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Interstage Application Server シングル・サインオン運用ガイド
Interstage

E.3 1台のマシンに構築したリポジトリサーバと認証サーバの負荷分散

  リポジトリサーバと認証サーバを1台のマシンに構築し、増設する場合は、利用する機能によってロードバランサの設定が異なります。運用にあわせてロードバランサを設定してください。
  また、Interstage管理コンソールにて[リポジトリサーバ(更新系)のURL]が正しく設定されているか確認してください。

【セションの管理を行う場合】

運用形態

認証サーバ間連携

統合Windows認証

ユーザ情報を登録するディレクトリサービス

行わない

行う

行わない

Interstage ディレクトリサービス

設定5確認2

設定1設定3確認1

Active Directory

設定1確認1

設定1設定3確認1

行う

Interstage ディレクトリサービス

設定5確認2

設定1設定4確認1

Active Directory

設定1設定2確認1

設定1設定4確認1

【セションの管理を行わない場合】

運用形態

認証サーバ間連携

統合Windows認証

ユーザ情報を登録するディレクトリサービス

行わない

行う

行わない

Interstage ディレクトリサービス

(注)

設定3

Active Directory

(注)

設定3

行う

Interstage ディレクトリサービス

設定5

設定4

Active Directory

設定2

設定4

注)以降に記載されている特別な設定を行う必要はありません。

設定1

リポジトリサーバ(更新系)のURLへのアクセスを分散する設定

■セションの一意性の保証機能(セッション維持機能)

設定項目

設定値

保証方式

Cookie、またはURL埋め込みパラメタ(その他)によりセションを識別する

保証時間

アイドル監視時間(注1)より大きい値

キーワード

fj-is-sso-disperse=

■故障監視機能

  以下のどちらか一方の方法で、故障監視機能を設定してください。

設定2

認証基盤のURLへのアクセスを分散する設定

■セションの一意性の保証機能(セッション維持機能)

設定項目

設定値

保証方式

Cookie、またはURL埋め込みパラメタ(ServletAPI2.2)によりセションを識別する

保証時間

統合Windows認証アプリケーションのセションタイムアウト時間(session-timeout)(注2)(注4)より大きい値

設定3

認証基盤のURLへのアクセスを分散する設定

■セションの一意性の保証機能(セッション維持機能)

設定項目

設定値

保証方式

Cookie、またはURL埋め込みパラメタ(ServletAPI2.2)によりセションを識別する

保証時間

認証サーバ間連携サービスのセションタイムアウト時間(session-timeout)(注3)(注4)より大きい値

設定4

認証基盤のURLへのアクセスを分散する設定

■セションの一意性の保証機能(セッション維持機能)

設定項目

設定値

保証方式

Cookie、またはURL埋め込みパラメタ(ServletAPI2.2)によりセションを識別する

保証時間

統合Windows認証アプリケーション、または認証サーバ間連携サービスのセションタイムアウト時間(session-timeout)(注2)(注3)(注4)より大きい値

設定5

■分散方法

  認証基盤のURLへのアクセスが、すべてのリポジトリサーバに分散されるように設定してください。

設定項目

設定値

分散方式

ラウンドロビン以外の方式

■セションの一意性の保証機能(セッション維持機能)

設定項目

設定値

保証方式

Cookie、またはURL埋め込みパラメタ(その他)によりセションを識別する

保証時間

アイドル監視時間(注1)より大きい値

キーワード

fj-is-sso-disperse=

■故障監視機能

  以下のどちらか一方の方法で、故障監視機能を設定してください。

確認1

[リポジトリサーバ(更新系)のURL]の確認

  Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブを選択し、[詳細設定[表示]]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]にロードバランサに設定したリポジトリサーバのホスト名が設定されているか確認してください。
  ロードバランサに設定したリポジトリサーバのホスト名以外が設定されている場合は、以下の手順でリポジトリサーバ、および認証サーバの[リポジトリサーバ(更新系)のURL]の設定を変更してください。

【リポジトリサーバ】

  [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブ > [リポジトリサーバ詳細設定[表示]]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]をロードバランサに設定したリポジトリサーバのホスト名に変更してください。
  リポジトリサーバの負荷分散を行っている場合は、すべてのリポジトリサーバで実施してください。

【認証サーバ】

  以下の手順で作業を行ってください。

  1. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証基盤構築ファイル]タブをクリックし、認証基盤構築ファイルをダウンロードします。

  2. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブより認証サーバの環境設定内容を確認しておきます。後で同じ設定の認証サーバを再構築する際に必要です。

  3. 認証サーバをいったん削除します。

  4. 認証サーバを作成するWebサーバ(Interstage HTTP Server)を選定します。
    認証サーバを作成するWebサーバがない場合は、新規にInterstage シングル・サインオン専用のWebサーバを作成します。

