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Systemwalker Runbook Automation テンプレート利用ガイド
Systemwalker

2.8.9 システムを配備してCMDBに登録する

仮想環境向け運用テンプレートで提供するシステムを配備してCMDBに登録する自動運用プロセスの以下の項目について説明します。

2.8.9.1 処理概要

システムを配備してCMDBに登録する自動運用プロセスでは、仮想サーバのシステムを構築してCMDBに登録するために、以下の順番で処理します。

  1. 仮想サーバを構築します。

  2. 仮想サーバを起動します。

  3. 仮想サーバの起動を確認します。

  4. 仮想サーバの情報をCMDBに登録します。

  5. 仮想サーバにネットワークの設定をします。

  6. 仮想サーバにソフトウェアをインストールします。

  7. 仮想サーバに設定した情報をCMDBに登録します。

  8. 仮想サーバを再起動します。

  9. 仮想サーバの正常稼働確認をします。

  10. 完了通知をメール送信します。

自動運用プロセスには、以下に示す運用操作部品が配置されています。

表2.40 運用操作部品の配置

名前

使用する運用操作部品名

目的

仮想サーバ構築

仮想サーバを構築

仮想サーバを構築します。

仮想サーバの詳細情報を取得

仮想サーバの詳細情報取得

構築した仮想サーバに割り当てられたIPアドレスを取得します。

仮想サーバの起動

仮想サーバを起動

仮想サーバを起動します。

稼働確認

ノードの稼働状態確認

仮想サーバが起動しているか確認します。

論理ノードを登録1

論理ノードを登録

構築した仮想サーバの情報をCMDBに登録します。

構成要素の更新

構成要素を更新

仮想サーバの情報をCMDBに設定してある運用ルールに更新します。

ネットワークの設定

OSのネットワーク設定

仮想サーバのネットワーク情報を設定します。

ソフトウェアをインストールする

ソフトウェアをインストール

仮想サーバにソフトウェアをインストールします。

論理ノードを登録2

論理ノードを登録

インストールしたソフトウェアの情報をCMDBに登録します。

仮想サーバを再起動する

仮想サーバを再起動

仮想サーバを再起動します。

サーバが正常に稼働しているか確認

サーバの正常稼働確認

仮想サーバの稼働状態を確認します。

完了通知

メールを送信

仮想サーバの構築結果を通知します。

エラー通知1~3

メールを送信

仮想サーバの構築でエラーが発生したことを通知します。

異常通知1~2

メールを送信

ネットワークの設定でエラーが発生したことを通知します。

2.8.9.2 自動運用プロセスに設定されている入力値の変更

自動運用プロセスの以下の設定が必要です。

ユーザ定義属性

自動運用プロセスのユーザ定義属性に値の設定が必要です。以下に従い値を入力してください。

表2.41 自動運用プロセスのユーザ定義属性

ユーザ定義属性名

入力値

用途

smtp_server

送信メール(SMTP)サーバのホスト名またはIPアドレス

メールを送信する運用操作部品のhostnameパラメーターの値として使用

from_address

エラーメールの送信元アドレス

メールを送信する運用操作部品のfromaddressパラメーターの値として使用


運用操作部品の入力情報

自動運用プロセスに配置されている以下の運用操作部品の入力情報に対して、パラメーターに値の設定が必要です。

また、以下の運用操作部品の入力情報に対して、必要に応じてパラメーターに値を設定してください。

以下に従い、パラメーターの値を入力してください。

表2.42 運用操作部品の入力情報

運用操作部品名

パラメーター名

入力値

仮想サーバ構築

serverpassword

仮想サーバの構築で使用するイメージに設定されている管理者パスワードと同じ値(注1)

完了通知

エラー通知1~3

異常通知1~2

smtpusername (注2)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザー名

smtppassword (注2)

送信メール(SMTP)サーバのホストへSMTP認証を行うユーザーのパスワード

注1)
使用する全てのイメージで管理者パスワードは共通にします。
イメージ毎に異なるパスワードにする場合は、申請画面から入力するようにしてください。また、サーバ毎にパラメーター名を変更してください。

