クラスタ構成では、システムを構成するサーバに運用システムと待機システムを用意し、必要に応じて各サーバの処理を他のサーバに振り替えられるように構成します。これにより、あるサーバでハードウェアやソフトウェアの障害が発生しても、そのサーバの処理を他のサーバに振り替え、システム全体の業務処理を停止させずに続行することができるため、システムの可用性を高めることができます。
アプリケーション連携実行基盤では、PRIMECRUSTERを使用した1:1の運用待機のクラスタ構成をサポートします。
また、クラスタ構成は、シングルサーバ構成、Web/AP分離構成および複数サーバ構成の各構成と併用することができます。
クラスタの詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。
環境作成の詳細については、“第19章 クラスタ構成の環境作成”を参照してください。
非同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合のシステム構成図
同期アプリケーション連携実行基盤を使用する場合のシステム構成図
■適用条件
“1.1.2 シングルサーバ構成”および“1.1.4 複数サーバ構成”の適用条件に下記条件が追加されます。
同期アプリケーション連携実行基盤の場合
クライアントおよびサーバのアプリケーションは、運用ノードと待機ノードで同一にしてください。
非同期アプリケーション連携実行基盤の場合
業務処理開始アプリケーションと業務処理実行アプリケーションは、運用ノードと待機ノードで同一にしてください。
■設計要素
各アプリケーションサーバは、当該サーバで実行するすべての業務が動作した状態で問題ないスペックにしてください。
クラスタの切り替え中は、業務が一時的に停止しますので、切り替え時間および切り替え中のクライアントへのエラーの通知方法を業務に合わせて決定してください。
■インストールする製品
各構成に加え、PRIMECLUSTERをインストールします。
注意
PRIMECLUSTERは、PRIMECLUSTER4.1および4.2が利用できます。
■配置するコンポーネント
各構成と同じです。