活性化
仮想アダプターの設定内容の変更などで仮想アダプターを非活性化させた場合、コマンドを利用して仮想アダプターを再び活性化させる必要があります。仮想アダプターを活性化させるには、strhanetコマンドを使用します。strhanetコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。
以下に、strhanetコマンドの実行例および実行結果を示します。
> strhanet FJSVhanet: INFO: 00007: Start the ping monitoring using the hanetpoll command if needed. FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally. |
strhanetコマンドの詳細は、“6.2.6 strhanet”を参照してください。
ポイント
一度活性化された仮想アダプターは、GLSのコマンド、またはOSの機能を利用して仮想アダプターを非活性化させない限り、Windowsの起動時に自動的に活性化されます。ただし、OSの機能による仮想アダプターの活性化/非活性化はサポートしていないため、以後の動作は保障されません。
ping監視を設定している場合は、メッセージ“00007”が表示されます。ping監視の開始方法は、“5.3.3 ping監視の開始/停止”を参照してください。なお、ping監視を開始する前に、すべての仮想アダプターにIPアドレスが設定されているか確認してください。IPアドレスが設定されていない場合、ping監視は伝送路に異常が発生したとみなし、アダプターが切り替わる場合があります。
アダプター設定スクリプトを利用している場合、strhanetコマンド実行後にスクリプトが実行され、仮想アダプターにIPアドレスが設定されます。
仮想アダプターの設定を変更する場合や仮想アダプターの設定ファイルを復元する場合には、GLSの仮想アダプターを非活性化させる必要があります。仮想アダプターの非活性化は、stphanetコマンドを使用します。stphanetコマンドは、“Administrators”グループのユーザーで実行してください。
注意
stphanetコマンドを使用して仮想アダプターを非活性化させると、仮想アダプターはシステムから削除され、仮想アダプターに設定されていた情報も削除されます。したがって、仮想アダプターを再度活性化させる場合には、仮想アダプターの再設定が必要になります。
仮想アダプターを非活性化させると、GLSの仮想アダプターに設定されたIPアドレスを使用している上位アプリケーションの通信が切断されることがあります。仮想アダプターを非活性化させる前に、必要に応じて上位アプリケーションを停止してください。また、上位アプリケーションに仮想アダプターを設定している場合は、仮想アダプターを削除してください。
stphanetコマンドを使用して非活性化された仮想アダプターは、Windowsの起動時に自動的に活性化されません。したがって、strhanetコマンドを使用して仮想アダプターを活性化させる必要があります。
stphanetコマンドの実行例および実行結果例を以下に示します。
> stphanet FJSVhanet: INFO: 00005: The ping monitoring stopped. FJSVhanet: INFO: 00000: The command ended normally. |
stphanetコマンドの詳細は、“6.2.7 stphanet”を参照してください。
参考
ping監視を実行させていた場合はping監視も停止するため、メッセージ“00005”が出力されます。