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Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

6.1.3 COBOLコンパイラ

COBOLコンパイラを使ってプロジェクトを翻訳できます。

6.1.3.1 翻訳に関係するファイル

COBOLコンパイラが使用するファイルを以下に示します。

COBOLコンパイラが使用するファイル

ソースファイル(*.cob、*.cobol、*.cbl)

登録集ファイル(*.cbl)

リポジトリファイル(*.rep)

依存ビューのソースファイル配下に表示されているソースファイルは、翻訳の対象になります。

COBOLコンパイラによって生成されるファイルを以下に示します。

COBOLコンパイラによって生成されるファイル

オブジェクトファイル(*.obj)

リポジトリファイル(*.rep)

デバッグ情報ファイル(*.svd)

翻訳リストファイル(*.lst)

実行ファイル(*.exe)

ダイナミックリンクライブラリ(*.dll)

以下に翻訳で使用されるファイルの詳細を示します。

ファイルの内容

ファイル名形式

入出力
(*1)

使用・作成条件

関連する翻訳オプション

関連する環境変数

ソースファイル

任意のファイル名.cob

任意のファイル名.cobol

任意のファイル名.cbl

I

必須

-

-

登録集

任意のファイル名.cbl

I

COPY文を使用するソースプログラムの翻訳時

LIB

COB_COBCOPY
COB_LIBSUFFIX
COB_ライブラリ名

オブジェクトファイル

ソースファイル名.obj

O

翻訳が正しく行われた場合に生成される

-

-

リポジトリファイル

クラス名.rep

I

REPOSITORY段落を持つソースプログラムの翻訳時

REPIN

REP

COB_REPIN

O

クラス定義が正しく翻訳された場合に生成される

デバッグ情報ファイル

ソースファイル名.svd

O

翻訳オプションTESTを指定するか、ビルドモードにデバッグモードを設定した場合

-

-

翻訳リストファイル

*.lst

O

翻訳リストが出力される場合

PRINT

-

(*1) 入出力のIとOの意味は次のとおりです。

6.1.3.2 主プログラムの設定

ターゲットの種別が実行ファイルの場合、COBOLプロジェクトのビルドを行う前にプロジェクトのソースファイルの中から1つを主プログラムとして指定する必要があります。
主プログラムを指定しない場合、リンクエラーが発生します。

主プログラムには作成するプログラムのタイプにより、以下の2種類があります。主プログラムの種別は、COBOLプロジェクト生成時にウィザードで指定します。

注意

主プログラムとして[システムのコンソールを使用するアプリケーション]を指定した場合、ワークベンチから実行した場合はシステムのコンソールではなくコンソールビューを使用します。

主プログラムを設定する

以下の手順で主プログラムを設定します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューから主プログラムとして設定するソースファイルを選択します。

  2. コンテキストメニューから[主プログラム]を選択します。

  3. 選択したソースファイルが主プログラムとして設定され、ファイルのアイコンが変更されます。

主プログラムの種別を変更する

以下の手順で主プログラムの種別を変更します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューからプロジェクトを選択します。

  2. メニューバーから[ファイル] > [プロパティ]を選択するか、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 左のペインで[ターゲット]を選択すると[ターゲット]ページが表示されます。

  4. [作成するアプリケーションの形式]から[COBOLのコンソールを使用するアプリケーション]または[システムのコンソールを使用するアプリケーション]を選択し、[OK]をクリックします。

6.1.3.3 翻訳オプション

プロジェクトのビルドに必要な翻訳オプションの設定について説明します。

6.1.3.3.1 翻訳オプションの設定

翻訳オプションの設定はプロジェクトごとに行います。設定したオプションはパラメタとしてCOBOLコンパイラに渡されます。

以下の手順で[翻訳オプション]ページを表示し、翻訳オプションを設定します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューからCOBOLプロジェクトまたはCORBAサーバプロジェクトを選択します。

  2. メニューバーから[ファイル] > [プロパティ]を選択するか、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 左のペインで[ビルド]を選択すると[ビルド]ページが表示されます。

  4. [翻訳オプション]タブを選択すると[翻訳オプション]ページが表示されます。

    項目

    説明

    翻訳オプション

    COBOLコンパイラに渡す翻訳オプションを表示します。

    追加

    翻訳オプションを追加します。
    [翻訳オプションの追加]ダイアログボックスでは、[翻訳オプション]で追加したいオプションを選択し、[追加]をクリックすることで、翻訳オプションを追加します。
    翻訳オプションについては"6.1.3.3.2 翻訳オプションの詳細"を参照してください。

    変更

    [翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを変更します。

    削除

    [翻訳オプション]で選択された翻訳オプションを削除します。

    ビルドモードがデバッグの場合にCHECK(ALL)翻訳オプションを付加する

    ビルドモードがデバッグのときにCHECK(ALL)翻訳オプションを強制的に付加する場合にチェックします。
    初期値ではチェックされていません。
    ビルドモードがデバッグの場合に有効です。

    オプションファイル

    COBOLコンパイラに渡す翻訳オプションファイル(*.cbi)のファイル名を指定します。
    [翻訳オプション]ダイアログボックスで指定する以外のその他のオプションを使用する場合には、翻訳オプションファイルにオプションを記述してプロジェクトフォルダに格納し、そのファイル名を[オプションファイル]に指定してください。なお、[翻訳オプション]ダイアログボックスと翻訳オプションファイルに同じオプションが指定された場合には、[翻訳オプション]ダイアログボックスの指定が有効になります。

注意

  • ファイルの拡張子を指定する翻訳オプション

    以下の翻訳オプションは[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスには表示されません。

    • FILEEXT翻訳オプション

    • FORMEXT翻訳オプション

    • LIBEXT翻訳オプション

    これらの翻訳オプションを使用する場合は、6.1.3.3.3 既存の翻訳オプションファイルの利用か、または環境変数に設定してください。詳細については"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。

  • ソースファイルのコード系を指定する翻訳オプション(NetCOBOL V10.0.0以上がインストールされている場合)

    COBOLソースファイルのコード系を指定するSCS翻訳オプションは[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスには表示されません。SCS翻訳オプションはファイルのプロパティの[テキストファイルエンコード]から自動的に決定されます。

    SCS翻訳オプションのコード系は、ファイルのプロパティの [テキストファイルエンコード]で"UTF-8"が選択されている場合は"SCS(UTF8)"となり、"UTF-8"以外が選択されている場合は"SCS(SJIS)"となります。

