AdvancedCopy Managerのレプリケーションは、基本的にボリュームがアンマウントされた状態で処理する必要があります。そのため、レプリケーション処理の実行時に、前後処理スクリプトを使用してボリュームをアンマウント/マウントしています。
レプリケーションの実行時にボリュームをアンマウントできない場合、レプリケーション処理は実行されません。
前後処理スクリプトの詳細は、「付録B レプリケーションの前後処理」を参照してください。
以下のどれかに該当する場合は、レプリケーション前後処理スクリプトのカスタマイズが必要です。
レプリケーション対象がボリュームグループである
運用上の理由により、ファイルシステムが構築されたボリュームのアンマウント/マウント処理を回避したい
前後処理スクリプトに固有の処理を記述したい
カスタマイズ方法は、「付録B レプリケーションの前後処理」を参照してください。
ポイント
AdvancedCopy Managerをバージョンアップした場合
バージョンアップ後のスクリプトは更新されている場合があります。そのため、旧バージョンで使用していたシェルスクリプトを再利用するのではなく、旧バージョンで使用していたシェルスクリプトに対して実施していたカスタマイズを、バージョンアップ後のシェルスクリプトに対して実施してください。
注意
グループ単位でレプリケーションする場合、前後処理は行われません。そのため、複製作成前にあらかじめグループ内の全ボリュームをアンマウントし、複製作成後、アンマウントしたボリュームをマウントする必要があります。
ボリュームグループ(LVM)をレプリケーション対象とする場合、複製作成前に複製先のボリュームグループを非活性化し、複製作成後にボリュームグループを再構成する必要があります。ボリュームグループの再構成は、「6.8.2 物理ディスク単位のレプリケーション運用」の「ボリュームグループの再構成」を参照してください。
VxVMボリュームをレプリケーション対象とする場合、複製作成前に複製先のディスクグループをdeportし、複製作成後にディスクグループを再構成する必要があります。ディスクグループのdeport、再構成は、「6.9 VxVMボリュームの運用」の「6.9.3 レプリケーションの実行」の「ディスクグループの再構成(サーバ内レプリケーションの場合)」または「ディスクグループの再構成(サーバ間レプリケーションの場合)」を参照してください。