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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用)
Systemwalker

11.1.3 SNMPトラップの監視

監視対象ノードからSNMPトラップを受信すると、アラーム音で通知し、[Systemwalkerコンソール]上で監視対象ノードから通知された監視イベントを表示します。

SNMPトラップは監視対象の機器から通知されるものであり、監視対象ノードで発生した事象が確認できます。

SNMPトラップの受信が可能なサーバは運用管理サーバまたは部門管理サーバです。

監視対象となるノードのSNMPエージェントの設定で、トラップの通知先をそのノードが所属する部門フォルダの管理サーバとなっている運用管理サーバまたは部門管理サーバに設定する必要があります。

監視イベントは、監視対象機器のエージェント(SNMPエージェントまたは管理アプリケーション)から、何らかの事象発生を意味するSNMPトラップが通知されたことを示すものであり、必ずしもトラブルの発生を意味している訳ではありません。

監視イベントの詳細については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“MpCNapplで始まるメッセージ”を参照してください。

ポイント

運用管理サーバや部門管理サーバが導入されているサ-バをトラップ通知先に指定するだけでは監視ができません。

該当する部門フォルダのプロパティの[サブドメイン]タブを確認し、トラップ通知先に指定したサーバが、部門管理サーバとして設定されていることを確認してください。

監視対象機器のSNMPエージェントの設定

監視対象機器のSNMPエージェントの設定については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“SNMPエージェントのインストール”を参照してください。

受信可能なSNMPトラップのサイズ

受信可能なSNMPトラップは、PDU長が2キロバイトまでであるため、2キロバイトを超える SNMPトラップは破棄します。

監視対象ノードについて

SNMPトラップの監視を行うためには、Systemwalkerコンソール上に、監視対象ノードが登録されている必要があります。

事前にノード検出、または手動で、監視対象ノード(監視対象のIPアドレス)を登録してください。

運用中にSystemwalkerコンソールに監視対象ノードを追加し、追加したノードからのSNMPトラップを監視したい場合は、ポリシー配付が必要です。

ポリシー配付を行わない場合は、構成情報の自動配付後に監視対象となります。

なお、構成情報の自動配付間隔を変更する場合には、“リファレンスマニュアル”の“mpdrpint(構成情報自動配付間隔設定コマンド)”を参照してください。

内部通信用ポートの変更【Windows版】

SNMPトラップ監視のサービスでは、内部通信用のポートを使用しています。

通常は、services登録されていないポートを49152/tcpから昇順に確認し、未登録のポートを使用します。

ポート一覧の詳細については、“導入手引書”の“ポート一覧”を参照してください。

内部通信用のポートを固定としたい場合は、以下の手順で設定してください。

  1. 以下のservicesファイルをエディタで開きます。

    Windowsのインストールディレクトリ\system32\drivers\etc\services
  2. 以下のサービス/エントリを追加します。

    swttr_internal    49152/tcp    #sttr inner port

    設定したポート番号がすでに他のアプリケーションにより使用されている場合は、 トラップデーモンのサービスは起動できません。該当の他のアプリケーションを停止するか、または、設定するポート番号を変更しサービスを再起動してください。

  3. システムを再起動します。

SNMPトラップの受信履歴について

監視対象ノードから受信したSNMPトラップを確認する場合には、SNMPトラップを受信した運用管理サーバ、または部門管理サーバでmptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)を実行してください。

mptrpref(受信トラップとイベント変換の結果参照コマンド)の詳細は、“リファレンスマニュアル”を参照してください。