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Interstage Business Application ServerV10.1.0 解説書
Interstage

3.4.3 アプリケーションの負荷分散

アプリケーション処理性能の不足に対しては、以下の方法で負荷分散することで処理性能の向上を図ることができます。

なお、クライアントアプリケーション多重度の設定方法については、“◆Javaでアプリケーションを作成する場合”の業務処理開始アプリケーションをJavaで作成する場合に同じです。また、サーバアプリケーションの多重度の設定方法は、“4.4.3 アプリケーションの負荷分散”の業務処理実行アプリケーションをCOBOLで作成する場合に同じです。

アプリケーション処理スレッドの多重化

サーバ構成は変更せず、該当のアプリケーションを処理するスレッドの多重度を増加させることにより、アプリケーションの処理性能を高めます。サーバの処理能力に余裕がある場合は、この方法で業務処理のスループットが向上します。

アプリケーション処理プロセスの多重化

COBOLのアプリケーションなどの理由によりスレッド多重が利用できない場合や特定のスレッドが異常になった場合に他の処理スレッドへ影響を与えたくない場合、該当のアプリケーションを処理するプロセスの多重度を増加させることにより、アプリケーションの処理性能を高めます。なお、プロセス内のスレッドは、スレッドの多重化と併用することができます。

アプリケーションごとのサーバ独立

単一のアプリケーションサーバ内で複数のアプリケーションを運用している場合、あるアプリケーションの処理コストの影響で、他のアプリケーションの処理能力が低下する可能性があります。そのような場合には、アプリケーションごとにサーバを独立させることにより、それぞれのアプリケーションの処理能力を高めることができます。