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Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)
Interstage

A.7.3 シーケンス型

シーケンス型の宣言の書式を以下に示します。

typedef sequence<データ型,サイズ>  データ型名;
typedef sequence<データ型>         データ型名;

シーケンス型は、データ型の1次元配列です。データ型として、基本データ型、シーケンス型(sequence)、構造体(struct)、共用体(union)、配列が指定できます。

シーケンス型には、サイズ指定のあるシーケンス(上の書式)とサイズ指定のない書式(下の書式)があります。サイズ指定のないシーケンスのサイズは、実行時に指定されます。

基本データ型long、およびユーザ定義型構造体のシーケンス型の宣言の例を以下に示します。

typedef sequence<long,10>  A; (サイズ指定あり:long)
typedef sequence<long>     B; (サイズ指定なし:long)

struct sample {
    long    x; 
    char    y; 
};
typedef sequence<sample,30>  C;    (サイズ指定あり:ユーザ定義型構造体)
typedef sequence<sample>     D;    (サイズ指定なし:ユーザ定義型構造体)

注意

シーケンス型は、typedefで宣言する必要があります。このため、TypeCodeオブジェクトは、TC_sequenceではなく、TC_aliasとなります。TypeCodeオブジェクトについては、“12.1 TypeCodeオブジェクト”を参照してください。