6.1.3.3.2 翻訳オプションの詳細

[翻訳オプションの追加]ダイアログボックスの[翻訳オプション]の一覧で選択したオプションにしたがって、詳細な情報を指定するダイアログボックスが表示されます。

注意

翻訳オプションを指定するダイアログボックスで[参照]をクリックし、[プロジェクトから選択]ダイアログボックスからプロジェクトを選択した場合、パスの区切り文字が"\"ではなく"/"と表示されますが、"\"として扱われます。

翻訳オプションの一覧

翻訳時の資源に関するもの
翻訳リストに関するもの
翻訳時メッセージに関するもの
COBOLプログラムの解釈に関するもの
ソースプログラムの解析に関するもの
目的プログラムの作成に関するもの
実行時の処理に関するもの
実行時の資源に関するもの
実行時のデバッグ機能に関するもの

AIMLIB翻訳オプション

サブスキーマ段落にサブスキーマ定義ファイルを記述した場合、サブスキーマ定義ファイルのフォルダを指定します。
使用するサブスキーマ定義ファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。フォルダを複数指定した場合、指定された順序でフォルダが検索されます。

項目

説明

サブスキーマ定義ファイルのフォルダ

サブスキーマ段落にサブスキーマ定義ファイルを記述した場合、サブスキーマ定義ファイルのフォルダを指定します。
フォルダはセミコロンで区切って複数追加できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

ALPHAL翻訳オプション

ソースプログラム中の半角英小文字を半角英大文字と等価に扱う(ALPHAL)か、扱わない(NOALPHAL)かを指定します。

項目

説明

小文字の扱い

ソースプログラム中の英小文字の扱いを指定します。
初期値では[英大文字]が選択されます。

  

英大文字

英小文字を英大文字として扱います。

英小文字

英小文字と英大文字を区別して扱います。

文字定数の扱い

[小文字の扱い]に[英大文字]が指定された場合に選択できます。
初期値では[ALL]が選択されます。

  

ALL

プログラム名定数、CALL文、CANCEL文、ENTRY文およびINVOKE文の定数中の英小文字も英大文字と等価に扱います。

WORD

定数は記述どおりに扱います。

ASCOMP5翻訳オプション

2進項目の解釈を指定します。
データの内部表現が変わるため、内部表現を意識したコーディングが含まれている場合には注意してください。

項目

説明

2進項目の解釈の指定

2進項目の解釈を指定します。

  

NONE

宣言されたとおりに解釈します。

ALL

USAGE BINARYおよびUSAGE COMP、USAGE COMPUTATIONALと宣言された項目はUSAGE COMP-5が指定されたとみなします。

BINARY

USAGE BINARYと宣言された項目はUSAGE COMP-5が指定されたとみなします。

COMP

USAGE COMP、USAGE COMPUTATIONALと宣言された項目はUSAGE COMP-5が指定されたとみなします。

注意

PowerRW+を使用する場合、NONE以外は指定しないでください。

BINARY翻訳オプション

2進データの基本項目が、桁数より求められるワード単位の領域長(2,4,8)に割り付けられる(BINARY(WORD))か、バイト単位の領域長(1~8)に割り付けられる(BINARY(BYTE))かを指定します。
なお、符号なし2進項目の最左端ビットの扱いも指定できます。

項目

説明

2進項目の扱い

2進項目の扱いを指定します。
初期値では[BINARY(WORD,MLBON)]が選択されます。

  

BINARY(WORD,MLBON)

ワード単位の領域長で最左端ビットは符号として扱われます。

BINARY(WORD,MLBOFF)

ワード単位の領域長で最左端ビットは数値として扱われます。

BINARY(BYTE)

バイト単位の領域長で最左端ビットは符号として扱われます。

CHECK翻訳オプション

CHECK機能を使用する(CHECK)か、しない(NOCHECK)かを指定します。
nには、メッセージを表示させる回数を0~999999の整数で指定します。省略した場合には、1が指定されたとみなします。

項目

説明

CHECK機能

CHECK機能の使用の可否を指定します。
初期値では[CHECK機能を使用しない]が選択されます。

  

CHECK機能を使用する

CHECK機能を使用します。

CHECK機能を使用しない

CHECK機能を使用しません。

表示メッセージ数

表示されるメッセージ数を指定します。

検査項目

  

  

ALL

NUMERIC、BOUND、ICONF、LINKAGEおよびPRMをすべて検査します。

BOUND

添字・指標および部分参照の範囲外検査を行います。

ICONF

INVOKE文のパラメタと呼び出すメソッドの仮パラメタの適合検査を行います。

LINKAGE

以下のどちらかの場合に実行時メッセージを出力します。

  • CALL文の呼び出し側と呼ばれる側でリンケージ規約が合っていない場合。

  • 呼ばれる側がSTDCALLリンケージで、パラメタの個数が合っていない場合。

NUMERIC

データの例外を検査します。データの例外は数値項目がその属性に適さない値を含む場合、または除算演算の除数が0(ゼロ)の場合に発生します。

PRM

翻訳時に、内部プログラムを呼び出すCALL文(CALL一意名を除く)のUSING指定またはRETURNING指定に記述されたデータ項目と内部プログラムのUSING指定またはRETURNING指定に記述されたデータ項目に対して以下の検査を行います。

  • USING指定のパラメタの個数の一致

  • RETURNING指定のパラメタの有無の一致

  • データ項目がオブジェクト参照以外の場合、データ項目の長さの一致。長さの検査は、翻訳時に長さが決定する場合だけ行う。

  • データ項目がオブジェクト参照の場合、USAGE OBJECT REFERENCE句に指定されたクラス名、FACTORY指定およびONLY指定の一致

実行時に、外部プログラムを呼び出すCALL文のUSING指定またはRETURNING指定に記述されたデータ項目と外部プログラムのUSING指定またはRETURNING指定に記述されたデータ項目に対して以下の検査を行います。

  • USING指定のパラメタの個数の一致、およびデータ項目の長さの一致。ただしUSING指定のパラメタの個数の不一致が4個以上の場合、誤りが検出されないことがあります。

  • RETURING指定のパラメタの長さの一致。RETURNING指定がない場合、暗黙にPROGRAM-STATUSが受け渡されるため、長さ4バイトのデータ項目が指定されたものとみなします。

なお、実行時に長さが決定する場合は、翻訳時に記述した長さの最大値を使って、検査を行います。

注意

  • CHECK機能使用時には、n回目のメッセージが出力されるまで、プログラムの処理が続行されますが、領域破壊などによりプログラムが期待どおり動作しない場合があります。なお、nに0を指定した場合には、メッセージの表示回数に関係なく、プログラムの処理が続行されます。

