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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.0.0 導入ガイド

E.2.4 インストール後の設定

ここでは、インストール後の設定について説明します。

サーバ仮想化ソフトウェア定義ファイル

事前に以下の定義ファイルに値を設定すると、サーバ仮想化ソフトウェアに関する動作を変更できます。

定義ファイルの文字コードはUTF-8にしてください。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm.rcxprop

定義ファイルの形式

定義ファイルでは、1行ごとに以下の形式で記述します。

キー =

定義ファイルの指定項目
表E.3 指定項目一覧

項目

キー

備考

VMware DRS/DPM用電源制御設定

drs_power_on_vm

true|false

サーバ仮想化ソフトウェアがVMwareのとき、有効です。

  • L-Server(VMゲスト)の起動時に、VMware DRSによるL-Server(VMゲスト)のVMホスト間の移動や、VMware DPMによるVMホストの電源ONを行う場合

    "true"を指定します。

  • 上記以外の場合

    "false"を指定します。

省略時は、"false"が設定されます。
本設定の変更後、再起動は必要ありません。

"true"を指定する場合、VMware DRSとVMware DPMは、以下の設定にしてください。

  • VMware DRS

    "一部自動化"または"完全自動化"

  • VMware DPM

    "オフ"または"自動"

なお、"手動"を指定した場合、L-ServerとVMゲストの起動に失敗する場合があります。

VMware DRS/DPMの詳細は、「E.2.2 事前準備」の「VMware DRS、VMware DPMを利用する場合」を参照してください。


業務LANからのコンソール接続で設定する定義ファイル

業務LANからのコンソール接続を利用する場合、以下の定義ファイルにVMホストの接続先を設定します。

定義ファイルの格納先

【Windows】
インストールフォルダー\Manager\etc\customize_data

【Linux】
/etc/opt/FJSVrcvmr/customize_data

定義ファイル名

vm_console.rcxprop

定義ファイルの形式

1行に1つのフォルダーまたはテナント名、VMホストの物理サーバ名、およびそれに対応する接続先をカンマ(",")で区切って指定します。

フォルダーまたはテナント名, 物理サーバ名, 接続先

定義ファイルの指定項目
表E.4 指定項目一覧

項目

説明

フォルダーまたはテナント名

フォルダー名またはテナント名をフルパス(先頭の"/"は必須)で指定します。

物理サーバ名

VMホストの物理サーバ名を指定します。

接続先

管理クライアントから接続できるVMホストのIPアドレス、または管理クライアント環境で名前解決可能なホスト名(またはFQDN)を指定します。

定義ファイル例

/, bx900-1, 192.168.10.100 (*1)
/folderA, bx900-1, host1 (*2)
/folderA/tenantB, bx900-1, 192.168.30.100 (*3)
/folderA/tenantB, bx900-2, 192.168.30.200 (*3)

*1: ルートフォルダー(/)の定義です。全テナントでデフォルトの設定です。
*2: フォルダー(/folderA)の定義です。テナントの接続先はホスト名で指定します。
*3: テナント(/folderA/tenantB)の定義です。複数のホストを設定します。

注意

  • 1行にカンマ(",")を3つ以上記述した場合、3つ目のカンマ以降の記述は無視されます。

  • 行の先頭に"#"を記述すると、コメント行になります。

  • 定義ファイルの読込みに失敗した場合、本製品に登録されたVMホストの管理LANのIPアドレスを接続先にします。

  • フォルダーまたはテナント名、および物理サーバ名が定義ファイルの指定と一致しない場合、VMホストの管理LANのIPアドレスを使用してコンソール接続を行います。

  • フォルダーまたはテナントで使用するVMホストが複数ある場合、同一のフォルダーまたはテナントの設定を複数行に分けて記述します。

  • フォルダーを指定した場合、配下のサブフォルダーまたはテナントにも当該設定が適用されます。

  • 配下のサブフォルダーまたはテナントを対象とした設定があり、かつ、同じ物理サーバ名の定義が存在する場合はそちらが優先されます。

    以下の(1)、(2)の定義が存在する場合、フォルダーまたはテナント名が"/folderA/tenantB"で物理サーバ名が"bx900-1"の仮想L-Serverでは、(2)のIPアドレスを使用してコンソール接続を行います。

    (1)/folderA,bx900-1,192.168.10.100
    (2)/folderA/tenantB,bx900-1,192.168.20.100

  • 同一のフォルダーまたはテナントで同一の物理サーバの設定を複数行記述した場合、あとに記述した設定が有効になります。

    以下の(1)、(2)の定義が存在する場合、(2)の定義が有効になります。

    (1)/folderA,bx900-1,192.168.10.100
    (2)/folderA,bx900-1,192.168.20.100