データ型宣言では、インタフェース内で使用されるデータ型を定義できます。既存のデータ型に別名を付ける場合などにも使用できます。
基本データ型のうち、列挙型以外のデータ型は、型宣言にtypedefを使用します。
型宣言(文字列型、列挙型以外)の書式を以下に示します。
typedef long データ型名; typedef short データ型名; typedef unsigned long データ型名; typedef unsigned short データ型名; typedef long long データ型名; typedef float データ型名; typedef double データ型名; typedef long double データ型名; typedef char データ型名; typedef wchar データ型名; typedef octet データ型名; typedef boolean データ型名; typedef any データ型名;
文字列型の型宣言
文字列型の型宣言の書式を以下に示します。
typedef string<サイズ> データ型名; typedef string データ型名; typedef wstring<サイズ> データ型名; typedef wstring データ型名;
文字列型(string、wstring)には、サイズ指定のある文字列(上の書式)とサイズ指定のない文字列(下の書式)があります。サイズ指定のない文字列のサイズは、実行時に指定されます。
例
文字列型宣言の例を以下に示します。
typedef string<100> A; (サイズ指定あり) typedef string A; (サイズ指定なし)
注意
文字列型(string、wstring)は、文字型(char、wchar)の配列よりも性能面で優れています。文字列を扱う場合は、必要に応じて使い分けてください。
列挙型の型宣言
列挙型の型宣言では、typedefを使用しません。
形式を以下に示します。
enum データ型名 { 要素, .. };
要素を複数指定する場合は、各要素をカンマ(,)で区切ります。1つの列挙型で指定できる要素の最大数は、232個です。
例
列挙型の記述例を以下に示します。
enum E { black, white, blue, red };
注意
列挙型は、unsigned longとして扱われます。
値は、宣言された順に、0,1,2..となります。上記の例の場合は、black=0,white=1,blue=2,red=3となります。