  • CHECKを指定すると、上記の検査をするための処理が目的プログラム中に組み込まれるため、実行性能が低下します。デバッグ終了時には、NOCHECKを指定して再翻訳してください。

  • ON SIZE ERROR指定またはNOT ON SIZE ERROR指定の算術文では、ON SIZE ERRORの除数のゼロ検査が行われ、CHECK(NUMERIC)の除数のゼロ検査は行われません。

  • CHECK(NUMERIC)のデータ例外検査は、外部10進項目または内部10進項目が参照で使用される場合、および英数字項目または集団項目から、外部10進項目または内部10進項目へ転記される場合に行われます。ただし次は、チェックの対象とはなりません。

    • 添字としてALLが指定されている表要素

    • SEARCH ALL文におけるキー項目(ただしキー項目に対する添字が1次元かつWHEN条件がひとつだけである場合は除く)

    • SORT/MERGE文におけるキー項目

    • SQL文中で使用されているホスト変数

    • CALL文、INVOKE文および行内呼び出しのBY REFERENCEパラメタ

    • 次の組み込み関数の引数

      FUNCTION ADDR
      FUNCTION LENG
      FUNCTION LENGTH

    • 英数字項目または集団項目から、外部10進項目または内部10進項目のオブジェクトプロパティへの転記

  • プロジェクトのプロパティのビルドページの[翻訳オプション]タブの[ビルドモードがデバッグの場合にCHECK(ALL)翻訳オプションを付加する]がチェックされていて、かつ、ビルドモードがデバッグの場合、CHECK(ALL)以外のオプションを指定するときはこのチェックを解除する必要があります。

CONF翻訳オプション

COBOLの旧規格と新規格の間の非互換を指摘させる(CONF)か、させない(NOCONF)かを指定します。
CONFを指定すると、非互換項目は、Iレベルの診断メッセージで指摘されます。

項目

説明

規格の違いによるメッセージの出力の可否

規格の違いによるメッセージの出力の可否を指定します。

  

指摘する

COBOLの旧規格と新規格の間の非互換を指摘します。

指摘しない

COBOLの旧規格と新規格の間の非互換を指摘しません。

指摘する非互換

[規格の違いによるメッセージの出力の可否]に[指摘する]が指定された場合に選択できます。
初期値では[68]が選択されます。

  

68

'68 ANSI COBOLと'85 ANSI COBOLとで意味の解釈が異なる項目を指摘します。
翻訳オプションLANGLVL(85)を指定した場合にだけ意味を持ちます。

74

'74 ANSI COBOLと'85 ANSI COBOLとで意味の解釈が異なる項目を指摘します。
翻訳オプションLANGLVL(85)を指定した場合にだけ意味を持ちます。

OBS

廃要素である言語仕様および機能を指摘します。

注意

CONFは、従来の規格に従って作成したプログラムを、'85 ANSI COBOLの規格に従うように変更する場合に有効です。

COPY翻訳オプション

ソースプログラムリスト内に、COPY文によって組み込まれる登録集原文を表示する(COPY)か、しない(NOCOPY)かを指定します。
COPYは、翻訳オプションSOURCEを指定した場合だけ意味を持ちます。

項目

説明

登録集原文の表示

登録集原文を表示するか、しないかを指定します。
初期値では[NOCOPY]が選択されます。

  

COPY

登録集原文を表示します。

NOCOPY

登録集原文を表示しません。

COUNT翻訳オプション

COUNT機能を使用する(COUNT)か、使用しない(NOCOUNT)かを指定します。

項目

説明

COUNT機能の使用の可否

COUNT機能の使用の可否を指定します。
初期値では[使用しない]が選択されます。

  

使用する

COUNT機能を使用します。

使用しない

COUNT機能を使用しません。

注意

  • COUNTを指定すると、COUNT情報を出力するための処理が目的プログラム中に組み込まれるため、実行性能が低下します。デバッグ終了時には、NOCOUNTを指定して再翻訳してください。

  • COUNTは、翻訳オプションTRACEオプションと同時に指定できません。同時に指定された場合、後に指定されたオプションが有効となります。

CURRENCY翻訳オプション

通貨編集用文字として使用している文字に、\を使用する(CURRENCY(\))か、$を使用する(CURRENCY($))かを指定します。

項目

説明

通貨編集用文字の扱い

通貨編集用文字の扱いを指定します。
初期値では[\]が選択されます。

  

\

通貨編集用文字として\を使用します。

$

通貨編集用文字として$を使用します。

DLOAD翻訳オプション

プログラム構造を動的プログラム構造にする(DLOAD)か、しない(NODLOAD)かを指定します。

項目

説明

プログラム構造の指定

プログラム構造を指定します。
初期値では[NODLOAD]が選択されます。

    

DLOAD

プログラム構造を動的プログラム構造にします。

NODLOAD

プログラム構造を動的プログラム構造にしません。

DUPCHAR翻訳オプション

以下のソースプログラムをUnicode環境で翻訳したとき、コンパイラが付加/置換する全角ハイフンをシステム標準(DUPCHAR(STD))とするか、拡張文字(DUPCHAR(EXT))とするかを指定します。

項目

説明

重複文字の扱い

重複文字の扱いを指定します。
初期値では[STD]が選択されています。

    

STD

全角ハイフンをシステム標準とします。

EXT

全角ハイフンを拡張文字とします。

注意

DUPCHAR翻訳オプションは、お使いになっているコンピュータにインストールされているNetCOBOLの製品バージョンがV10.0.0以降の場合に使用するこができます。

EQUALS翻訳オプション

実行時に、SORT文の入力中に同一キーを持つレコードが複数個存在する場合、それらに関して、SORT文の出力レコードの順序をSORT文の入力レコードの順序と同じにすることを保証する(EQUALS)か、しない(NOEQUALS)かを指定します。

項目

説明

SORT文での同一キーデータの処理方法

SORT文での同一キーデータの処理方法を指定します。
初期値では[順序を規定せず、実行を高速にする]が選択されます。

  

入力した順序にすることを保証する

SORT文の入力中に同一キーを持つレコードが複数個存在する場合、それらに関して、SORT文の出力レコードの順序をSORT文の入力レコードの順序と同じにすることを保証します。

順序を規定せず、実行を高速にする

SORT文の入力中に同一キーを持つレコードが複数個存在する場合、それらに関して、SORT文の出力レコードの順序をSORT文の入力レコードの順序と同じにすることを保証せず、実行速度を高速にします。

