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Interstage Application Server MessageQueueDirector説明書
Interstage

5.3.3 メッセージ格納ファイルの追加

メッセージ格納ファイルとしてのデータベーススペースを追加することで以下のことが可能になります。

メッセージ格納ファイルとしてのデータベーススペースを追加した後、環境削除を行う手順は“5.3.4 MQDのシステム環境の削除(データベーススペースを追加した場合)”を参照してください。

メッセージ格納ファイルの追加手順を図5.6 メッセージ格納ファイルの追加手順に示します。

図5.6 メッセージ格納ファイルの追加手順

注意

メッセージ制御テーブルは、すべてのメッセージの制御情報を格納するテーブルで、システム制御用テーブルの一つです。データベーススペースを追加してメッセージの格納領域を拡張した場合、制御するメッセージの数も増えるため、メッセージ制御テーブルの容量も拡張する必要があります。

以下にメッセージ格納域の変更について説明します。

5.3.3.1 データベーススペースの作成

メッセージ格納用のデータベーススペースの作成を行うには、データベースの作成定義を記述したSQL記述ファイルを作成して、Symfowareの rdbddlexコマンドを使用してデータベーススペースを作成します。

以下に、データベーススペースの作成のSQL記述ファイル例を示します。

CREATE DBSPACE 追加データベーススペース名  ALLOCATE FILE ファイル名 ATTRIBUTE SPACE (サイズ);
GRANT ALL PRIVILEGES ON DBSPACE  追加データベーススペース名  TO PUBLIC;

CREATE DBSPACE 追加データベーススペース名  ALLOCATE RAWDEVICE ローデバイス名;
GRANT ALL PRIVILEGES ON DBSPACE  追加データベーススペース名  TO PUBLIC;

注意

追加データベーススペース名の名称として、以下は予約済みです。

  • MQD_MQDシステム名_SPS

  • MQD_MQDシステム名_SPU

追加データベーススペース名の指定例

MQD_MQDシステム名_SPU2

以下に、rdbddlexコマンドの入力例を示します。

rdbddlex  -d MQD_MQDシステム名  SQL記述ファイル

注意

Symfoware/RDBトランザクション連携機能を使用する場合は、“MQD_MQDシステム名”を業務用データベース名に置き換えて入力してください。

5.3.3.2 メッセージ制御テーブルの利用規定の設定

メッセージ制御テーブルの容量の拡張を行う前に、メッセージ制御テーブルのDSIおよびインデックスDSIに対して、参照更新抑止の利用規定を設定する必要があります。DSIおよびインデックスDSIに対して参照更新抑止の利用規定を設定する場合、Symfowareの rdbrtrコマンドを使用して行います。

以下に、rdbrtrコマンドの入力例を示します。

rdbrtr    -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_DSI -rrw
rdbrtr    -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_IXDSI -rrw

注意

Symfoware/RDBトランザクション連携機能を使用する場合は、“MQD_MQDシステム名”を業務用データベース名に置き換えて入力してください。

5.3.3.3 メッセージ制御テーブルの容量拡張

メッセージ制御テーブルの容量の拡張を行うには、メッセージ制御テーブルのDSIおよびインデックスDSIの拡張と再編成を行う必要があります。DSIおよびインデックスDSIの拡張と再編成は、Symfowareの rdbgcdsiコマンドを使用して行います。

以下に、rdbgcdsiコマンドの入力例を示します。

rdbgcdsi -E -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_DSI
         -p DATA,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ1
         -w c:\home\mqd\workdir -u c:\home\mqd\stockdir

rdbgcdsi -E -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_IXDSI
         -p BASE,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ2
         -p INDEX,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ3
         -w c:\home\mqd\workdir -u c:\home\mqd\stockdir

rdbgcdsi -E -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_DSI
         -p DATA,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ1
         -w /home/mqd/workdir -u /home/mqd/stockdir

rdbgcdsi -E -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_IXDSI
         -p BASE,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ2
         -p INDEX,MQD_MQDシステム名.MQD_MQDシステム名_SPS,サイズ3
         -w /home/mqd/workdir -u /home/mqd/stockdir

ポイント

各サイズの計算方法
  • サイズ1 = 64Mバイト × (追加データベーススペースの容量(Mバイト) / 1024Mバイト)

  • サイズ2 = 1600Kバイト × (追加データベーススペースの容量(Mバイト) / 1024Mバイト)

  • サイズ3 = 200Kバイト × (追加データベーススペースの容量(Mバイト) / 1024Mバイト)

注意

  • 拡張に使用するデータベーススペースは、システム制御用データベーススペース(MQD_MQDシステム名_SPS)を指定してください。

  • システム制御用データベーススペース(MQD_MQDシステム名_SPS)には、事前に拡張後のDSIおよびインデックスDSIが格納できる空容量が必要です。

  • Symfoware/RDBトランザクション連携機能を使用する場合は、“MQD_MQDシステム名”を業務用データベース名に置き換えて入力してください。

5.3.3.4 メッセージ制御テーブルの利用規定の解除

メッセージ制御テーブルの容量の拡張を行った後は、メッセージ制御テーブルのDSIおよびインデックスDSIに対して、参照更新抑止の利用規定を解除する必要があります。DSIおよびインデックスDSIに対して参照更新抑止の利用規定を解除する場合、Symfowareの rdbrlsコマンドを使用して行います。

以下に、rdbrlsコマンドの入力例を示します。

rdbrls -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_DSI -rrw
rdbrls -i MQD_MQDシステム名.MQD_MSGCHAIN_IXDSI -rrw

注意

  • Symfoware/RDBトランザクション連携機能を使用する場合は、“MQD_MQDシステム名”を業務用データベース名に置き換えて入力してください。