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Kシリーズ端末エミュレータ V7.1 L40 使用手引書

16.3.1 FEXPORTコマンドの入力

ファイル送信を行うためには、まずFEXPORTコマンドを入力します。FEXPORTコマンドの入力形式は、送信先ホスト側の形式に従います。

次に、FEXPORTコマンドの入力形式について説明します。詳細は、送信先ホストのマニュアルを参照してください。


16.3.1.1 ASPのFEXPORTコマンド

注意

実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、連続して入力してください。

下線は、デフォルトの入力値となります。

[]は省略可能なオペランド、{}はいずれかを選択することを示します。

オペランドの詳細は、ASPのバージョンにより多少異なることがあります。

ASPの仕様に関しては、ASPの“PCFF説明書”などを参照してください。

各オペランドについて説明します。


FILE

ホストへ転送するファイルを格納する順編成ファイル名、または原始テキスト名と、その所属するライブラリ名を指定します。

@TEMP

一時ライブラリを検索します。または一時ライブラリに作成します。


TYPE

ホストへ転送するファイルを順編成ファイルとして格納するのか、原始テキストとして格納するのかをエンティティ属性で指定します。

@FILE

順編成ファイル

@SRC

原始テキスト


MODE

ホストへ転送するファイルを格納する際の格納モードを指定します。

@CRT

新規作成

@REP

置換

@ADD

追加

TYPEパラメータに@SRCを指定した場合、@ADDを指定することはできません。


SRCTYPE

TYPEパラメータに@SRCを指定した場合、原始テキスト種別を指定します。

原始テキスト種別の一覧については、ASPの“PCFF説明書”を参照してください。

省略すると@CBL(COBOL原始プログラム)が指定されたと見なします。

TYPEパラメータに@FILEを指定した場合は、指定できません。


PUBAUT

ホストの順編成ファイル、または原始テキストに対する公的認可情報を指定します。

MODEパラメータに@ADDを指定した場合は、意味を持ちません。

@PUBAUT

共通変数@PUBAUTの値を公的認可情報とします。

@NO

公的認可情報を設定しません。

@NORMAL

公的認可情報としてデータ権(読取り権、更新権および操作権)を設定します。

@ALL

公的認可情報としてすべてのエンティティ権限を指定します。


PARA

パソコン側の操作を自動化する場合に、DUETユーティリティ(「第17章 DUETユーティリティ」参照)で作成したパラメータリストファイルを指定します。

PARAパラメータを省略、または@NONEを指定した場合、パソコンのファイル送信設定画面で送信情報を設定します。

注意

PARAパラメータで指定するファイル名は、英字で始まる8文字以内の英数字でなければなりません。また、パス名や拡張子を指定することはできません。

環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルが検索されます。


UNIT

PARAパラメータで指定したパラメータリストファイル内のパラメータリスト識別番号を1~20の範囲の整数で指定します。

パラメータリストファイル名と識別番号が示すパラメータリストの内容に従って、パソコン側での送信設定が行われます。

PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。


OPR

ファイル転送の端末操作モードを指定します。

PARAパラメータを指定した場合のみ有効となります。

@YES

ファイル送信時の問い合わせ画面を表示します。

@NO

ファイル送信時の問い合わせ画面を表示しません。(自動送信)


コマンド入力例

a) FEXPORT  FILE-TEST.DATA

b) FEXPORT  FILE-TEST.DATA,MODE-@REP

c) FEXPORT  FILE-TEST.DATA,PARA-PLIST,UNIT-1

a)ライブラリDATAに、ファイル名TESTで順編成ファイルを新規作成し、格納する。

b)ライブラリDATAのファイル名TESTを転送データで置き換える。

c)パラメータリストファイル名PLISTの識別番号1のパラメータリストに従って、ファイルを転送する。


16.3.1.2 GS/MシリーズのFEXPORTコマンド

コマンド

オペランド

FEXPORT

〈データセット指定〉

[REPLACE|ADD]

[USING(〈パラメータリストファイル名〉

        〈パラメータリスト識別番号〉

        [OPERATE|NOOPERATE] )]

注意

実際の入力では、コマンド・オペランドは複数行に分けずに、空白で区切りながら連続して入力してください。

各オペランドについて説明します。


■〈データセット指定〉

パソコンからホストへ転送したデータを格納するホスト側のデータセットを指定します。データセット中にメンバ指定があれば区分データセットが対象となり、メンバ指定がなければ順データセットが対象となります。


REPLACE/ADD

REPLACE/ADDオペランドは、ホストへ転送したデータの収納方法を指定します。どちらかのオペランドを指定するか、またはどちらも指定しないで省略することもできます。オペランドの指定方法により、次のような動作を行います。

1.REPLACEオペランドを指定した場合

既存の順データセット全体、または区分データセットの1メンバの内容を転送データで置き換えることを指示します。順データセット全体を置き換える場合データセットの属性(レコード長、レコード形式)は、パソコン側ファイルの属性で書き替えられます。

2.ADDオペランドを指定した場合

既存の順データセットの内容に転送データを追加することを指示します。このときデータセットの属性(レコード長、レコード形式)とパソコン側ファイルの属性は一致する必要があります。データセット指定によって区分データセットが対象となっている場合、このオペランドを指定しても無視されます。

3.省略した場合

新規にデータセットが生成され、これに転送したデータが格納されます。

生成されるデータセットの種別は、データセット指定中のメンバ指定の有無によって決定されます。


USING(〈パラメータリストファイル名〉〈パラメータリスト識別番号〉)

端末の操作を自動化するために、DUETユーティリティで作成したパラメータリストの指定を行います。パラメータリストの指定は、パラメータリストファイル名、パラメータリスト識別番号によって行います。

パラメータリストファイル名は8文字以内の英数字(先頭は英字)、パラメータリスト識別番号は1~20の範囲の整数で指定します。

参考

パラメータリストファイル名の指定に際して、ピリオド(.)はアットマーク1個(@)に、コロン(:)はアットマーク2個(@@)に、それぞれ置き換えて入力します。パラメータリストファイル名は、これらの記号(@、@@)も含めて8文字以内でなければなりません。

パラメータリストファイル名の指定に、ドライブ/パスのどちらも指定しなかった場合、環境設定保存フォルダにあるパラメータリストファイルを検索します。


OPERATE/NOOPERATE

OPERATE/NOOPERATEオペランドは、USINGオペランド使用時のみ有効となります。どちらかのオペランドを指定してください。オペランドの指定方法により、次のような動作を行います。

1.OPERATEオペランドを指定した場合

送信時の問い合わせ画面が表示され、パラメータリストの内容変更が可能になります。

2.NOOPERATEオペランドを指定した場合

読み込んだパラメータリストの内容に従ってファイル転送を行います。このとき、送信時の問い合わせ画面は表示されません。

3.省略した場合

NOOPERATEオペランドが指定されたものとみなします。

コマンド入力例

a) FEXPORT  TEST. DATA

b) FEXPORT  TEST. DATA REPLACE

c) FEXPORT  TEST. DATA USING(B@@D@P 1 NOOPERATE)

a)データセットTEST.DATAを新規に作成します。

b)データセットTEST.DATAを転送データで置き換えます。

c)パラメータリストを使用し、問い合せ画面を表示せずにデータセットを新規に作成します。

パラメータリストファイル名=B:D.P

パラメータリスト識別番号=1