注意

EQUALSを指定すると、整列操作で入力順序を保証するための特別な処理が行われるために実行性能が低下します。

FILELIB翻訳オプション

IN/OF XFDLIB指定のCOPY文によりファイル定義体からレコード定義を取り込む場合、ファイル定義体ファイルのフォルダを指定します。
使用するファイル定義体ファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。フォルダを複数指定した場合、指定された順序でフォルダが検索されます。

項目

説明

ファイル定義体ファイルのフォルダ

ファイル定義体ファイルの入力先フォルダを指定します。
フォルダはセミコロンで区切って複数追加できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

FLAG翻訳オプション

表示する診断メッセージを指定します。

項目

説明

診断メッセージのレベル

診断メッセージのレベルを指定します。
初期値では[I]が選択されます。

  

I

すべての診断メッセージを表示します。

W

Wレベル以上の診断メッセージだけ表示します。

E

Eレベル以上の診断メッセージだけ表示します。

注意

翻訳オプションCONFによる指摘メッセージは、FLAGの指定に関係なく表示されます。

FLAGSW翻訳オプション

COBOL文法の言語要素に対しての指摘メッセージを表示する(FLAGSW)か、しない(NOFLAGSW)かを指定します。

項目

説明

言語要素に対しての指摘メッセージ表示の可否

言語要素に対しての指摘メッセージ表示の可否を指定します。
初期値では[表示しない]が選択されます。

  

表示する

COBOL文法の言語要素に対しての指摘メッセージを表示します。

表示しない

COBOL文法の言語要素に対しての指摘メッセージを表示しません。

指摘する言語要素

指摘する言語要素を選択します。

  

STDM

'85 ANSI COBOL 規格の下位レベル外の言語要素を指摘します。

STDI

'85 ANSI COBOL 規格の中位レベル外の言語要素を指摘します。

STDH

'85 ANSI COBOL 規格の上位レベル外の言語要素を指摘します。

SIA

富士通システム統合アーキテクチャ (SIA) の範囲外の言語要素を指摘します。

RPW

'85 ANSI COBOL 規格の報告書の言語要素を指摘します。
STDM、STDI、STDHが選択されている場合に選択できます。

注意

FLAGSW(SIA)は、他システムで動かすプログラムを作成するときに有効です。

FORMLIB翻訳オプション

IN/OF XMDLIB指定のCOPY文により画面帳票定義体からレコード定義を取り込む場合、画面帳票定義体ファイルのフォルダを指定します。
使用する画面帳票定義体ファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。フォルダを複数指定した場合、指定された順序でフォルダが検索されます。

項目

説明

画面帳票定義体ファイルのフォルダ

画面帳票定義体ファイルのフォルダを指定します。
フォルダはセミコロンで区切って複数追加できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

GEN翻訳オプション

ソースプログラムリスト中に、AIM DBMSとの連絡領域(FCOM)およびAIM展開レコード域(UWA)を表示する(GEN)か、しない(NOGEN)かを指定します。

項目

説明

FCOMおよびUWAの表示

ソースプログラムリスト中に、AIM DBMSとの連絡領域およびAIM展開レコード域の表示の可否を指定します。
初期値では[表示しない]が選択されます。

  

表示する

ソースプログラムリスト中に、AIM DBMSとの連絡領域およびAIM展開レコード域を表示します。

表示しない

ソースプログラムリスト中に、AIM DBMSとの連絡領域およびAIM展開レコード域を表示しません。

INITVALUE翻訳オプション

作業場所節データのVALUE 句なし項目を指定値で初期化する(INITVALUE) か、しない(NOINITVALUE)かを指定します。

項目

説明

作業場所節でVALUE句なしの項目の扱い

作業場所節データのVALUE 句なし項目を指定値で初期化するか、しないかを指定します。
初期値では[初期化しない]が選択されます。

  

初期化する

初期化します。

初期化しない

初期化しません。

[初期化する]を選択したときに2桁の16進数を指定します。[初期化する]を選択したときには省略できません。

LANGLVL翻訳オプション

COBOLの旧規格と新規格との間で、ソースプログラムの解釈が異なる項目に対してどの規格に基づいて解釈するかを指定します。

項目

説明

ANSI COBOL規格の指定

ソースプログラムをどの規格に基づいて解釈するかを指定します。

  

85

'85 ANSI COBOL規格として解釈します。

74

'74 ANSI COBOL規格として解釈します。

68

'68 ANSI COBOL規格として解釈します。

LIB翻訳オプション

登録集機能(COPY文)を使用する場合、登録集ファイルのフォルダを指定します。使用する登録集ファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。
フォルダを複数指定した場合、指定された順序でフォルダが検索されます。

項目

説明

登録集ファイルのフォルダ

登録集ファイルのフォルダを指定します。
フォルダはセミコロンで区切って複数追加できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

LINECOUNT翻訳オプション

翻訳リストの1ページあたりの行数を指定します。
0から12までの値を指定すると、ページ替えのないベタ打ち表示となります。

項目

説明

翻訳リストの1ページあたりの行数

翻訳リストの1ページあたりの行数を指定します。
初期値には"60"が表示されます。
3桁以内の整数を指定してください。省略した場合、60が指定されたものとみなします。

LINESIZE翻訳オプション

翻訳リストの1行あたりの最大文字数(リスト上に表示されるA/N文字換算の値)を指定します。

項目

説明

翻訳リストの1行あたりの文字数

翻訳リストの1行あたりの最大文字数を指定します。
初期値には"136"が表示されます。
80 を指定するか、または 120 ~136の 3 けたの整数を指定できます。
文字数を省略した場合、136 が指定されたものとみなします。

注意

  • ソースプログラムリスト、オプション情報リスト、診断メッセージリストおよび翻訳単位統計情報リストは、翻訳オプションLINESIZEに指定した最大文字数に関係なく固定の文字数(120)で出力されます。

  • 文字数として有効な最大の値は136です。翻訳オプションLINESIZEに136より大きい値を指定した場合、136として扱われます。

LIST翻訳オプション

目的プログラムリストを出力する(LIST)か、しない(NOLIST)かを指定します。目的プログラムリストを出力する場合、目的プログラムリストは、翻訳オプションPRINTで指定したフォルダに出力されます。

項目

説明

目的プログラムリストの出力の可否

目的プログラムリストの出力の可否を指定します。
初期値では[出力しない]が選択されます。

  

出力する

目的プログラムリストを出力します。

出力しない

目的プログラムリストを出力しません。

注意

翻訳オプションPRINTが指定されていない場合、本オプションを指定しても、目的プログラムリストは出力されません。

MAP翻訳オプション

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストを出力する(MAP)か、しない(NOMAP)かを指定します。データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストを出力する場合、これらのリストは翻訳オプションPRINTで指定したファイルに出力されます。

