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Systemwalker Runbook Automation テンプレート利用ガイド
Systemwalker

2.8.10 システムを変更してCMDBに登録する

仮想環境向け運用テンプレートで提供するシステムを変更してCMDBに登録する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

2.8.10.1 処理概要

システムを変更してCMDBに登録する自動運用プロセスでは、以下の順番で処理します。

  1. システムの変更を承認します。

  2. 指定した時刻の到来を待ち合わせます。

  3. 仮想サーバを停止します。

  4. 仮想サーバのシステム変更をします。

  5. 仮想サーバを起動します。

  6. 仮想サーバの起動を確認します。

  7. 仮想サーバの情報をCMDBに登録します。

  8. 仮想サーバのホスト名を変更します。

  9. 仮想サーバを再起動します。

  10. 仮想サーバの起動を確認します。

  11. 仮想サーバが正常に稼働していることを確認します。

  12. 完了通知をメール送信します。


自動運用プロセスには、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表2.47 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品名

目的

仮想サーバを停止

仮想サーバを停止

仮想サーバを停止します。

仮想サーバのシステムを変更

仮想サーバのシステム変更

仮想サーバのシステムを変更します。

仮想サーバの詳細情報を取得

仮想サーバの詳細情報取得

仮想サーバの詳細情報を取得します。

仮想サーバを起動

仮想サーバを起動

仮想サーバを起動します。

ノードの稼働状態を確認1~2

ノードの稼働状態確認

仮想サーバが起動しているか確認します。

論理ノードを登録

論理ノードを登録

構築した仮想サーバの情報をCMDBに登録します。

ホスト名を変更

ホスト名を変更

仮想サーバのホスト名を変更します。

仮想サーバを再起動

仮想サーバを再起動

仮想サーバを再起動します。

サーバの正常稼働確認

サーバの正常稼働確認

仮想サーバのサービスの起動確認およびポートの接続確認を行います。

完了通知

メールを送信

仮想サーバのシステム変更の完了を通知します。

エラー通知1~4

メールを送信

仮想サーバのシステム変更でエラーが発生したことを通知します。

2.8.10.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表2.48 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

メールを送信する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

エラーメールの送信元アドレス

メールを送信する運用操作部品のfromaddressパラメーターの値として使用


運用操作部品の入力情報

自動運用プロセスに配置されている以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表2.49 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

完了通知
エラー通知1~4

smtpusername (注1)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注1)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注1)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

参照

自動運用プロセスの変更方法については、“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。

2.8.10.3 画面での入力情報

自動運用プロセスでの操作時、以下の画面にて操作に必要な値の入力を行います。

変更情報入力画面(基本情報)での入力情報

変更情報入力画面(基本情報)では、以下の情報を入力します。

表2.50 変更情報入力画面(基本情報)での入力情報

入力項目

必要性

入力内容

入力値を設定する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

変更を開始する時刻

任意

システムの変更を開始する時刻を“YYYY/MM/DD hh:mm:ss”の形式で指定。

YYYY: 年を西暦(4桁)で指定。

MM: 月(2桁)を指定。

DD: 日(2桁)を指定。

hh: 時間(2桁)を指定。

mm: 分(2桁)を指定。

ss: 秒(2桁)を指定。

初期値として、ユーザ定義属性: starttimeに設定されている日時を表示します。

年月日についてはカレンダーを使用して入力が可能です。

starttime

完了通知メールの送信先アドレス

必須

完了通知メール、および、エラー通知メールの送信先アドレスを指定。

toaddress

変更情報入力画面(サーバの変更情報)での入力情報

変更情報入力画面(サーバの変更情報)では、以下の情報を入力します。

表2.51 変更情報入力画面(サーバの変更情報)での入力情報

入力項目

必要性

入力内容

入力値を設定する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

変更を行う仮想サーバ名

必須

変更する仮想サーバ名を指定。

servername

新しい仮想サーバ名

任意

仮想サーバ名を変更する場合に、変更後の仮想サーバ名を指定。

newservername

CPU数

任意

CPU数を変更する場合に、変更後のCPU数を指定。

numofprocessor

CPU性能

任意

CPU性能を変更する場合に、変更後のCPU性能を指定。GHzを単位として、0.1~8の範囲で小数第一位まで指定が可能。なお、単位(GHz)は指定不要です。

processorspeed

メモリサイズ

任意

メモリサイズを変更する場合に、変更後のメモリサイズを指定。Gバイトを単位として、0.1~255の範囲で少数第一位まで指定が可能。なお、単位(Gバイト)は指定不要です。

memorysize

増設するディスク容量

任意

ディスクを増設する場合に、増設するディスク容量を指定。Gバイトを単位として、0.1~2048の範囲で少数第一位まで指定が可能。なお、単位(Gバイト)は指定不要です。

additionaldisksize

ドメインユーザ名

任意

仮想サーバ名を変更する場合で、仮想サーバがドメインに参加している場合に、ドメインに接続するユーザ名を指定。

domainusername

ドメインパスワード

任意

仮想サーバ名を変更する場合で、仮想サーバがドメインに参加している場合に、ドメインに接続するユーザのパスワードを指定。

domainpassword

2.8.10.4 本テンプレートを使用上の注意事項

CMDBへの情報登録

仮想サーバのシステム変更後に、変更したサーバ情報をCMDBに登録するためにコマンドを実行しています。本テンプレートを流用して、新たな自動運用プロセスを作成する場合には、以下の運用操作部品とノードは削除しないでください。