監視対象ノードからSNMPトラップを受信すると、アラーム音で通知し、[Systemwalkerコンソール]上で監視対象ノードから通知された監視イベントを表示します。
SNMPトラップは監視対象の機器から通知されるものであり、監視対象ノードで発生した事象が確認できます。
SNMPトラップの受信が可能なサーバは運用管理サーバまたは部門管理サーバです。
監視対象となるノードのSNMPエージェントの設定で、トラップの通知先をそのノードが所属する部門フォルダの管理サーバとなっている運用管理サーバまたは部門管理サーバに設定する必要があります。
監視イベントは、監視対象機器のエージェント(SNMPエージェントまたは管理アプリケーション)から、何らかの事象発生を意味するSNMPトラップが通知されたことを示すものであり、必ずしもトラブルの発生を意味している訳ではありません。
監視イベントの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“MpCNapplで始まるメッセージ”を参照してください。
ポイント
運用管理サーバや部門管理サーバが導入されているサ-バをトラップ通知先に指定するだけでは監視ができません。
該当する部門フォルダのプロパティの[サブドメイン]タブを確認し、トラップ通知先に指定したサーバが、部門管理サーバとして設定されていることを確認してください。
監視対象機器のSNMPエージェントの設定
監視対象機器のSNMPエージェントの設定については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“SNMPエージェントのインストール”を参照してください。
受信可能なSNMPトラップのサイズ
受信可能なSNMPトラップは、PDU長が2キロバイトまでであるため、2キロバイトを超える SNMPトラップは破棄します。
監視対象ノードについて
SNMPトラップの監視を行うためには、Systemwalkerコンソール上に、監視対象ノードが登録されている必要があります。
事前にノード検出、または手動で、監視対象ノード(監視対象のIPアドレス)を登録してください。
運用中にSystemwalkerコンソールに監視対象ノードを追加し、追加したノードからのSNMPトラップを監視したい場合は、ポリシー配付が必要です。
ポリシー配付を行わない場合は、構成情報の自動配付後に監視対象となります。
なお、構成情報の自動配付間隔を変更する場合には、“リファレンスマニュアル”の“mpdrpint(構成情報自動配付間隔設定コマンド)”を参照してください。
内部通信用ポートの変更【Windows版】
SNMPトラップ監視のサービスでは、内部通信用のポートを使用しています。
通常は、services登録されていないポートを49152/tcpから昇順に確認し、未登録のポートを使用します。
ポート一覧の詳細については、“導入手引書”の“ポート一覧”を参照してください。
内部通信用のポートを固定としたい場合は、以下の手順で設定してください。
以下のservicesファイルをエディタで開きます。
Windowsのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services
以下のサービス/エントリを追加します。
swttr_internal 49152/tcp #sttr inner port
設定したポート番号がすでに他のアプリケーションにより使用されている場合は、 トラップデーモンのサービスは起動できません。該当の他のアプリケーションを停止するか、または、設定するポート番号を変更しサービスを再起動してください。
システムを再起動します。
SNMPトラップの受信履歴について
監視対象ノードから受信したSNMPトラップを確認する場合には、SNMPトラップを受信した運用管理サーバ、または部門管理サーバでmptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)を実行してください。
mptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)の詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。