項目

説明

データマップリストの出力の可否

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストの出力の可否を指定します。
初期値では[出力しない]が選択されます。

  

出力する

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストを出力します。

出力しない

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストを出力しません。

注意

データマップリスト、プログラム制御情報リストおよびセクションサイズリストを出力するためには、本オプションのほかに翻訳オプションPRINTを指定する必要があります。

MESSAGE翻訳オプション

オプション情報リストおよび翻訳単位統計情報リストを出力する(MESSAGE) か、しない(NOMESSAGE)かを指定します。

項目

説明

オプション情報リスト、翻訳単位統計情報リストの出力の可否

オプション情報リスト、翻訳単位統計情報リストの出力の可否を指定します。
初期値では[出力しない]が選択されます。

  

出力する

オプション情報リスト、翻訳単位統計情報リストを出力します。

出力しない

オプション情報リスト、翻訳単位統計情報リストを出力しません。

MODE翻訳オプション

ACCEPT文の"ACCEPT 一意名 [FROM 呼び名]"の書き方で、受取り側項目に数字項目を指定したACCEPT文を実行する場合、受取り側項目に右詰めの数字転記を行う(MODE(STD))か、左詰めの文字転記を行う(MODE(CCVS))かを指定します。

項目

説明

ACCEPT文の動作の指定

ACCEPT文の動作を指定します。
初期値では[STD]が選択されます。

  

STD

右詰めの数字転記を行います。

CCVS

左詰めの数字転記を行います。

NCW翻訳オプション

利用者語に指定できる日本語文字集合をシステム共通な日本語文字集合とする(NCW(STD))か、計算機の日本語文字集合とする(NCW(SYS))かを指定します。

項目

説明

日本語利用者語の文字集合の指定

日本語利用者語の文字集合を指定します。
初期値では[STD]が選択されます。

  

STD

システム共通な日本語文字集合とします。

SYS

計算機の日本語文字集合とします。

STDを指定すると、次の日本語文字集合が日本語利用者語として利用できます。

SYSを指定すると、次の日本語文字集合が日本語利用者語として使用できます。

NSPCOMP翻訳オプション

後述する比較において、日本語空白の扱いを、日本語空白として扱う(NSPCOMP(NSP))か、ANK空白とみなす(NSPCOMP(ASP))かを指定します。日本語空白をANK空白とみなす場合には、日本語空白は2バイトのANK空白と等価に扱われます。

項目

説明

日本語空白とANK空白の扱い

日本語空白とANK空白の扱いを指定します。
初期値では[NSP]が選択されます。

  

NSP

日本語空白とみなします。

ASP

ANK空白とみなします。

NSPCOMP(ASP)オプションは、以下の比較に対して有効となります。

以下の比較に対しては無効です。

注意

  • INSPECT文、STRING文、UNSTRING文および索引ファイルのキー操作で行われる文字比較および日本語文字比較では、NSPCOMP(ASP)オプションを指定しても日本語空白はANK空白と等価に扱われません。

  • NSPCOMP(ASP)が指定された場合、字類条件JAPANESEでANK空白が日本語として扱われます。

  • RCS(UCS2)オプションが有効な場合、NSPCOMP(ASP)オプションは指定できません。

NUMBER翻訳オプション

翻訳時および実行時の各種リストで、ソースプログラム中の各行を識別するための行情報の行番号に、ソースプログラムの一連番号領域の値を使用する(NUMBER)か、コンパイラが生成した値を使用する(NONUMBER)かを指定します。

項目

説明

ソースプログラムの一連番号域の指定

ソースプログラムの一連番号域の扱いを指定します。
初期値では[コンパイラが生成した行番号とする]が選択されます。

  

ソースプログラム中の行番号とする

一連番号領域に数字以外の文字が含まれている場合および一連番号が昇順になっていない場合、その行の行番号は、直前の正しい一連番号に1を加えた値に変更されます。ただし、一連番号が降順となる場合、一意の補正された番号がCOPY修飾値と同じ形式で付加されます。

コンパイラが生成した行番号とする

行番号は、1から1きざみに昇順に与えられます。

注意

  • NUMBERが指定されているときには、同一の一連番号が連続していても誤りではないものとみなされます。

  • NUMBERを指定した場合、[問題]ビューのコンテキストメニュー[ジャンプ]は使用できません。

OBJECT翻訳オプション

目的プログラムを出力する(OBJECT)か、しない(NOOBJECT)かを指定します。目的プログラムを出力する場合、通常、ソースプログラムと同じフォルダにファイルが作成されます。変更したい場合には、出力先を指定してください。

項目

説明

目的プログラムの出力の可否

目的プログラムの出力の可否を指定します。
初期値では[出力する]が選択されます。

  

出力する

目的プログラムを出力します。

出力しない

目的プログラムを出力しません。

目的プログラムの出力先フォルダ

目的プログラムの出力先をソースプログラムと異なるフォルダにしたい場合、出力先のフォルダを指定します。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

OPTIMIZE翻訳オプション

広域最適化された目的プログラムを作成する(OPTIMIZE)か、しない(NOOPTIMIZE)かを指定します。ただし、TEST翻訳オプションと同時に指定された場合は広域最適化されたターゲットプログラムは作成されません。

項目

説明

広域最適化の扱い

広域最適化の扱いを指定します。
初期値では[NOOPTIMIZE]が選択されます。

  

OPTIMIZE

広域最適化された目的プログラムを作成します。

NOOPTIMIZE

広域最適化された目的プログラムを作成しません。

PRINT翻訳オプション

翻訳リストを出力する場合に指定します。翻訳リストを出力する場合、通常、ソースプログラムと同じフォルダにファイルが作成されます。変更したい場合には、出力先を指定してください。

項目

説明

翻訳リストの出力フォルダ

翻訳リストの出力先フォルダ名を入力します。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

QUOTE/APOST翻訳オプション

表意定数QUOTEおよびQUOTESとしてクォーテーションマーク(") を使う(QUOTE)か、アポストロフィ(')を使う(APOST)かを指定します。

項目

説明

表意定数QUOTEの扱い

表意定数QUOTEおよびQUOTESの扱いを指定します。
初期値では[QUOTE]が選択されます。

  

QUOTE

クォーテーションマーク(") を使用します。

APOST

アポストロフィ(')を使用します。

注意

ソースプログラム中の引用符は、このオプションの指定に関係なく、クォーテーションマークとアポストロフィのどちらでも使用できます。ただし、左側の引用符と右側の引用符は、同じでなくてはなりません。

