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Interstage Application Server/Interstage Web Server チューニングガイド
Interstage

3.1.3 データベース連携サービスのシステム資源の設定

  データベース連携サービスの動作時には、利用するシステム形態によりシステム資源を拡張する必要があります。ここでは、以下について、利用するシステム形態ごとに説明します。

システムパラメタ

  データベース連携サービスが使用する共用メモリ、セマフォ、メッセージキューのシステムパラメタのチューニングについて、システム形態ごとに説明します。
  システムパラメタの変更方法や、各パラメタの意味については、“■システムパラメタについて”を参照してください。

  なお、資源制御によるIPC資源のパラメタは、Solaris 10以降の場合に設定可能です。


OTSシステムのみが動作する場合

  OTSシステムのみが動作する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

17,830,204以上 (注)

project.max-shm-memory

加算値

17,830,204 (注)

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

12

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

17,830,204 (注)

kernel.shmmni

加算値

12

)

以下のデフォルト環境で算出した値です。

  • データベース連携サービスの環境定義のconfigファイル
    OTS_TRACE_SIZE = 4096
    RECOVERY_TRACE_SIZE = 4096
    OBSERVE_TRACE_SIZE = 4096

  • データベース連携サービスの環境定義のセットアップ情報ファイル
    TRANMAX = 100
    PARTICIPATE = 4

定義値を変更している場合、以下の計算式で求めてください。

必要数 =
(OTS_TRACE_SIZE + RECOVERY_TRACE_SIZE + OBSERVE_TRACE_SIZE) ×1,024 +
PARTICIPATE × TRANMAX × 2,048 + TRANMAX × 284 + 4,399,692

定義値を変更している場合、以下の計算式で求めてください。
必要数 =
(OTS_TRACE_SIZE + RECOVERY_TRACE_SIZE + OBSERVE_TRACE_SIZE) ×1,024 +
PARTICIPATE × TRANMAX × 2,560 + TRANMAX × 284 + 4,399,692

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

8

semmns ()

加算値

24

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

12 以上

semopm

process.max-sem-ops

設定値

3 以上

)

Solaris 9でのみ有効です。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

12 以上

para2

加算値

24

para3

設定値

3 以上

para4

加算値

8

メッセージキュー

パラメタ

資源制御

種類

必要数

msgmax ()

設定値

528 以上

msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

4,572 以上

msgmni

project.max-msg-ids

加算値

3

msgtql

process.max-msg-messages

設定値

[Solaris 10以降の場合]
2,040以上

加算値

[Solaris 9の場合]
2,040

)

Solaris 9でのみ有効です。

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

kernel.msgmax

設定値

528 以上

kernel.msgmnb

設定値

4,572 以上

kernel.msgmni

加算値

3


リソース管理プログラムのみが動作する場合

  リソース管理プログラムのみが動作する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

12,840,416以上 (注)

project.max-shm-memory

加算値

12,840,416 (注)

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

リソース管理プログラムの種類 × 11

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

12,840,416 (注)

kernel.shmmni

加算値

リソース管理プログラムの種類 × 11

)

リソース管理プログラムの種類が1つの場合で、かつ、以下のデフォルト環境で算出した値です。

  • データベース連携サービスの環境定義のconfigファイル
    RESOURCE_TRANMAX = 10
    RESOURCE_TRACE_SIZE = 4096
    OBSERVE_TRACE_SIZE = 4096

  • リソース定義ファイル
    OTS_RMP_PROC_CONC = 5

  • データベース連携サービスの環境定義のセットアップ情報ファイル
    TRANMAX = 100

定義値を変更している場合、以下の計算式で求めてください。
必要数 =
(RESOURCE_TRACE_SIZE + OBSERVE_TRACE_SIZE) × 1,024 +
(TRANMAX + 1) × 332 +
((リソース管理プログラムの種類 × RESOURCE_TRANMAX ×
OTS_RMP_PROC_CONC) × (144 + 332)) + 4,394,476

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

リソース管理プログラムの種類 × 7

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para4

加算値

リソース管理プログラムの種類 × 7


OTSシステムとリソース管理プログラムの両方が動作する場合

  OTSシステムとリソース管理プログラムの両方が動作する場合に必要となるシステム資源について、以下に示します。

共用メモリ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

shmmax

設定値

17,830,204以上 (注)

project.max-shm-memory

加算値

17,830,204(注)

shmmni

project.max-shm-ids

加算値

12 + リソース管理プログラムの種類 × 11

共用メモリ

パラメタ

種類

必要数

kernel.shmmax

設定値

17,830,204 (注)

kernel.shmmni

加算値

12 + リソース管理プログラムの種類 × 11

)

リソース管理プログラムの種類が1つの場合で、かつデフォルト環境での値です。定義値を変更している場合、以下の計算式で求めてください。
必要数 =
OTSシステムのみが動作する場合の必要数 +
リソース管理プログラムのみが動作する場合の必要数 - 4,915,600

セマフォ

パラメタ

資源制御

種類

必要数

semmni

project.max-sem-ids

加算値

8 + リソース管理プログラムの種類 × 7

semmns ()

加算値

24

semmsl

process.max-sem-nsems

設定値

12 以上

semopm

process.max-sem-ops

設定値

3 以上

)

Solaris 9でのみ有効です。

セマフォ

パラメタ

種類

必要数

para1

設定値

12 以上

para2

加算値

24

para3

設定値

3 以上

para4

加算値

8 + リソース管理プログラムの種類 × 7

メッセージキュー

パラメタ

資源制御

種類

必要数

msgmax ()

設定値

528 以上

msgmnb

process.max-msg-qbytes

設定値

4,572 以上

msgmni

project.max-msg-ids

加算値

3

msgtql

process.max-msg-messages

設定値

[Solaris 10以降の場合]
2,040以上

加算値

[Solaris 9の場合]
2,040

)

Solaris 9でのみ有効です。

メッセージキュー

パラメタ

種類

必要数

kernel.msgmax

設定値

528 以上

kernel.msgmnb

設定値

4,572 以上

kernel.msgmni

加算値

3