ファイル受信を行うためには、まずFIMPORTコマンドを入力します。FIMPORTコマンドの入力形式は、ホスト側の形式に従います。
次に、FIMPORTコマンドの入力形式について説明します。詳細は、ホスト側のマニュアルを参照してください。
注意
実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、連続して入力してください。
下線は、デフォルトの入力値となります。
[]は省略可能なオペランド、{}はいずれかを選択することを示します。
オペランドの詳細は、ASPのバージョンにより多少異なることがあります。
ASPの仕様に関しては、“PCFF説明書”などを参照してください。
各オペランドについて説明します。
■FILE
パソコンへ転送する順編成ファイル名または原始テキスト名と、それを登録しているライブラリ名を指定します。
@LIBL | : | ライブラリリストに従って検索します。 |
@TEMP | : | 一時ライブラリを検索します。 |
■TYPE
パソコンへ転送するファイルのエンティティ属性を指定します。
@FILE | : | 順編成ファイル |
@SRC | : | 原始テキスト |
■PARA
パソコン側の操作を自動化する場合に、DUETユーティリティ(「第17章 DUETユーティリティ」参照)で作成したパラメータリストファイルを指定します。
PARAパラメータを省略、または@NONEを指定した場合、意味を持ちません。
注意
PARAパラメータで指定するファイル名は、英字で始まる8文字以内の英数字でなければなりません。また、パス名や拡張子を指定することはできません。
環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルが検索されます。
■UNIT
PARAパラメータで指定したパラメータリストファイル内のパラメータリスト識別番号を1~20の範囲の整数で指定します。
パラメータリストファイル名と識別番号が示すパラメータリストに従って、パソコン側での受信設定が行われます。
PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。
■OPR
ファイル転送の端末操作モードを指定します。
@YES | : | ファイル受信時の問い合わせ画面を表示します。 |
@NO | : | ファイル受信時の問い合わせ画面を表示しません。(自動受信) |
PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。
コマンド入力例 a) FIMPORT FILE-TEST.DATA b) FIMPORT FILE-TEST.DATA,PARA-PLIST,UNIT-2 |
a)ホストのライブラリDATAにある順編成ファイルTESTをパソコンへ転送する。
b)パラメータリストファイル名PLISTの識別番号2のパラメータリストに従って、ホストのライブラリDATAにある順編成ファイルTESTをパソコンへ転送する。
コマンド | オペランド |
---|---|
FIMPORT | 〈データセット指定〉 [USING(〈パラメータリストファイル名〉 〈パラメータリスト識別番号〉 [OPERATE|NOOPERATE] )] |
注意
実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、空白で区切りながら連続して入力してください。
■〈データセット指定〉
ホスト上にある、転送すべきデータセットを指定します。データセット指定中にメンバ指定があるならば区分データセットが、メンバ指定がないならば順データセットがそれぞれ対象となります。
■USING(〈パラメータリストファイル名〉〈パラメータリスト識別番号〉)
端末の操作を自動化するために、DUETユーティリティで作成したパラメータリストの指定を行います。パラメータリストの指定は、パラメータリストファイル名、パラメータリスト識別番号によって行います。
パラメータリストファイル名は8文字以内の英数字(先頭は英字)、パラメータリスト識別番号は1~20の範囲の整数で指定します。
参考
パラメータリストファイル名の指定に際して、ピリオド(.)はアットマーク1個(@)に、コロン(:)はアットマーク2個(@@)に、それぞれ置き換えて入力します。
パラメータリストファイル名の指定に、ドライブ/パスのどちらも指定しなかった場合、環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルを検索します。
■OPERATE/NOOPERATE
OPERATE/NOOPERATEオペランドは、USINGオペランド使用時のみ有効となります。どちらかのオペランドを指定してください。オペランドの指定方法により、次のような動作を行います。
受信時の問い合わせ画面が表示され、パラメータリストの内容変更が可能になります。
読み込んだパラメータリストの内容に従ってファイル受信を行います。このとき、受信時の問い合わせ画面は表示されません。
NOOPERATEオペランドが指定されたものとみなします。
コマンド入力例 a) FIMPORT TEST.DATA b) FIMPORT TEST.DATA USING(B@@D@P 1 OPERATE) |
a)データセットTEST.DATAを受信します。
b)パラメータリストを使用し、データセットTEST.DATAを受信します。このとき、問い合せ画面を表示します。
パラメータリストファイル名=B:D.P
パラメータリスト識別番号=1