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ETERNUS SF Storage Cruiser 15.0/ AdvancedCopy Manager 15.0 クラスタ適用ガイド

8.8.2 カスタマイズ作業詳細

以下の手順で、管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)をセットアップします。

  1. プライマリノードとセカンダリノードを再起動します。

  2. 事前準備を確認します。

    設定するリソースグループについて、「7.3 項目の確認」の各項目を確認します。

  3. プライマリノードで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでマウントします。

  4. 業務を停止します。

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、管理対象サーバ業務を既存のリソースグループに追加する場合、該当リソースグループを停止します。

    リソースグループの停止方法は、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  5. ポート番号を登録します。

    事前に準備した業務用通信デーモンのポート番号を、/etc/servicesに以下のサービス名で登録します。OSのviコマンドなどを使用して/etc/servicesに登録してください。

    • 業務用通信デーモン:stgxfws_論理ノード名

    注意

    プライマリノードとすべてのセカンダリノードで、同じポート番号を登録してください。

  6. プライマリノードでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、プライマリノードで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service

    コマンドの詳細は、「20.2.8 stgclset_hacmp(AIX版High Availability Cluster Multi-Processing 環境設定コマンド)」を参照してください。

  7. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Primary -m /STGAGTMNT -n nodeAGT -s agent_service
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Primary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  8. プライマリノードのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8100 プライマリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。引き続きセカンダリノードのクラスタ環境を作成してください。
    #
  9. プライマリノードで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、プライマリノードでアンマウントします。

  10. セカンダリノードAで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでマウントします。

  11. セカンダリノードAでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードAで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT

    コマンドの詳細は、「20.2.8 stgclset_hacmp(AIX版High Availability Cluster Multi-Processing 環境設定コマンド)」を参照してください。

  12. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  13. セカンダリノードAのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #
  14. セカンダリノードAで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードAでアンマウントします。

    1:1運用待機、相互待機、n:1運用待機の場合、手順21に進みます。
    カスケード運用の場合、手順15に進みます。

  15. クラスタセットアップコマンドを実行するセカンダリノードBで共有ディスクをマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでマウントします。

    注意

    セカンダリノードBとなるノードが複数台ある場合、手順15~手順20の処理をすべてのセカンダリノードBで実施します。

  16. セカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    手順15でAdvancedCopy Managerの共有ディスクをマウントしたセカンダリノードBでクラスタセットアップコマンドを実行します。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクに他のユーザーがアクセスしないようにして、セカンダリノードBで次のクラスタセットアップコマンドを実行します。

    入力例)

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT

    コマンドの詳細は、「20.2.8 stgclset_hacmp(AIX版High Availability Cluster Multi-Processing 環境設定コマンド)」を参照してください。

  17. セットアップ対象を確認します。

    コマンドで指定した論理ノードに関する情報が表示されます。表示された内容を確認し、Enterキーを押します。

    # /opt/swstorage/bin/stgclset_hacmp -k Secondary -m /STGAGTMNT
    AdvancedCopy Manager settings are as follows.
            Cluster system : High Availability Cluster Multi-Processing
            Node type      : Secondary
            Mount point    : /STGAGTMNT
            Node name      : nodeAGT
            Service        : agent_service
            Function       : Server
    Do you want to continue with setting of AdvancedCopy Manager cluster? [default:y]

    クラスタ環境設定処理を中断する場合は“n”、処理を継続する場合は“y”を入力するかそのままEnterキーを押します。

  18. セカンダリノードの追加を確認します。

    カスケード運用用に新たにセカンダリノードを追加するための確認画面が表示されます。カスケード運用の業務であることを確認し、“y”を入力してEnterキーを押します。

    Secondary node is already setup in another node.
       The number of secondary nodes : 1
    Do you want to setup new secondary node? [default:n] y

    “The number of secondary nodes”には、セットアップ済みのセカンダリノード数が出力されます。

    注意

    確認のデフォルト値が“n”(処理のキャンセル)であることに注意してください。

  19. セカンダリノードBのクラスタセットアップコマンドを終了します。

    クラスタセットアップコマンドの完了画面が表示されます。

    swstf8101 セカンダリノードのクラスタ設定は正常に終了しました。
    #
  20. セカンダリノードBで共有ディスクをアンマウントします。

    AdvancedCopy Manager共有データ用の共有ディスクを、セカンダリノードBでアンマウントします。

    注意

    セカンダリノードBとなるノードが残っている(手順15~手順20を未実施のノードがある)場合、そのノードで手順15から実施してください。すべてのセカンダリノードBで作業(手順15~手順20)が終了した場合、手順21に進んでください。

  21. リソースグループの作成/登録

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、リソースグループを作成し、登録します。

    AdvancedCopy Managerのリソースとして以下のタイプを追加してください。

    • アプリケーション

      始動スクリプトには、“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/hacmpStart_論理ノード名”を指定してください。

      停止スクリプトには、“/opt/FJSVswstf/cluster/clproc/hacmpStop_論理ノード名”を指定してください。

    • マウントポイント

      AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクを登録してください。

    • IPアドレス

      AdvancedCopy Manager用の論理IPアドレスを登録してください。すでに業務で使用している論理IPアドレスを使用する場合は、登録不要です。

    リソースグループおよびリソースの作成/登録方法は、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  22. 業務とAdvancedCopy Managerを起動します。

    High Availability Cluster Multi-Processingの機能を利用して、新規に作成したリソースグループまたは手順4で停止したリソースグループを起動します。

    リソースグループの起動方法は、High Availability Cluster Multi-Processingのマニュアルを参照してください。

  23. 環境をバックアップします。

    不測の事態に備え、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上のデータの環境をバックアップします。
    OSのcpコマンドなどを使用して、AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスク上の以下のディレクトリをバックアップしてください。

    • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/etc

    • AdvancedCopy Manager共有データ用共有ディスクのマウントポイント/var

  24. 管理対象サーバ業務の環境を作成します。

    AdvancedCopy Managerでレプリケーション運用またはバックアップ/リストア運用をする環境を、管理対象サーバ業務に作成します。
    『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版)』を参照して、運用形態に応じた環境を作成してください。

    注意

    管理対象サーバ業務に管理対象サーバを追加するときは、stgxfwcmaddsrv(サーバ情報追加コマンド)を使用します。
    詳細は、運用管理サーバで使用しているOSの『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド』の「stgxfwcmaddsrv(サーバ情報追加コマンド)」を参照してください。
    コマンドのオプションに指定する引数の詳細は、「2.6.2 クラスタ業務とローカル業務」を参照してください。

  25. すべてのノードを再起動します。

    n:1運用待機運用ですでにセカンダリノードのインストールとカスタマイズ(再起動を含む)が終了している場合は、プライマリノードだけ再起動します。