Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを、新規に構築する方法について説明します。
データベースは、運用情報(管理情報、操作ログ情報)を格納する運用データベースと過去の操作ログを移入して参照するためのログ閲覧データベースがあります。
運用データベースの構築は必須です。ログ閲覧データベースは、必要に応じて構築してください。
旧版で使用していたデータベースの情報をそのままV14.2.0においても使用する場合は、“第4章 バージョンアップ”を参照してください。
データベースに格納されるデータは自動的には削除されません。定期的にデータのバックアップと削除を行う必要があります。
また、データベースが枯渇することを未然に防ぐため、データベース領域枯渇時の通知設定を行ってください。データベース領域枯渇時の通知設定については、“2.2.5.8 管理者通知を設定する”を参照してください。
注意
データベースを構築する場合、以下の制限・注意があります
データベースを構築するドライブやフォルダは、圧縮や暗号の設定を行わないでください。
データベースを構築するフォルダは、ウィルススキャンソフトウェアの対象から外してください。
Windowsへのログオンユーザー名は、Administrator権限を持つ18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定してください。
データベース環境を構築した時のWindowsログオンユーザーは削除しないでください。データベース環境を削除、データベース環境の移行および管理情報やログデータのリストアには、データベース環境を構築した時に使用したWindowsログオンユーザーが必要です。
事前にイベントビューア(アプリケーションログ)の最大ログサイズ、最大になったときの動作の設定を確認し、新規のイベントログが問題なく記録されるようにしてください。イベントログが記録されない状態ではデータベースの構築作業が中断する場合があります。
データベース構築前の確認事項
管理サーバ/統合管理サーバでは以下のポートをデータベースアクセス時に使用します。
運用データベース:10011番
すでに上記ポート番号が使用されている場合は、運用データベースを構築する前に“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ポート番号一覧”を参照し、Systemwalker Desktop Keeperの環境を変更してください。
ログ閲覧データベース:10050番
すでに上記ポート番号が使用されている場合は、ログ閲覧データベースを構築する前に“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“ポート番号一覧”を参照し、Systemwalker Desktop Keeperの環境を変更してください。
データベース構築時間の目安について
作成するデータベースの容量により、データベース構築に時間がかかります。作成時間の目安は以下のとおりです。
データベース容量が約250GBの場合(Xeon、2.0GHz、メモリ2GB、RAID5構成)
DB構築時間:約15時間
※サーバ性能、RAID構成によってはこれ以上時間がかかる場合があります。
運用データベースを構築する
Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバの運用データベースを構築する手順は、以下のとおりです。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)]を選択します。
「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)へようこそ」画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「処理の選択」画面が表示されるので、[実施する処理]と[構築オプション]を設定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。
項目名 | 説明 |
---|---|
[実施する処理] | 実施する処理を選択します。ここでは、“運用環境の構築”を選択してください。
|
[処理対象のデータベース] | データベースの構築状態により自動選択されます。 |
[構築オプション] | 実施するサーバの種別を選択します。
|
「データベース情報の入力」画面が表示されます。(以下の画面例は統合管理サーバとして構築した場合です。)
[データベース作成先]および[データベース容量の試算]を設定して、[容量試算]ボタンをクリックしてください。
[容量]に表示された[データベース容量]と[ディスク空き容量]を確認し、[ディスク空き容量]が不足している場合は、[データベース作成先]を変更してください。また、[データベース容量の試算]は必要に応じて加算できます。[データベース容量]に直接設定しなおしてください。
[データベース作成先]と[データベース容量の試算]が確定したら、[次へ]ボタンをクリックしてください。
項目名 | 説明 | |
---|---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\SFWD”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 ネットワーク上のフォルダやフォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムを指定することはできません。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、32バイトまでです。空白、ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字は指定できません。 | |
[データベース容量の試算] | [全体のCT台数] | 統合管理サーバで管理するCTの総台数を1~50000の範囲で入力します。 |
[このサーバで管理するCT台数] (必須) | このサーバで管理するCT台数を1~5000の範囲で入力します。 | |
[ファイル操作ログ件数] | ファイル操作のログ件数を1~99999の範囲で入力します。 | |
[ファイル操作以外のログ件数](必須) | ファイル操作以外のログ件数を1~99999の範囲で入力します。 | |
[保存月数] | 保存月数を1~12の範囲で選択します。 注意 ここでの保存月数は、容量資産のためだけに使用する目安です データベース構築時の[保存月数]は、容量計算のために指定する値であり、保存期間を超えた場合も、そのまま保存されます。(保存期間を超えたログ情報は、自動的にバックップ/削除されません) | |
[容量] | [データベース容量] (必須) | [データベース容量の試算]の各項目を設定し、[容量試算]ボタンをクリックしたときに、試算値が表示されます。 データベース作成先のディスク空き容量が十分にあり、試算値より大きい容量で作成したい場合は、ディスク空き容量の範囲内で本項目を再設定してください。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
