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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

10.5.6 受信サーバの移動

受信サーバの物理的なマシンを変更することを受信サーバの移動と呼びます。

受信サーバを移動するためには、表10.28 受信サーバの移動手順の手順に従って、イベントチャネル連携サービスのサービス環境を変更する必要があります。

表10.28 受信サーバの移動手順

No

送信サーバ

移動前の受信サーバ

移動後の受信サーバ

1

送信アプリケーションの停止

2

チャネルコネクションの初期化

3

イベントチャネル連携サービスの停止

4

イベントチャネル連携サービスの停止

5

イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスからの削除

イベントチャネル連携サービスの環境削除

6

受信側イベントチャネル連携サービスの環境構築全て

7

URLリストファイルの変更

8

イベントチャネル連携サービスの起動

9

イベントチャネル連携サービスの起動

10

送信アプリケーションの起動

10.5.6.1 送信アプリケーションの停止

送信サーバで行います。

送信アプリケーションを停止し、メッセージの送信を終了してください。その後、移動する受信サーバにメッセージが受信されるのを待ち合わせてから以降の作業を行ってください。

10.5.6.2 チャネルコネクションの初期化

送信サーバで行います。

受信サーバを移動する前に対応するチャネルコネクションを初期化します。チャネルコネクションの初期化は、送信側でmqdnsgwcommコマンドを使用して行います。

以下にmqdnsgwcommコマンド(チャネルコネクションを初期化)の入力例を示します。MQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000101 のチャネルコネクションを初期化します。

mqdnsgwcomm -r ID000101

移動前の受信サーバがハード故障などのため通信可能な状態にできない場合には、強制的にチャネルコネクションの初期化をおこなってください。

以下にMQDシステム名 MQD001、送信チャネル識別子 ID000101 のチャネルコネクションを強制的に初期化する例を示します。

mqdnsgwcomm -c ID000101

10.5.6.3 イベントチャネル連携サービスの停止

送信サーバで行います。

イベントチャネル連携サービスを停止するには、mqdstpsvcコマンドを使用して行います。

以下にmqdstpsvcコマンドの入力例を示します。MQDシステム名 MQD001 のイベントチャネル連携サービスを停止します。

mqdstpsvc NSGW

10.5.6.4 イベントチャネル連携サービスの停止

移動前の受信サーバで行います。

受信サーバを移動する前に、イベントチャネル連携サービスを停止します。イベントチャネル連携サービスを停止するには、mqdstpsvcコマンドを使用して行います。

以下にmqdstpsvcコマンドの入力例を示します。MQDシステム名 MQD001 のイベントチャネル連携サービスを停止します。

mqdstpsvc NSGW

10.5.6.5 イベントチャネル連携サービスのCORBAサービスからの削除と環境削除

移動前の受信サーバで行います。

受信サーバを移動する前に、イベントチャネル連携サービスをCORBAサービスから削除します。CORBAサービスから削除するには、mqdnsgwrlsserverコマンドを使用します。

以下にmqdnsgwrlsserverコマンドの入力例を示します。MQDサーバ識別子 SV2 をCORBAサービスから削除します。

mqdnsgwrlsserver.bat SV2

次にイベントチャネル連携サービスの環境を削除します。mqdnsgwunsetupコマンドを使って環境を削除します。

以下にmqdnsgwunsetupコマンドの入力例を示します。MQDシステム名 MQD001 のイベントチャネル連携サービスの環境を削除します。

mqdnsgwunsetup

10.5.6.6 新しい受信サーバの準備

新しい受信サーバを準備します。受信サーバとして必要な環境作成を全て行って下さい。手順についてはを“10.3 環境作成”参照してください。

注意

受信定義は移動する前の受信サーバの定義と同一の定義を使用してください。

10.5.6.7 URLリストファイルの変更

送信サーバで行います。

移動後の受信サーバを登録したネーミングサービスのURLを追加します。URLリストファイルについては、“ネーミングサービスを使用する相手サーバの指定”を参照してください。

10.5.6.8 イベントチャネル連携サービスの起動

移動後の受信サーバで行います。

移動した受信サーバでイベントチャネル連携サービスを起動します。イベントチャネル連携サービスを起動するには、mqdstrsvcコマンドを使用して行います。

以下にmqdstrsvcコマンドの入力例を示します。MQDシステム名 MQD001 のイベントチャネル連携サービスを起動します。

mqdstrsvc NSGW

10.5.6.9 イベントチャネル連携サービスの起動

送信サーバで行います。

イベントチャネル連携サービスを起動するには、mqdstrsvcコマンドを使用して行います。

以下にmqdstrsvcコマンドの入力例を示します。MQDシステム名 MQD001 のイベントチャネル連携サービスを停止します。

mqdstrsvc NSGW

10.5.6.10 送信アプリケーションの起動

送信サーバで行います。

停止した送信アプリケーションを起動してください。