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Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
Interstage

3.1.12 Webサーバコネクタのシステム資源の設定

  Webサーバコネクタを使用する場合には、システム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について説明します。

システムパラメタ

  Webサーバコネクタを使用する際には、以下のシステムパラメタのチューニングを行ってください。
  Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合は、Webサーバコネクタで使用する資源にWebサーバコネクタの故障監視機能で使用する資源量を加算してください。
  システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。

  なお、資源制御によるIPC資源のパラメタの設定は、Solaris 10以降の場合に可能です。


Webサーバコネクタ

  Webサーバコネクタを使用する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注2)(注3)

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semmns (注1)

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注3)

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semmnu (注1)

加算値

[Interstage HTTP Serverを使用する場合]
以下をWebサーバごとに求めた合算値 (注3)

  • (((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4) ×
    Interstage HTTP Serverが作成する最大プロセス数(httpd.confのMaxClients値)

[Sun Java System Web Serverを使用する場合]

  • (((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4) ×
    Sun Java System Web Serverが作成する最大プロセス数(magnus.confのMaxProcs値)

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

1 以上

semopm

process.max-sem-ops

設定値

2 以上

semume (注1)

加算値

((IJServerワークユニット数の合計値 +
各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

semvmx (注1)

設定値

32,767 以上

注1)

Solaris 9でのみ有効です。

注2)

Solaris 10以降の場合のチューニングの例を以下に示します。

条件

IJServerワークユニット

WU001

プロセス多重度:3

WU002

プロセス多重度:3

WU003

プロセス多重度:3

Webサーバ

web001

接続先:WU001、WU002

web002

接続先:WU003

  • semmni

    web001の必要数 =
        ((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
        6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 24
    web002の必要数 =
        ((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
        3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 16
    semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40

注3)

Solaris 9の場合のチューニングの例を以下に示します。

条件

IJServerワークユニット

WU001

プロセス多重度:3

WU002

プロセス多重度:3

WU003

プロセス多重度:3

Webサーバ

web001

最大プロセス多重数:50
接続先:WU001、WU002

web002

最大プロセス多重数:50
接続先:WU003

  • semmni

    web001の必要数 =
        ((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
        6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 24
    web002の必要数 =
        ((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
        3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 16
    semmni = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40

  • semmns

    semmniと同様に計算してください。

  • semmnu

    web001の必要数 =
        (((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
        6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
        2)×2) + 4) × 50
        = 1200
    web002の必要数 =
        (((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
        3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) +
        2)×2) + 4) × 50
        = 800
    semmnu = 1200(web001の必要数) + 800(web002の必要数) = 2000

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

1以上

para2

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 ()

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

para3

設定値

2 以上

para4

加算値

以下をWebサーバごとに求めた合算値 ()

  • ((IJServerワークユニット数の合計値 +
    各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値 + 2)×2) + 4

)

チューニングの例を以下に示します。

条件

IJServerワークユニット

WU001

プロセス多重度:3

WU002

プロセス多重度:3

WU003

プロセス多重度:3

Webサーバ

web001

接続先:WU001、WU002

web002

接続先:WU003

  • para2

    web001の必要数 =
        ((2(IJServerワークユニット数の合計値) +
        6(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 24
    web002の必要数 =
        ((1(IJServerワークユニット数の合計値) +
        3(各IJServerワークユニットのプロセス多重度の合計値) + 2)×2) + 4
        = 16
    para2 = 24(web001の必要数) + 16(web002の必要数) = 40

  • para4

    para2と同様に計算してください。


Webサーバコネクタの故障監視機能

  Webサーバコネクタの故障監視機能を使用する場合に追加となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

6,720,012 以上

project.max-shm-memory

加算値

6,720,012 × (Webサーバ数 + 1)

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

Webサーバ数 + 1

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

6,720,012 以上

kernel.shmmni

加算値

Webサーバ数 + 1

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

3

semmns ()

加算値

3

semmnu ()

加算値

2

semume ()

加算値

2

)

Solaris 9でのみ有効です。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

2 以上

para2

加算値

3

para3

設定値

2 以上

para4

加算値

3