RCS翻訳オプション

実行時のコード系をShift_JISにする(RCS(SJIS))か、Unicodeにする(RCS(UCS2))かを指定します。
RCS翻訳オプションダイアログボックスで指定できるオプションは、お使いになっているコンピュータにインストールされているNetCOBOLの製品バージョンにより異なります。

NetCOBOL V9.0L20以前がインストールされている場合

項目

説明

実行時コード系の指定

初期値では[SJIS]が選択されます。

  

SJIS

実行時のコード系をShift_JISとします。

UCS2

実行時のコード系をUnicodeとします。

NetCOBOL V10.0.0以降がインストールされている場合

項目

説明

実行時コード系の指定

初期値では[SJIS]が選択されます。

  

SJIS

実行時のコード系をShift_JISとします。

UTF16

実行時のコード系をUnicodeとします。

UCS2

実行時のコード系をUnicodeとします。

Unicode環境でのエンディアン

実行時のコード系がUnicodeの場合のエンディアンを指定します。
初期値では[LE]が選択されます。

  

LE

Unicode環境でのエンディアンをリトルエンディアンとします。

BE

Unicode環境でのエンディアンをビッグエンディアンとします。

UTF16とUCS2は同義ですが、UTF16を使用することをお勧めします。

REP翻訳オプション

通常、リポジトリファイルは、ソースプログラムと同じフォルダに作成されます。変更したい場合には、出力先を指定してください。
また、指定されたフォルダは、リポジトリファイルの入力先フォルダとしても使用されます。

項目

説明

リポジトリファイルのフォルダ

リポジトリファイルの入出力先フォルダを指定します。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

REPIN翻訳オプション

リポジトリファイルの入力先フォルダを指定します。リポジトリファイルが複数のフォルダに存在する場合、フォルダをセミコロンで区切って複数指定します。フォルダを複数指定した場合、指定された順番でフォルダが検索されます。

項目

説明

リポジトリファイルの入力先フォルダ

リポジトリファイルの入力先フォルダを指定します。
フォルダはセミコロンで区切って複数追加できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

RSV翻訳オプション

予約語の種類を指定します。

項目

説明

予約語の種類

予約語の種類を指定します。
初期値では[ALL]が選択されます。

  

ALL

使用するNetCOBOLのバージョン用です。

V111

OSIV COBOL85 V11L11用です。

V112

OSIV COBOL85 V11L20用です。

V122

OSIV COBOL85 V12L20用です。

V125

COBOL85 V12L50用です。

V30

COBOL85 V30用です。

V40

COBOL97 V40用です。

V61

COBOL97 V61用です。

V70

NetCOBOL V7.0用です。

V81

NetCOBOL V8.1用です。

V90

NetCOBOL V9.0用です。

VSR2

VS COBOLII REL2.0用です。

VSR3

VS COBOLII REL3.0用です。

SAI翻訳オプション

ソース解析情報ファイルを出力する(SAI)か、出力しない(NOSAI)かを指定します。ソース解析情報ファイルを出力する場合、通常、ソースプログラムと同じフォルダにファイルが作成されます。変更したい場合には、出力先を指定してください。

項目

説明

ソース解析情報ファイルの出力の可否

ソース解析情報ファイルの出力の可否を指定します。
初期値では[NOSAI]が選択されます。

  

SAI

ソース解析情報ファイルを出力します。

NOSAI

ソース解析情報ファイルを出力しません。

ソース解析情報の出力先フォルダ

ソース解析情報ファイルを出力するフォルダを指定します。[ソース解析情報ファイルの出力の可否]に[SAI]が選択された場合に指定できます。
[参照]をクリックすると、フォルダの指定方法を選択する[選択]ダイアログボックスが表示されます。[選択]ダイアログボックスに表示される一覧から、指定するフォルダのパスとなるパスの開始位置を指定してください。選択項目によっては、引き続き[フォルダの参照]ダイアログボックスが表示されます。指定するフォルダを選択してください。

SDS翻訳オプション

符号付き内部10進項目から符号付き内部10進項目への転記で、送り出し側項目の符号をそのまま転記する(SDS)か、整形された符号を転記する(NOSDS)かを指定します。
負号にはX'B'およびX'D'の2種類があり、その他は正号として扱われます。ここでいう整形された符号とは、送り出し側項目の符号が正ならばX'C'に、負ならばX'D'に変換することです。

項目

説明

符号付き10進項目の符号の整形の可否

符号付き10進項目の符号の整形の可否を指定します。
初期値では[そのまま転記する]が選択されます。

  

そのまま転記する

そのまま転記します。

符号整形して転記する

符号整形して転記します。

SHREXT翻訳オプション

マルチスレッドとなるオブジェクト形式の場合(THREAD(MULTI)指定)に、外部属性(EXTERNAL指定)のデータおよびファイルをスレッド間で共有する(SHREXT)か、共有しない(NOSHREXT)かを指定します。

項目

説明

マルチスレッドプログラムの外部属性に関する扱い

[スレッド間で外部データを共有する]または[スレッド間で外部データを共有しない]のどちらかを選択します。
初期値では[スレッド間で外部データを共有しない]が選択されます。

注意

オブジェクト形式がシングルスレッド(THREAD(SINGLE))の場合、確定翻訳オプションにはSHREXTと表示されますが、NOSHREXTとして翻訳が行われます。

SMSIZE翻訳オプション

PowerSORTが使用するメモリ容量をキロバイト単位の数字で指定します。

項目

説明

PowerSORTが使用するメモリ容量の指定

PowerSORTが使用するメモリ容量を指定します。

注意

  • このオプションは、別製品PowerSORTをインストールしている場合に有効であり、インストールしていない場合は無効です。

  • SORT文およびマージ文から呼び出されるPowerSORTが使用するメモリ空間の容量を限定したい場合に指定します。指定する値は、キロバイト単位の数字です。指定された値が実際に有効になるかについては、PowerSORTのオンラインマニュアルをお読みください。

  • このオプションは、実行時オプションsmsizeおよび特殊レジスタSORT-CORE-SIZEに指定する値の意味と等価ですが、同時に指定された場合の優先順位は、特殊レジスタSORT-CORE-SIZEが一番強く、以降、実行時オプションsmsize、翻訳オプションSMSIZE()の順で弱くなります。

    • 特殊レジスタ MOVE 102400 TO SORT-CORE-SIZE
      (102400=100キロバイトです)

    • 翻訳オプション SMSIZE(500K)

    • 実行時オプション smsize300k

    この場合、一番強い特殊レジスタSORT-CORE-SIZEの値 100キロバイトを優先します。

SOURCE翻訳オプション

ソースプログラムリストを出力する(SOURCE)か、しない(NOSOURCE)かを指定します。ソースプログラムリストを出力する場合、ソースプログラムリストは、翻訳オプションPRINTで指定したフォルダに出力されます。

