がダイナミックリンクライブラリの場合、DLL固有の実行用の初期化ファイルを使用するか否かを指定します。
選択すると、DLL固有の実行用の初期化ファイルを使用するダイナミックリンクライブラリになります。

ターゲット名

リンク後に作成するターゲットファイル(exe/dllファイル)のファイル名を指定します。

作成するアプリケーションの形式

実行可能ファイル(exe)を作成する場合に、アプリケーションが使用するコンソールの種別(COBOLのコンソール/システムのコンソール)を指定します。

プリコンパイラを使用する

プリコンパイラを使用するプロジェクトを生成する場合に選択します。

テキストファイルエンコード

プロジェクトにファイルを新規作成するときのテキストファイルエンコードを選択します。

[テキストファイルエンコード]は以下の手順でプロジェクト作成後に変更できます。

  1. 依存ビューまたは構造ビューから[テキストファイルエンコード]を変更するプロジェクトを選択します。

  2. コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 左のペインで[情報]を選択すると[情報]ページが表示されます。

  4. [情報]ページの[テキストファイルエンコード]から変更するエンコードを選択して、[プロパティ]ダイアログボックスの[OK]ボタンをクリックします。

注意

  • [情報]ページの[テキストファイルエンコード]でエンコードを変更しても、プロジェクト内の既存ファイルのエンコードは変更されません。

  • テキストファイルエンコード"UTF-8"のCOBOLソースファイルをビルドするには、NetCOBOL V10.0.0以降がインストールされている必要があります。

8.1.1.3 プリコンパイラ連携情報

生成するCOBOLプロジェクトのプリコンパイラ連携情報を指定します。

項目

説明

プリコンパイラコマンド

プリコンパイラとして起動するコマンド名を指定します。

プリコンパイラのパラメタ

プリコンパイラコマンドのパラメタを指定します。

入力ソースの拡張子

プリコンパイラ入力ソースファイルの拡張子を指定します。
以下の拡張子を指定することはできません。

  • cobol

  • cob

  • cbl

  • lcai

出力ソースの拡張子

プリコンパイラ出力ソースファイルの拡張子を選択します。

COBOLコンパイラのエラーメッセージをプリコンパイラ入力ソースの行番号で表示する

選択するとプリコンパイラ入力ソースの行対応情報をCOBOLソースファイルへ展開します(INSDBINFコマンドを呼び出します)。
初期値では選択されていません。

INSDBINFコマンドのパラメタ

プリコンパイルによって生成されたCOBOLソースファイルに、プリコンパイラ入力ソースに対する行補正情報を展開するINSDBINFコマンドのパラメタを指定します。
ただし、入力ソースファイル名と出力ソースファイル名は、プリコンパイラ入力ソースファイル名から決定されるため、指定する必要はありません。

プリコンパイラ連携情報の詳細は"6.1.4.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更"を参照してください。

8.1.1.4 ビルド環境

CORBAクライアント用のビルド環境を定義します。

項目

説明

CORBAクライアントのビルド環境を設定

このプロジェクトをCORBAクライアントとして使用する場合に指定します。

  

記述言語

CORBAクライアントの記述言語を指定します。
[オブジェクト指向COBOL]または[COBOL]のどちらかを選択します。

オブジェクトの形式

オブジェクトのスレッド形式を指定します。
[マルチスレッド]または[シングルスレッド]のどちらかを選択します。

CDCORBAクラスを使用する

CORBAクライアント作成支援クラス(CDCORBA)を使用する場合に指定します。

8.1.1.5 選択

ソースコードを生成するかどうかを指定します。
ソースコードを生成してプロジェクトを作成する場合は、[使用可能なコード生成ウィザード]で、作成するソースコードを選択します。

項目

説明

コード生成は行わない

ソースコードを生成しないプロジェクトを作成します。

コード生成を行う

ソースコードのひな型を生成するウィザードを使用して、プロジェクトを作成します。
[使用可能なコード生成ウィザード]一覧からウィザードを選択します。

使用可能なコード生成ウィザード

[コード生成を行う]を指定した場合に、ソースコードを生成するためのウィザードを選択します。