メッセージブローカは、1つ以上のメッセージ格納領域(以降、物理格納先)を管理します。物理格納先は、システム管理者が事前に作成することも、初回アクセス時に自動作成することもできます。
その他の機能として、メッセージブローカには、JMSクライアントとのコネクションを管理する機能などもあります。メッセージブローカの機能については、「3.12.2 メッセージブローカの機能」を参照してください。
システム管理者は、物理格納先の作成、JMSクライアントとのコネクション管理の動作定義、および起動/停止などのメッセージブローカの運用を行います。また、asadminコマンドを使用して、JMSクライアントがJNDI経由で獲得するJMS接続ファクトリ(ConnectionFactory)やJMS送信先リソース(Destination)を作成します。
メッセージブローカの起動、およびJMS接続ファクトリ(ConnectionFactory)/JMS送信先リソース(Destination)の作成については、「5.11.2 メッセージブローカの運用」および「5.11.3 JMSのメッセージを送受信する準備」を参照してください。
メッセージブローカとのコネクション作成に必要な情報(動作ホスト、認証情報など)や接続情報を定義します。
物理格納先を特定するアドレス情報を定義します。
JMSクライアントアプリケーションは、JNDI経由で定義されたJMS接続ファクトリ(ConnectionFactory)やJMS送信先リソース(Destination)を獲得し、メッセージブローカと接続した後、メッセージを送受信します。
メッセージブローカの運用形態
メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスと同一のプロセス上で動作します。また、メッセージブローカは、Interstage Java EE 6 DASサービスの起動/停止と連携して、起動/停止をします。メッセージブローカの起動/停止については、「5.11.2 メッセージブローカの運用」を参照してください。
Interstage Java EE 6 DASサービス上で動作するJava EEアプリケーション、および別プロセスで動作するJMSクライアントアプリケーションは、メッセージブローカとメッセージの送受信を行います。
以下に運用形態のイメージを示します。