項目

説明

ソースプログラムリストの出力の可否

ソースプログラムリストの出力の可否を指定します。
初期値では[出力しない]が選択されます。

  

出力する

ソースプログラムリストを出力します。

出力しない

ソースプログラムリストを出力しません。

注意

翻訳オプションPRINTが指定されていない場合、本オプションを指定しても、ソースプログラムリストは出力されません。

SQLGRP翻訳オプション

SQLのホスト変数の定義方法を拡張する(SQLGRP)か、しない(NOSQLGRP)かを指定します。

項目

説明

SQLのホスト変数定義の拡張

SQLのホスト変数の定義方法の拡張の可否を指定します。
初期値では[拡張する]が選択されます。

  

拡張する

拡張します。

拡張しない

拡張しません。

SRF翻訳オプション

COBOLソースプログラムおよび登録集ファイルの正書法の種類を、固定形式にする(FIX)か、可変形式にする(VAR)かを指定します。

項目

説明

正書法の指定

[ソースプログラム形式]にはCOBOLソースプログラムに指定する正書法を[固定]、[可変]から選択します。
[ライブラリテキスト形式]には登録集に指定する正書法を[固定]、[可変]から選択します。
SRFの値はエディタの設定にしたがって初期設定されています。

SSIN翻訳オプション

小入出力機能のACCEPT文のデータの入力先を指定します。

項目

説明

ACCEPT文のデータの入力先

ACCEPT文のデータの入力先を指定します。
初期値では[SSIN(SYSIN)]が選択されます。

  

SSIN

データの入力先としてファイルを使用します。

SSIN(SYSIN)

データの入力先としてコンソールウィンドウを使用します。

実行環境変数の指定

入力元ファイルが設定されている環境変数情報名を指定します。

注意

環境変数情報名は英大文字(A~Z)で始まる8文字以内の英大文字および数字でなければなりません。また、環境変数情報名は、他のファイルで使用する環境変数情報名(ファイル識別名)と一致しないようにする必要があります。

SSOUT翻訳オプション

小入出力機能のDISPLAY文のデータの出力先を指定します。

項目

説明

DISPLAY文のデータの出力先

DISPLAY文のデータの出力先を指定します。
初期値では[SSOUT(SYSOUT)]が選択されます。

  

SSOUT

データの出力先としてファイルを使用します。

SSOUT(SYSOUT)

データの出力先としてコンソールウィンドウを使用します。

実行環境変数の指定

出力元ファイルが設定されている環境変数情報名を指定します。

注意

環境変数情報名は英大文字(A~Z)で始まる8文字以内の英大文字または数字でなければなりません。また、環境変数情報名は、他のファイルで使用する環境変数情報名(ファイル識別名)と一致しないようにする必要があります。

STD1翻訳オプション

ALPHABET句のEBCDIC指定で、英数字のコード(1バイト文字の標準コード)をASCII(ASCII)として取り扱うか、JIS8単位コード(JIS1)として取り扱うか、またはJIS7単位ローマ字コード(JIS2)として取り扱うかを指定します。

項目

説明

ALPHABET句のEBCDIC指定での英数字コードの扱い

ALPHABET句のEBCDIC指定での英数字コードの扱いを指定します。
初期値では[JIS2(JIS7単位コード)]が選択されます。

  

STD1(ASCII)

文字符号系として"EBCDIC(ASCII)"を採用します。

JIS1(JIS8単位コード)

文字符号系として"EBCDIC(カナ)"を採用します。

JIS2(JIS7単位コード)

文字符号系として"EBCDIC(英小文字)"を採用します。

TAB翻訳オプション

タブの扱いを4カラム単位にする(TAB(4))か8カラム単位にする(TAB(8))かを指定します。

項目

説明

タブの扱い

タブの扱いを4カラムか、8カラムのどちらかを指定します。
初期値はエディタで設定されている値です。

TEST翻訳オプション

実行時に対話型デバッガおよび診断機能の使用を可能にする(TEST)か、しない(NOTEST)かを指定します。TESTを指定すると、対話型デバッガや診断機能で使用するデバッグ情報ファイルが作成され、通常はソースプログラムと同じフォルダに格納されます。変更したい場合には、出力先を指定してください。

項目

説明

対話型デバッガの使用の可否

対話型デバッガの使用の可否を指定します。
初期値では[使用しない]が選択されます。
ターゲットがデバッグの場合、[使用しない]は非活性となり[使用する]が選択されます。

  

使用する

対話型デバッガを使用します。

使用しない

対話型デバッガを使用しません。

デバッグ情報の出力先フォルダ

デバッグ情報ファイルの出力先フォルダを指定します。

注意

OPTIMIZEと同時に指定した場合、作成されたデバッグ情報ファイルは診断機能では使用できますが、デバッガでは使用できません。

THREAD翻訳オプション

オブジェクトの形式をマルチスレッドとする(THREAD(MULTI))か、シングルスレッドとする(THREAD(SINGLE))かを指定します。

項目

説明

マルチスレッドプログラム作成の指定

オブジェクトファイルの属性を[MULTI - マルチスレッド]または[SINGLE - シングルスレッド]で指定します。
初期値では[SINGLE -シングルスレッド]が選択されます。

TRACE翻訳オプション

TRACE機能を使用する(TRACE)か、しない(NOTRACE)かを指定します。

項目

説明

TRACE機能の使用の可否

TRACE機能の使用の可否を指定します。
初期値では[使用しない]が選択されます。

  

使用する

TRACE機能を使用します。

使用しない

TRACE機能を使用しません。

出力するトレース情報の個数

出力するトレース情報の個数を1~999999の整数で指定します。省略した場合、出力するトレース情報の個数は200個になります。

注意

  • TRACEを指定すると、トレース情報を表示するための処理が目的プログラム中に組み込まれるため、実行性能が低下します。デバッグ終了時には、NOTRACEを指定して再翻訳してください。

  • TRACEは、翻訳オプションCOUNTと同時に指定できません。同時に指定された場合、後に指定された方が有効となります。

TRUNC翻訳オプション

2進項目を受取り側項目とする数字転記で、上位桁の桁落としをする(TRUNC)か、しない(NOTRUNC)かを指定します。

項目

説明

けた落とし処理の可否

けた落とし処理の可否を指定します。
初期値では[けた落としをしない]が選択されます。

  