  5. 認証サーバでSSL通信を行う場合は、手順4.で選定、または作成したWebサーバに運用に合わせてSSLの設定を行ってください。

  6. 手順1でダウンロードした認証基盤構築ファイルを使用し、認証サーバを構築します。

  7. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブをクリックし、手順2で確認しておいた認証サーバの環境設定内容を設定します。

  8. [詳細設定[表示]]をクリックし、[リポジトリサーバとの通信の設定]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]にロードバランサに設定したリポジトリサーバのホスト名が設定されていることを確認してください。

  認証サーバの負荷分散を行っている場合は、上記変更を行った認証サーバの環境をssobackupコマンドにて移出し、残りの認証サーバにssorestoreコマンドにて環境を移入してください。

  運用中の認証基盤に、新たにロードバランサを追加する際は、以下の点に注意してください。

確認2

[リポジトリサーバ(更新系)のURL]の確認

  Interstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブを選択し、[詳細設定[表示]]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]に“localhost”が設定されているか確認してください。
  “localhost”以外が設定されている場合は、以下の手順でリポジトリサーバ、および認証サーバの[リポジトリサーバ(更新系)のURL]の設定を変更してください。

【リポジトリサーバ】

  [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブ > [リポジトリサーバ詳細設定[表示]]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]を“localhost”に変更してください。
  リポジトリサーバの負荷分散を行っている場合は、すべてのリポジトリサーバで実施してください。

【認証サーバ】

  以下の手順で作業を行ってください。

  1. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証基盤構築ファイル]タブをクリックし、認証基盤構築ファイルをダウンロードします。

  2. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブより認証サーバの環境設定内容を確認しておきます。後で同じ設定の認証サーバを再構築する際に必要です。

  3. 認証サーバをいったん削除します。

  4. 認証サーバを作成するWebサーバ(Interstage HTTP Server)を選定します。
    認証サーバを作成するWebサーバがない場合は、新規にInterstage シングル・サインオン専用のWebサーバを作成します。

  5. 認証サーバでSSL通信を行う場合は、手順4.で選定、または作成したWebサーバに運用に合わせてSSLの設定を行ってください。

  6. 手順1でダウンロードした認証基盤構築ファイルを使用し、認証サーバを構築します。

  7. [システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [認証サーバ] > [環境設定]タブをクリックし、手順2で確認しておいた認証サーバの環境設定内容を設定します。

  8. [詳細設定[表示]]をクリックし、[リポジトリサーバとの通信の設定]の[リポジトリサーバ(更新系)のURL]に“localhost”が設定されていることを確認してください。

  認証サーバの負荷分散を行っている場合は、上記変更を行った認証サーバの環境をssobackupコマンドにて移出し、残りの認証サーバにssorestoreコマンドにて環境を移入してください。

  運用中の認証基盤に、新たにロードバランサを追加する際は、以下の点に注意してください。

1)アイドル監視時間については、リポジトリサーバのInterstage管理コンソールを使用して、[システム] > [セキュリティ] > [シングル・サインオン] > [認証基盤] > [リポジトリサーバ] > [環境設定]タブの[セション管理詳細設定[表示]]をクリックし、[アイドル監視]の[アイドル監視時間]より確認してください。

注2)セションタイムアウト時間は、以下に格納されている統合Windows認証アプリケーションの環境定義ファイルで設定します。セションタイムアウト時間のデフォルト値は1分に設定されています。セションタイムアウト時間を変更した場合は、必要に応じて保証時間を変更してください。


C:\Interstage\F3FMsso\ssoatcag\webapps\winauth\WEB-INF\web.xml

/etc/opt/FJSVssoac/webapps/winauth/WEB-INF/web.xml

注3)セションタイムアウト時間は、以下に格納されている認証サーバ間連携サービスの環境定義ファイルで設定します。セションタイムアウト時間のデフォルト値は10分に設定されています。セションタイムアウト時間を変更した場合は、必要に応じて保証時間を変更してください。


C:\Interstage\F3FMsso\ssofsv\webapps\ssofsv\WEB-INF\web.xml

/etc/opt/FJSVssofs/webapps/ssofsv/WEB-INF/web.xml

注4)セションタイムアウト時間については、“J2EE ユーザーズガイド”の“Webアプリケーションの開発”-“Webアプリケーション環境定義ファイル(deployment descriptor)”を参照してください。

注5)リポジトリサーバ(更新系)のURLについては、“1.7.3 リポジトリサーバのURLについて”を参照してください。

注6)認証基盤のURLについては、“1.7.1 認証基盤のURLについて”を参照してください。