Storage Cruiserマネージャーをバージョンアップインストールした後は、以下の作業を行います。
本バージョンレベルの『ETERNUS SF Storage Cruiser 運用ガイド』の以下部分を参照し、「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
Windows環境の場合
以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを停止します。
<インストールディレクトリ>\Common\bin\Stop_ESFservice.bat
「Windows版マネージャーのリストア」の手順5~11を実施します。
手順5では、「旧版からのバージョンアップ」の操作を実施してください。
以下のバッチを実行して、ETERNUS SF Managerサービスを再起動します。
<インストールディレクトリ>\Common\bin\Start_ESFservice.bat
Solaris環境、Linux環境の場合
以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerデーモンを停止します。
インストール処理によって自動で起動されたETERNUS SF Managerデーモンの起動処理が完了する前にシェルスクリプトを実行すると、エラーが発生します。エラーが発生した場合は、数十秒後に再度実行してください。
/opt/FJSVesfcm/bin/stopesf.sh
「Solaris OS版マネージャーのリストア」の手順5~11を実施します。
手順5では、「旧版からのバージョンアップ」の操作を実施してください。
以下のシェルスクリプトを実行して、ETERNUS SF Managerデーモンを再起動します。
/opt/FJSVesfcm/bin/startesf.sh
AdvancedCopy Managerの運用環境
AdvancedCopy Managerをインストールしていた場合は、「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
注意
運用環境のリストアは、コマンド実行用に新しく画面を起動し、その画面で実施してください。
参照
運用環境のリストアは、以下を参照して実施してください。
サーバ種別 | OS種別 | 参照先 |
---|---|---|
運用管理サーバ | Windows | |
Solaris、 | ||
運用管理サーバ兼管理対象サーバ | Windows | 以下の順に作業してください。 |
Solaris、 | 以下の順に作業してください。 |
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの運用環境
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleをインストールしていた場合は、「4.1.1.1 旧バージョンレベルのバックアップ」で退避した運用環境をリストアします。
参照
リストア方法は、「A.14 環境設定ファイルのリストア」を参照してください。
管理者権限で構成情報インポートコマンド(esfimportdevconf)を実行して、旧バージョンレベルの装置構成情報を移行します。
構成情報インポートコマンドを実行する前に、管理対象の装置・サーバにアクセスできる状態であることを確認してください。
Windows環境の場合 (DOSプロンプト)
<プログラムディレクトリ>\Common\bin\esfimportdevconf
Solaris環境、Linux環境の場合
# /opt/FJSVesfcm/bin/esfimportdevconf
構成情報インポートコマンドを実行した後は、構成情報インポートの状況表示コマンド(esfimportdisplay)で[IMPORT STATUS]欄が“Complete”になることを確認してください。
参照
それぞれのコマンドの詳細は、「7.2 コマンドリファレンス」を参照してください。
ETERNUS SF Managerの機能を使うために、ユーザーアカウントの設定をします。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ユーザーアカウントの設定」を参照してください。
Webコンソールを起動するPCと運用管理サーバの間にファイアーウォールを設置する場合は、ファイアーウォールを通過できるように設定をします。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「Webコンソールを利用するための設定」を参照してください。
ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報(ユーザー名とパスワード)を設定します。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイにアクセスできるアカウント情報の設定・変更」を参照してください。
必要なライセンスを設定します。
参照
設定方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「ライセンスの管理」を参照してください。
iSCSI HBA情報
iSCSIを定義していた場合は、以下の手順で情報を再設定してください。
Webコンソールにログインします。
iSCSI HBAを搭載しているサーバを選択し、アクションペインの[HBA]の下にある[追加]をクリックし、HBA情報を設定します。
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleの構成情報
AdvancedCopy Manager Copy Control Moduleを利用する場合は、以下の手順に従って装置情報を再設定します。
参照
各コマンドの詳細は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 運用ガイド Copy Control Module編』の「各種コマンド」を参照してください。
acarray list(ETERNUS ディスクアレイの情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray list Name BOX-ID IP Address ----- ---------------------------------------- ------------ DX90 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## 10.124.6.251
acarray detail(ETERNUS ディスクアレイの詳細情報表示コマンド)を実行して、登録されている装置の詳細情報を確認します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray detail -a DX90 Disk Array Name : DX90 BOX-ID : 00ETERNUSDXL##ET09E24B####LH4311015511## IP Address : 10.124.6.251 Admin User : **** Access Volume : X:
acarray remove(ETERNUS ディスクアレイの登録情報の削除コマンド)を実行して、登録されているすべての装置情報を削除します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray remove -a DX90 Successful completion.
acarray add(ETERNUS ディスクアレイの登録コマンド)を実行して、削除したすべての装置情報を再登録します。
C:\>C:\ETERNUS_SF\CCM\bin\acarray add -a DX90 -ip 10.124.6.251 -user **** -password **** -path X: Successful completion.
ポイント
旧バージョンレベルで、実在しないドライブ文字またはデバイス名をアクセスボリューム(旧名称は「アクセスパス」)に設定して登録していた装置は、リモートETERNUS ディスクアレイとして再登録してください。
構成情報を再読込みします。
参照
実施方法は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF Webコンソール説明書』の「ETERNUS ディスクアレイの設定情報の再読込み」を参照してください。
リポジトリ用データベースアクセスユーザーのパスワードをデフォルト値のまま使用すると、セキュリティ面で問題となることがあります。
オペレーティングシステムのユーザー情報を変更し、stguserset(リポジトリアクセスユーザー変更コマンド)を使用して、リポジトリアクセスユーザーの情報を再設定してください。
参照
パスワードの変更手順は、使用するオペレーティングシステムに対応する『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「リポジトリアクセスユーザーに指定したユーザーの削除/パスワードの変更」を参照してください。