仮想アダプターに物理アダプターを追加するには、addサブコマンドを使用します。
本コマンドは、仮想アダプターが活性化状態、非活性化状態に関わらず使用できます。
形式
hanetnic add -n vadapter -t adapter
機能説明
仮想アダプターが束ねる物理アダプターを動的に追加します。
オプション
-n vadapter
物理アダプターの追加先である仮想アダプター名を指定します。
-t adapter
追加する物理アダプター名を指定します。物理アダプター名に空白を含む場合、ネットワークアダプター名をダブルクォーテーション(“)で囲んで指定してください。なお、物理アダプター名の“ローカル エリア接続 ”の文字列を省略して指定することもできます。
注意事項
コマンドを実行する前に、ネットワークプロパティ画面が閉じているか確認してください。ネットワークプロパティ画面が開いている状態でコマンドを実行すると、コマンドの実行に失敗します。
-nオプションで他の仮想アダプターと物理アダプターを共有する仮想アダプターを指定した場合、-tオプションで指定した物理アダプターを束ねるすべての仮想アダプターに対して、物理アダプターが追加されます。
本コマンドの実行中に強制終了しないでください。強制終了した場合、本コマンドを再実行してください。エラーが続く場合、システムを再起動した後、本コマンドを再実行してください。
本コマンドは、Windows Server 2008以降のOSで使用できます。
使用例
例
仮想アダプター(sha0)において、物理アダプター“ローカル エリア接続 2”を追加する場合の設定例を以下に示します。
> hanetnic add -n sha0 -t "ローカル エリア接続 2" |
仮想アダプターが束ねる物理アダプターを削除するには、deleteサブコマンドを使用します。
本コマンドは、仮想アダプターが活性化状態、非活性化状態に関わらず使用できます。
形式
hanetnic delete -n vadapter -t adapter
機能説明
仮想アダプターが束ねる物理アダプターを動的に削除します。
オプション
-n vadapter
削除する物理アダプターを束ねている仮想アダプター名を指定します。
-t adapter
削除する物理アダプター名を指定します。物理アダプター名に空白を含む場合、ネットワークアダプター名をダブルクォーテーション(“)で囲んで指定してください。なお、物理アダプター名の“ローカル エリア接続 ” の文字列を省略して指定することもできます。
物理アダプター名は、-nオプションで指定する仮想アダプターの構成情報に設定されている物理アダプター名を指定してください。
注意事項
コマンドを実行する前に、ネットワークプロパティ画面が閉じているか確認してください。ネットワークプロパティ画面が開いている状態でコマンドを実行すると、コマンドの実行に失敗します。
-nオプションで物理アダプターを共有する仮想アダプターを指定した場合、-tオプションで指定した物理アダプターを束ねるすべての仮想アダプターから、物理アダプターが削除されます。
本コマンドの実行中に、強制終了しないでください。強制終了した場合、本コマンドを再実行してください。エラーが続く場合、システムを再起動した後、本コマンドを再実行してください。
本コマンドは、Windows Server 2008以降のOSで使用できます。
使用例
例
仮想アダプター(sha0)が束ねている、物理アダプター“ローカル エリア接続 2”を削除する場合の設定例を以下に示します。
> hanetnic delete -n sha0 -t "ローカル エリア接続 2" |
待機状態の物理アダプターを運用状態に変更するには、changeサブコマンドを使用します。
形式
hanetnic change -n vadapter
機能説明
仮想アダプターによって束ねられる待機状態の物理アダプターを運用状態に変更します。
オプション
-n vadapter
運用状態を変更する物理アダプターをもつ仮想アダプター名を指定します。
注意事項
待機状態の物理アダプターがない場合、運用状態の変更はできません。
コマンドを実行する前に、dsphanetコマンドで待機状態の物理アダプターがあることを確認してください。詳細は、“6.3.1 dsphanet”を参照してください。
待機状態の物理アダプターが複数ある場合、最初に定義した物理アダプターが運用状態になります。
本コマンドは、セーフモードでは使用できません。
使用例
例
仮想アダプター(sha0)が待機状態の物理アダプターをもつ場合に、待機状態から運用状態に変更します。
> hanetnic change -n sha0 |