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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

16.4.1 FIMPORTコマンドの入力

ファイル受信を行うためには、まずFIMPORTコマンドを入力します。FIMPORTコマンドの入力形式は、ホスト側の形式に従います。

次に、FIMPORTコマンドの入力形式について説明します。詳細は、ホスト側のマニュアルを参照してください。

16.4.1.1 ASPのFIMPORTコマンド

注意

実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、連続して入力してください。

下線は、デフォルトの入力値となります。

[]は省略可能なオペランド、{}はいずれかを選択することを示します。

オペランドの詳細は、ASPのバージョンにより多少異なることがあります。

ASPの仕様に関しては、“PCFF説明書”などを参照してください。

各オペランドについて説明します。


FILE

パソコンへ転送する順編成ファイル名または原始テキスト名と、それを登録しているライブラリ名を指定します。

@LIBL

ライブラリリストに従って検索します。

@TEMP

一時ライブラリを検索します。


TYPE

パソコンへ転送するファイルのエンティティ属性を指定します。

@FILE

順編成ファイル

@SRC

原始テキスト


PARA

パソコン側の操作を自動化する場合に、DUETユーティリティ(「第17章 DUETユーティリティ」参照)で作成したパラメータリストファイルを指定します。

PARAパラメータを省略、または@NONEを指定した場合、意味を持ちません。

注意

PARAパラメータで指定するファイル名は、英字で始まる8文字以内の英数字でなければなりません。また、パス名や拡張子を指定することはできません。

環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルが検索されます。


UNIT

PARAパラメータで指定したパラメータリストファイル内のパラメータリスト識別番号を1~20の範囲の整数で指定します。

パラメータリストファイル名と識別番号が示すパラメータリストに従って、パソコン側での受信設定が行われます。

PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。


OPR

ファイル転送の端末操作モードを指定します。

@YES

ファイル受信時の問い合わせ画面を表示します。

@NO

ファイル受信時の問い合わせ画面を表示しません。(自動受信)

PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。

コマンド入力例

a) FIMPORT  FILE-TEST.DATA

b) FIMPORT  FILE-TEST.DATA,PARA-PLIST,UNIT-2

a)ホストのライブラリDATAにある順編成ファイルTESTをパソコンへ転送する。

b)パラメータリストファイル名PLISTの識別番号2のパラメータリストに従って、ホストのライブラリDATAにある順編成ファイルTESTをパソコンへ転送する。


16.4.1.2 GS/MシリーズのFIMPORTコマンド

コマンド

オペランド

FIMPORT

〈データセット指定〉

[USING(〈パラメータリストファイル名〉

          〈パラメータリスト識別番号〉

          [OPERATE|NOOPERATE] )]

注意

実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、空白で区切りながら連続して入力してください。


■〈データセット指定〉

ホスト上にある、転送すべきデータセットを指定します。データセット指定中にメンバ指定があるならば区分データセットが、メンバ指定がないならば順データセットがそれぞれ対象となります。


USING(〈パラメータリストファイル名〉〈パラメータリスト識別番号〉)

端末の操作を自動化するために、DUETユーティリティで作成したパラメータリストの指定を行います。パラメータリストの指定は、パラメータリストファイル名、パラメータリスト識別番号によって行います。

パラメータリストファイル名は8文字以内の英数字(先頭は英字)、パラメータリスト識別番号は1~20の範囲の整数で指定します。

参考

パラメータリストファイル名の指定に際して、ピリオド(.)はアットマーク1個(@)に、コロン(:)はアットマーク2個(@@)に、それぞれ置き換えて入力します。

パラメータリストファイル名の指定に、ドライブ/パスのどちらも指定しなかった場合、環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルを検索します。


OPERATE/NOOPERATE

OPERATE/NOOPERATEオペランドは、USINGオペランド使用時のみ有効となります。どちらかのオペランドを指定してください。オペランドの指定方法により、次のような動作を行います。

1.OPERATEオペランドを指定した場合

受信時の問い合わせ画面が表示され、パラメータリストの内容変更が可能になります。

2.NOOPERATEオペランドを指定した場合

読み込んだパラメータリストの内容に従ってファイル受信を行います。このとき、受信時の問い合わせ画面は表示されません。

3.省略した場合

NOOPERATEオペランドが指定されたものとみなします。

コマンド入力例

a)  FIMPORT  TEST.DATA

b)  FIMPORT  TEST.DATA USING(B@@D@P 1 OPERATE)

a)データセットTEST.DATAを受信します。

b)パラメータリストを使用し、データセットTEST.DATAを受信します。このとき、問い合せ画面を表示します。

パラメータリストファイル名=B:D.P

パラメータリスト識別番号=1