注2)
メール送信時にSMTPサーバへの認証が必要な環境の場合に、設定してください。

参照

自動運用プロセスの変更方法については、“Systemwalker Runbook Automation Studio利用ガイド”を参照してください。

2.8.9.3 画面での入力情報

自動運用プロセスでの操作時、以下の画面にて操作に必要な値の入力を行います。

構築情報入力画面(基本情報)での入力情報

構築情報入力画面(基本情報)では、以下の情報を入力します。

表2.43 構築情報入力画面(基本情報)での入力情報

入力項目

必要性

入力内容

入力値を設定する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

完了通知メールの送信先アドレス

必須

完了通知メール、および、エラー通知メールの送信先アドレスを指定。

to_address

確認するグループ名

必須

サーバの稼働確認する情報の登録グループ名を指定。稼働確認する情報をCMDBに登録した際のグループ名を指定。

Groupname

構築情報入力画面(サーバの情報)での入力情報

構築情報入力画面(サーバの情報)では、以下の情報を入力します。

表2.44 構築情報入力画面(サーバの情報)での入力情報

入力項目

必要性

入力内容

入力値を設定する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

仮想環境の管理サーバのIPアドレス

必須

仮想環境の管理製品の管理サーバのIPアドレスを指定。

managerserver

適用するテンプレート名

必須

構築する仮想サーバに適用するテンプレート名を指定。

templatename

適用するイメージ名

必須

構築する仮想サーバに適用するイメージ名を指定。

Systemwalker Runbook Automation エージェントが導入されているイメージを指定してください。

imagename

仮想サーバに付与する名前

必須

構築する仮想サーバに付与する名前を指定。

servername

割り当てるネットワークリソース名

必須

構築する仮想サーバに割り当てるネットワークリソース名を指定。

network

割り当てるIPアドレス

任意

構築する仮想サーバに割り当てるIPアドレスを指定。

serveripaddress

プロダクトキー

任意

構築する仮想サーバに割り当てる製品キーを指定。

productkey

CPU数

任意

テンプレート情報からCPU数を変更する場合に、変更後のCPU数を指定。

numofprocessor

CPU性能

任意

テンプレート情報からCPU性能を変更する場合に、変更後のCPU性能を指定。GHzを単位として、0.1~8の範囲で小数第一位まで指定が可能。なお、単位(GHz)は指定不要です。

processorspeed

メモリサイズ

任意

テンプレート情報からメモリサイズを変更する場合に、変更後のメモリサイズを指定。Gバイトを単位として、0.1~255の範囲で少数第一位まで指定が可能。なお、単位(Gバイト)は指定不要です。

memorysize

構築情報入力画面(ネットワークの情報)での入力情報

構築情報入力画面(ネットワークの情報)では、以下の情報を入力します。

入力項目に値がない場合は、OSのネットワークの設定を行いません。

表2.45 構築情報入力画面(ネットワークの情報)での入力情報

入力項目

必要性

入力内容

入力値を設定する自動運用
プロセスのユーザ定義属性

ドメイン名

任意

OSのネットワーク情報のドメイン名を指定。複数指定する場合は、項目を","(カンマ)区切りで指定。

domain_name

ドメインに参加するためのユーザ名

任意

ドメインに参加する場合、参加するドメインのユーザー名を指定。

domain_username

ドメインに参加するためのユーザーのパスワード

任意

ドメインに参加する場合、参加するドメインのユーザーのパスワードを指定。

domain_password

ワークグループ

任意

OSのネットワーク情報のワークグループを指定。

workgroup

ネットワーク・インターフェース

任意

DNSサーバアドレス、WINSアドレスを設定するネットワーク・インターフェースを指定。

interface_name

DNSサーバアドレス

任意

OSのネットワーク情報のDNSサーバアドレスを指定。複数指定する場合は、項目を","(カンマ)区切りで指定。

dns

WINSアドレス

任意

OSのネットワーク情報のWINSアドレスを指定。複数指定する場合は、項目を","(カンマ)区切りで指定。

wins

構築情報入力画面(サーバインストールするソフトウェアの情報)での入力情報

構築情報入力画面(サーバへインストールするソフトウェアの情報)では、以下の情報を入力します。

なお、入力項目への設定によって以下のとおり動作します。

2.8.9.4 本テンプレートを使用上の注意事項

仮想サーバの構築に使用するイメージ

本テンプレートで構築した仮想サーバとの通信には、ファイル通信基盤を使用することを前提としています。このため、仮想サーバの構築に使用するイメージには、Systemwalker Runbook Automation エージェントが導入されているイメージを使用してください。

CMDBへの情報登録

仮想サーバの構築後に、構築したサーバ情報をCMDBに登録するためにコマンドを実行しています。本テンプレートを流用して、新たな自動運用プロセスを作成する場合には、以下の運用操作部品とノードは削除しないでください。