1) isinstallerの実行
サーバパッケージ1枚目のCD-ROM媒体をCD-ROM装置にセットし、X端末(CDE/GNOME)よりisinstallerを実行し、インストーラを起動してください。
このとき、CD-ROM上にディレクトリを移動した状態で実行しないでください。CD-ROM上に移動した状態で実行した場合、CD-ROMの入れ替えができない場合があります。また、ファイルマネージャからの実行もCD-ROMの入れ替えができない場合がありますので、行わないでください。この場合、isinstallerコマンドを実行した画面で、CD-ROM上からディレクトリを移動するか、インストールを中断し、インストールしたすべてのパッケージをアンインストールし、再度正しい手順でインストールを行ってください。
# /cdrom/cdrom0/isinstaller <RETURN> |
注意
本コマンドはX端末(CDE/GNOME)より実行しない場合、以下のメッセージが出力されます。X端末(CDE/GNOME)より再度実行してください。
“Can't connect to X11 window server.”
エラーメッセージを出力せずにGUIインストーラの起動に失敗した場合、/tmp/isinstaller_stdout.logの内容を確認してください。なお、GUIインストーラの起動失敗時にこのファイルが出力されていないか、空ファイルで出力されている場合、/tmpの容量が不足していることが考えられます。
X端末は、Solaris 9ではCDE、Solaris 10ではCDE/GNOME、Solaris 11ではGNOMEが使用できます。
isinstaller実行後、表示される以下の画面で「インストール」を選択してください。なお、以下の画面が表示されるまで、しばらく時間がかかる場合があります。
2) タイプの選択
“インストールタイプの選択”画面で、[標準]または[カスタム]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
標準インストールについては、“4.2.1.1 標準インストールの場合”を参照してください。
カスタムインストールについては、“4.2.1.2 カスタムインストールの場合”を参照してください。
1) インストール内容の確認
“インストール内容の確認”画面で、インストール内容を確認してください。
表示された内容でインストールする場合、[変更しない]を選択したまま、[次へ]をクリックしてください。インストールを開始します。詳細は、“4.2.1.3 インストールの実行”を参照してください。
表示された内容を変更する場合、[変更する]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
2) インストール内容の変更
インストール内容を変更する場合、“設定内容の変更”画面で変更します。
変更したい機能を選択すると、詳細な情報が右画面に表示されます。必要に応じて内容を変更してください。設定を完了したら、[次へ]をクリックしてください。
変更可能な内容は以下のとおりです。
機能名 | 設定項目 | 備考 |
---|---|---|
Interstage Application Server | インストールディレクトリ | 2バイト以上200バイト以内で指定してください。 |
定義ファイルディレクトリ | 2バイト以上200バイト以内で指定してください。 | |
テンポラリファイルディレクトリ | 2バイト以上100バイト以内で指定してください。 | |
インストール対象ホスト名 | 1バイト以上256バイト以内で指定してください。 | |
セキュリティモードの選択 |
| |
Interstage運用グループ名 | セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合のみ入力が有効になります。 | |
Java EE | HTTPリスナーポート | 1~65535の範囲で指定してください。 |
運用管理用HTTPリスナーポート | ||
IIOPポート | ||
IIOP_SSLポート | ||
IIOP_MUTUALAUTHポート | ||
JMX_ADMINポート | ||
SSL暗号化通信の使用 | 運用管理用HTTPリスナーでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。 | |
使用するJDKのバージョン | 標準インストールでは、JDK6のみが選択可能です。 | |
Java EE共通ディレクトリ | デフォルト値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。 |
注意
上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。
ディレクトリを入力する項目は絶対パスで設定してください。
ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。
セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合、Interstage運用グループ名には、実際にシステム上に存在するグループ名を指定する必要があります。
Interstage運用グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。
ポート番号については、すでに使用されているポート番号を設定しないでください。
「SSL暗号化通信」を使用しない設定にした場合は、Interstage Java EE管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。
3) インストール内容の確認
1) インストール機能の選択
“インストール機能の選択”画面で、インストールする機能をチェックします。
インストールする機能により、同時にインストールする必要のある機能(依存機能)がありますので、その場合、該当の依存機能を同時にインストールする必要があります。
他の機能から依存されている機能については、グレー表示されています。グレー表示されている機能のチェックボックスをはずさないでください。チェックをはずした場合、その機能に依存している機能が使用できない場合があります。
また、それぞれの設定内容について確認してください。機能を選択すると詳細な情報が右画面に表示されます。必要に応じて内容を変更してください。設定を完了したら、[次へ]をクリックしてください。
変更可能な内容は以下のとおりです。
機能名 | 設定項目 | 備考 |
---|---|---|
Interstage Application Server | インストールディレクトリ | 2バイト以上200バイト以内で指定してください。 |
定義ファイルディレクトリ | 2バイト以上200バイト以内で指定してください。 | |
テンポラリファイルディレクトリ | 2バイト以上100バイト以内で指定してください。 | |
インストール対象ホスト名 | 1バイト以上256バイト以内で指定してください。 | |
セキュリティモードの選択 |