けた落としをする

結果の値が受取り側項目のPICTURE句の記述に従って、上位桁が桁落としされ、受取り側項目に格納されます。翻訳オプションOPTIMIZEを同時に指定した場合、最適化によって外部10進項目または内部10進項目から導入されたデータ項目に対しても上位の桁落としが行われます。なお、送り出し側項目の整数部の桁数が、受取り側項目の整数部の桁数よりも大きい場合だけ、上記のような桁落としが行われます。

けた落としをしない

目的プログラムの実行速度を優先します。桁落としを行わないほうが速く実行できる場合には、桁落としは行われません。

ポイント

PICTURE 句の記述によって桁落としされる場合と、桁落としされない場合の例を以下に示します。

  • S999V9(整数部3桁)をS99V99(整数部2桁)に転記:桁落としあり

  • S9V999(整数部1桁)をS99V99(整数部2桁)に転記:桁落としなし

注意

  • NOTRUNCで、送り出し側項目の整数部の桁数が、受け取り側項目の整数部の桁数より大きい場合の結果は規定されません。

  • NOTRUNCを指定する場合には、桁落としが行われなくても、受取り側項目にPICTURE句に記述した桁を超える値が格納されないように、プログラムを設計しなければなりません。

  • NOTRUNCで桁落としを行うか行わないかの基準は、コンパイラによって異なります。したがって、NOTRUNCによって桁落としが行われないことを利用したプログラムは他システムへの互換が保証されないので注意してください。

XREF翻訳オプション

相互参照リストを出力する(XREF)か、しない(NOXREF)かを指定します。
相互参照リストには、利用者語や特殊レジスタなどが文字の大小順序の昇順に表示されます。相互参照リストは、翻訳オプションPRINTに指定したフォルダに出力されます。

項目

説明

相互参照リストの出力の可否

相互参照リストの出力の可否を指定します。
初期値では[出力しない]が選択されます。

  

出力する

相互参照リストを出力します。

出力しない

相互参照リストを出力しません。

注意

  • 翻訳オプションPRINTが指定されていない場合、本オプションを指定しても、相互参照リストは出力されません。

  • 翻訳オプションXREFが指定されている場合で、翻訳の結果、最大重大度コードがSレベル以上の場合、相互参照リストの出力は抑止されます。

ZWB翻訳オプション

符号付き外部10進項目を英数字フィールドと比較するときに、外部10進項目の符号部を無視して比較する(ZWB)か、符号部を含めて比較する(NOZWB)かを指定します。ここで、英数字とは、英数字項目、英字項目、英数字編集項目、数字編集項目、文字定数およびZERO以外の表意定数のことです。

項目

説明

符号付き外部10進項目と英数字項目の比較

符号付き外部10進項目を英数字フィールドと比較するときの比較方法を指定します。
初期値では[符号部を無視して比較する]が選択されます。

  

符号部を無視して比較する

符号部を無視して比較します。

符号部を含めて比較する

符号部を含めて比較します。

ポイント

77  ED  PIC  S9(3)  VALUE  +123.
77  AN  PIC  X(3)  VALUE  "123".

上記で、条件式 ED = AN の真偽は、以下のようになります。

  • ZWB を指定した場合 : 真

  • NOZWB を指定した場合 : 偽

6.1.3.3.3 既存の翻訳オプションファイルの利用

既存の翻訳オプションファイル(CBIファイル)を利用する場合は、以下の手順で行います。

  1. Windowsのエクスプローラで既存の翻訳オプションファイルを選択し、コンテキストメニューから[コピー]を選択します。

  2. 依存ビューまたは構造ビューで[その他のファイル]フォルダを選択し、[貼り付け]を選択します。プロジェクトに翻訳オプションファイルがコピーされ、[その他のファイル]フォルダに登録されます。

  3. 依存ビューまたは構造ビューでプロジェクトを選択し、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 左のペインで[ビルド]を選択し、右のペインで[翻訳オプション]タブを選択します。

  5. [オプションファイル]に、2.で貼り付けた翻訳オプションファイル名を入力し、[OK]をクリックします。

翻訳オプションファイルの変更

依存ビューまたは構造ビューで翻訳オプションファイルをダブルクリックすると、[翻訳オプション]ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで、翻訳オプションファイルの内容を変更できます。[翻訳オプション]ダイアログボックスの詳細については"NetCOBOL 使用手引書"を参照してください。

注意

  • プロジェクトのプロパティと翻訳オプションファイルで同じ翻訳オプションを指定した場合は、プロジェクトのプロパティで指定した値が優先されます。

  • 翻訳オプションを変更した場合は、プロジェクトを再ビルドする必要があります。ビルドでは変更したオプションが有効にならない場合があります。

6.1.3.4 登録集名

登録集名を指定するCOPY文を含むCOBOLソースプログラムをビルドする場合、[登録集名]オプションを使用して、登録集名と登録集ファイルが格納されているフォルダを指定します。

登録集名を追加する

以下の手順で[登録集名]ページを表示し、登録集名を設定します。

  1. 依存ビューまたは構造ビューからCOBOLプロジェクトまたはCORBAサーバプロジェクトを選択します。

  2. メニューバーから[ファイル] > [プロパティ]を選択するか、コンテキストメニューから[プロパティ]を選択します。[プロパティ]ダイアログボックスが表示されます。

  3. 左のペインで[ビルド]を選択すると[ビルド]ページが表示されます。

  4. [登録集名]タブを選択すると[登録集名]ページが表示されます。

    項目

    説明

    追加

    登録集オプションを追加します。
    クリックすると[登録集名の追加]ダイアログボックスが表示されます。
    [登録集名]に登録集名を指定します。[フォルダの選択]に登録集ファイルが格納されているフォルダを指定します。[参照]をクリックしてフォルダを選択することもできます。

    変更

    選択した登録集オプションを変更します。
    クリックすると[登録集名の変更]ダイアログボックスが表示されます。
    [登録集名の変更]ダイアログボックスでは登録集名を変更することはできません。フォルダを変更します。

    削除

    選択した登録集オプションを削除します。

注意

ソースプログラム中に登録集名が小文字で記述されているとき、翻訳オプションALPHAL(ALL)またはALPHAL(WORD)を指定して翻訳すると、登録集名は大文字として扱われます。そのため、ここで指定した登録集名が小文字の場合、意図した登録集ファイルが読み込めません。翻訳オプションALPHAL(ALL)またはALPHAL(WORD)を指定して翻訳する場合、ここで指定する登録集名は大文字で指定してください。

登録集名を指定しないCOPY文を使ったCOBOLソースプログラムを翻訳する場合には、翻訳オプションLIBに登録集ファイルの格納フォルダを指定します。