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Interstage Business Application ServerV10.1.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

3.2 開発の流れ

ワークベンチでは、以下の順序でCORBAサーバアプリケーションを開発します。

  1. CORBAサーバアプリケーション成ウィザードでひな型を作成する

    サーバアプリケーションのインタフェースを入力します。
    入力項目から、CORBAサーバアプリケーションの作成に必要なIDLファイル(インタフェース定義ファイル)とサーバアプリケーションのひな型を作成します。

  2. ビジネスメソッドを実装する

    ビジネスメソッドとは、実際にアプリケーションで実行する処理を記述したメソッド(関数)を指します。CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードにより、CORBAサーバアプリケーションが行うべき初期処理のひな型およびビジネスメソッドのひな型は作成されています。そのため、実際に実行したい処理だけコーディングします。

  3. ビジネスメソッドを変更する

    CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードで作成したひな型プログラムソースに、ビジネスメソッドの追加を行った場合には、同時にIDLファイルにも追加する必要があります。

  4. ビルドする

    ビルドでは、以下の処理を一連の流れで行います。

    • IDLファイルのコンパイルにより、スタブ・スケルトンファイルの生成

    • スタブ・スケルトンファイルの翻訳

    • プログラムソースの翻訳

    • リンク

  5. プロラムをデバッグする

    ワークベンチの提供するデバッガで、プログラムのデバッグを行います。
    デバッグは、ワークベンチと同一マシンにインストールされているCORBAサービスを使用し、persistentタイププログラムで行います。


CORBAサーバプロジェクトにリモート開発用の設定を追加することによって、スケルトンファイル/プログラムソースの翻訳およびリンク、デバッグをサーバ上で行うことができます。リモート開発への移行は以下の順序で行います。

  1. サーバ連携情報を設定する

    リモート開発で使用するサーバのIPアドレス、OSの種別などを設定します。また、各プロジェクトに対して使用するサーバ情報を設定します。

  2. メイクファイルを生成する

    翻訳オプションおよびリンクオプションの設定を行い、サーバ上での翻訳・リンク時に使用するメイクファイルを生成します。

  3. リモートビルドする

    生成したメイクファイルおよびプログラム資産をサーバに転送し、サーバ上で翻訳・リンクを行います。

  4. リモートデバッグする

    ワークベンチの提供するデバッガで、サーバ上のプログラムをデバッグします。

図3.3 CORBAサーバアプリケーションの開発の流れ