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Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

5.1 リモート開発の流れ

新規にサーバで動作するアプリケーションを開発する、またはすでにWindowsシステムで稼働しているCOBOLアプリケーションをサーバ側シテスムに移植するために、リモート開発を適用する場合の開発手順について説明します。

プログラミング(ソース、登録集、定義体、オーバレイ)

COBOLソースを始めとする各種アプリケーション資産をローカルPC上で作成・更新します。

  • COBOLソースプログラム

  • COBOL登録集原文(COPY句)

  • 画面帳票定義体

  • オーバレイパターン

この際、作成・更新するアプリケーション資産をワークベンチのCOBOLプロジェクトまたはCORBAサーバプロジェクトに登録します。この登録情報を元にサーバ側での翻訳・リンク用のメイクファイルを生成できます。

翻訳・リンク(構文チェック)

ワークベンチを使用して、作成・更新したアプリケーション資産を翻訳・リンクします。この作業は、次のような目的で行います。

  • 作成したアプリケーション資産に誤りや矛盾がないことをまず確認する。

  • ワークベンチに登録したアプリケーション資産の依存関係をチェックする。

  • 単体テスト用の実行形式プログラムを作成する。

単体テスト

ローカルPCで翻訳・リンクしたアプリケーションを使用して、そのアプリケーションに閉じた範囲の機能をテストします。デバッグ機能用の翻訳オプション (CHECK、COUNT、TRACE)とワークベンチのCOBOLデバッガを使用して、ローカルPC上でアプリケーションの誤りを発見できます。

サーバ側での翻訳・リンク

ローカルPC上で翻訳・リンクしたアプリケーションはサーバ側では動作しません。このため、ローカルPC上で作成・更新したアプリケーション資産をサーバへ転送して、サーバ側のNetCOBOLを用いて、改めて翻訳・リンクします。

サーバ側での翻訳・リンクに必要となる以下の操作は、ワークベンチで提供されます。

  • プリコンパイラ連携

  • メイクファイル生成

  • リモートビルド

ただし、これら機能を使用するに先立って、以下の設定が必要となります。

  • リモート開発の環境設定

ローカルPC上で作成・更新したアプリケーション資産のサーバへの転送は、メイクファイル生成、リモートビルドの実行時に自動的に行われます。

サーバ側のアプリケーションのデバッグ

サーバ側で翻訳・リンクしたアプリケーションのデバッグは、ワークベンチから呼び出される対話型デバッガによりリモートデバッグします。