| |
Interstage運用グループ名 | セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合のみ入力が有効になります。 | |
Java EE | HTTPリスナーポート | 1~65535の範囲で指定してください。 |
運用管理用HTTPリスナーポート | 1~65535の範囲で指定してください。 | |
IIOPポート | ||
IIOP_SSLポート | ||
IIOP_MUTUALAUTHポート | ||
JMX_ADMINポート | ||
SSL暗号化通信の使用 | 運用管理用HTTPリスナーでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。 | |
使用するJDKのバージョン | JDK6を使用するには、“JDK/JRE 6”をインストールする必要があります。 | |
Java EE共通ディレクトリ | デフォルト値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。 | |
Webサーバ | Interstage HTTP Serverのポート番号 | 1~65535の範囲で指定してください。 |
Interstage管理コンソール | Interstage管理コンソールのポート番号 | 1~65535の範囲で指定してください。 |
SSL暗号化通信の使用 |
| |
メッセージマニュアルの使用 |
| |
Webサーバコネクタ/J2EE互換 | J2EE共通ディレクトリ | 2バイト以上256バイト以内で指定してください。 |
Java SE 6 | JDK/JREの選択 |
|
Java SE 5.0 | JDK/JREの選択 |
|
注意
上記項目で入力の誤りがあった場合、画面左上にエラーメッセージが出力されますので、エラーの内容を確認して修正してください。
ディレクトリを入力する項目は絶対パスで設定してください。
ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。
セキュリティモードの選択で[強化]を選択した場合、Interstage運用グループ名には、実際にシステム上に存在するグループ名を指定する必要があります。
Interstage運用グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。
ポート番号については、すでに使用されているポート番号を設定しないでください。
複数のバージョンのJava SEを選択した場合、JDK/JRE種別を統一する必要があります。それぞれ異なるJDK/JRE種別を選択した場合、「Java SE 6」の設定で自動的に変更されます。
Java EEまたはInterstage管理コンソールで「SSL暗号化通信」を使用しない設定にした場合は、Interstage Java EE管理コンソールまたはInterstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。
2) インストール内容の確認
1) インストール
CD-ROMの入れ替えが要求されますので、該当のCD-ROMを挿入し、[はい]をクリックしてください。CD-ROMの資材をローカルディスク上に格納している場合は、[いいえ]をクリックして、格納ディレクトリを指定してください。
CD-ROMに格納されている資材がインストールされると、再度画面が出力されます。その場合、該当のCD-ROMを格納し再度「はい」を実行してください。
注意
インストールの途中で失敗した場合、インストールを続行するかどうかの問い合わせが表示されますが、直前に出力されたエラーメッセージを確認の上、インストールを中止してください。さらに、インストールしたパッケージをアンインストールし、エラー原因を取り除いた後に、最初からインストール処理を行ってください。
2) インストール完了
“インストール結果”画面が表示されます。
インストールログおよびインストールシェルスクリプト、アンインストールシェルスクリプトを保存する場合、[次へ]をクリックしてください。そのまま完了する場合は、[終了]をクリックしてください。インストール資材をアンインストールする場合を考慮して、保存することをお勧めします。
3) ファイルの保存
インストールログ、インストールシェルスクリプト、アンインストールシェルスクリプトを保存する場合、それぞれ保存する資材をチェックし、出力先ディレクトリを設定後、「終了」を実行します。
保存できるファイルを以下に示します。
ファイルの種類 | 説明 |
---|---|
インストールログファイル | インストール対象の機能情報、各種設定内容およびインストール結果などが出力されます。 |
インストールシェルスクリプト | このインストールシェルスクリプトを実行すると、今回GUIインストーラでインストールした状態でのインストールが可能となります。このインストールシェルスクリプトを使用したインストール方法については、“4.2.3 出力インストールシェルスクリプトでのインストール”を参照してください。 |
アンインストールシェルスクリプト | GUIインストーラでインストールしたパッケージをアンインストールすることができます。 |
応答ファイル一式 | インストールシェルスクリプトおよびアンインストールシェルスクリプトで使用する応答ファイル。 |
例
出力ディレクトリを/tmp/logとした場合、以下のファイル名で保存されます。
[インストールログを保存する場合]
ファイルの種類 | 保存ファイル名 |
---|---|
インストールログファイル | /tmp/log/product_isas2.log |
[インストール・アンインストールシェルスクリプトを保存する場合]
出力ファイル形式をテキストファイルで選択した場合
ファイルの種類 | 保存ファイル名 |
---|---|
インストールシェルスクリプト | /tmp/log/isinstaller/setupinstall.sh |
アンインストールシェルスクリプト | /tmp/log/isinstaller/setupuninstall.sh |
応答ファイル一式 | /tmp/log/isinstaller/response |
出力ファイル形式をZipファイルで選択した場合
ファイルの種類 | 保存ファイル名 |
---|---|
・インストールシェルスクリプト | /tmp/log/isinstaller_ホスト名.zip |
注意
インストールログおよびインストール・アンインストールシェルスクリプトは日本語などの2バイトコードを含むディレクトリに出力することができませんので注意してください。
出力先ディレクトリは絶対パスで設定してください。
出力先ディレクトリのディスク容量が一杯の場合、以下のエラーメッセージが出力されます。この場合、出力先ディレクトリを十分に空き容量のあるディレクトリに修正して、再度「終了」を実行します。
「ファイルの出力に失敗しました。出力先ディレクトリに、書き込み可能なディレクトリを指定してください。」
4) システムのリブート
システムをリブートします。
# cd / <RETURN> |