「設定内容の確認」画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「処理の実行」画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、「処理完了」画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックしてください。
続いて、[自動バックアップ設定]画面が表示されます。
対象 | 退避画面 | |
---|---|---|
自動バックアップ・削除 | 自動バックアップ・削除を行うかを設定します。
初期値:行わない | |
自動バックアップ・削除設定 | 自動バックアップ・削除の設定を行います。 | |
| タスク名 | タスクスケジューラに登録されるタスク名です。 固定値です。 |
バックアップ先フォルダ | 自動バックアップでデータを保存するパスを指定します。 | |
スケジュールの種類 | 自動バックアップ・削除を行う間隔の設定を行います。
初期値:日 | |
実行曜日 | [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合に実行する曜日を選択します。 月~日を選択できます。 初期値:月 | |
実行日 | [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合に実行する日を入力します。 1~31を入力できます。 初期値:1 | |
実行開始時刻 | 自動バックアップ・削除を実行する時間を設定します。 00時00分~23時59分で指定できます。 初期値:0時0分 | |
保存期日 | 操作ログを保存する期間を設定します。
[スケジュールの種類]で[日]を選択した場合は、[日]だけ選択できます。 [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合は、[日]と[週]が選択できます。 [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合は、[日]と[月]が選択できます。 初期値:
|
[設定]ボタンをクリックします。
注意
[実行日]で29日以降を指定すると以下のメッセージが表示されます。
実行月によって、日が存在しない場合、自動バックアップ・削除は動作しません。毎月確実に実行させるためには、28日以前を指定してください。
注意
自動バックアップ・削除にかかる時間について
自動バックアップ・削除は、管理情報のバックアップ、ログビューア形式のログ情報のバックアップ、ログ情報のバックアップ、ログ情報の削除を行います。
そのため自動バックアップ・削除には、時間がかかる場合があります。
ログ閲覧データベースを構築する
ログ閲覧データベースの構築方法を以下に説明します。なお、ログ閲覧データベースは、運用データベースが構築されている必要があります。
Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。
ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。
[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)]を選択します。
「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)へようこそ」画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックしてください
「処理の選択」画面が表示されるので、[実施する処理]を設定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「データベース情報の入力」画面が表示されます。
[データベース作成先]および[データベース容量の試算]を設定して、[容量試算]ボタンをクリックしてください。
[容量]に表示された[データベース容量]と[ディスク空き容量]を確認し、[ディスク空き容量]が不足している場合は、[データベース作成先]を変更してください。また、[データベース容量の試算]は必要に応じて加算できます。[データベース容量]に直接設定しなおしてください。
[データベース作成先]と[データベース容量の試算]が確定したら、[次へ]ボタンをクリックしてください。
項目名 | 説明 | |
---|---|---|
[データベース作成先] | データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\SFWD\refer”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。 ネットワーク上のフォルダやフォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムを指定することはできません。 データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、32バイトまでです。空白、ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字は指定できません。 | |
[データベース容量の試算] | [全体のCT台数] | ログ閲覧データベース構築時は、入力できません。 |
[このサーバで管理するCT台数] (必須) | このサーバで管理するCT台数を1~5000の範囲で入力します。 | |
[ファイル操作ログ件数] | 運用データベース構築時に指定した値を利用します。 値を変更することはできません。 | |
[ファイル操作以外のログ件数](必須) | 運用データベース構築時に指定した値を利用します。 値を変更することはできません。 | |
[保存月数] | 保存月数を1~12の範囲で選択します。 注意 ここでの保存月数は、容量資産のためだけに使用する目安です データベース構築時の[保存月数]は、容量計算のために指定する値であり、保存期間を超えた場合も、そのまま保存されます。(保存期間を超えたログ情報は、自動的にバックップ/削除されません) | |
[容量] | [データベース容量] (必須) | [データベース容量の試算]の各項目を設定し、[容量試算]ボタンをクリックしたときに、試算値が表示されます。 データベース作成先のディスク空き容量が十分にあり、試算値より大きい容量で作成したい場合は、ディスク空き容量の範囲内で本項目を再設定してください。 |
[ディスク空き容量] | 作成先ディスクの空き容量が表示されます。 |
「設定内容の確認」画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。
「処理の実行」画面が表示され、データベースの作成を開始します。
処理が正常に完了すると、「処理完了」画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックしてください。