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Systemwalker Desktop Keeper V14g 導入ガイド
Systemwalker

2.2.3 データベースを構築する

Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバのデータベースを、新規に構築する方法について説明します。

データベースは、運用情報(管理情報、操作ログ情報)を格納する運用データベースと過去の操作ログを移入して参照するためのログ閲覧データベースがあります。

運用データベースの構築は必須です。ログ閲覧データベースは、必要に応じて構築してください。

旧版で使用していたデータベースの情報をそのままV14.2.0においても使用する場合は、“第4章 バージョンアップ”を参照してください。

データベースに格納されるデータは自動的には削除されません。定期的にデータのバックアップと削除を行う必要があります。
また、データベースが枯渇することを未然に防ぐため、データベース領域枯渇時の通知設定を行ってください。データベース領域枯渇時の通知設定については、“2.2.5.8 管理者通知を設定する”を参照してください。

注意

データベースを構築する場合、以下の制限・注意があります

【データベース作成先の圧縮・暗号化について】

データベースを構築するドライブやフォルダは、圧縮や暗号の設定を行わないでください。

【データベース作成先のウィルススキャンについて】

データベースを構築するフォルダは、ウィルススキャンソフトウェアの対象から外してください。

【データベース作成時のユーザーについて】

Windowsへのログオンユーザー名は、Administrator権限を持つ18文字以内の先頭が英字で始まる英数字を指定してください。
データベース環境を構築した時のWindowsログオンユーザーは削除しないでください。データベース環境を削除、データベース環境の移行および管理情報やログデータのリストアには、データベース環境を構築した時に使用したWindowsログオンユーザーが必要です。

【イベントビューアの設定について】

事前にイベントビューア(アプリケーションログ)の最大ログサイズ、最大になったときの動作の設定を確認し、新規のイベントログが問題なく記録されるようにしてください。イベントログが記録されない状態ではデータベースの構築作業が中断する場合があります。

データベース構築前の確認事項

管理サーバ/統合管理サーバでは以下のポートをデータベースアクセス時に使用します。

データベース構築時間の目安について

作成するデータベースの容量により、データベース構築に時間がかかります。作成時間の目安は以下のとおりです。

運用データベースを構築する

Systemwalker Desktop Keeper 管理サーバ/統合管理サーバの運用データベースを構築する手順は、以下のとおりです。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

    ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。

  2. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)]を選択します。

  3. 「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)へようこそ」画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  4. 「処理の選択」画面が表示されるので、[実施する処理]と[構築オプション]を設定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    項目名

    説明

    [実施する処理]

    実施する処理を選択します。ここでは、“運用環境の構築”を選択してください。

    • 運用環境の構築

    • 運用環境の削除

    [処理対象のデータベース]

    データベースの構築状態により自動選択されます。

    [構築オプション]

    実施するサーバの種別を選択します。

    • 統合管理サーバ

    • 管理サーバ

  5. 「データベース情報の入力」画面が表示されます。(以下の画面例は統合管理サーバとして構築した場合です。)

    [データベース作成先]および[データベース容量の試算]を設定して、[容量試算]ボタンをクリックしてください。

    [容量]に表示された[データベース容量]と[ディスク空き容量]を確認し、[ディスク空き容量]が不足している場合は、[データベース作成先]を変更してください。また、[データベース容量の試算]は必要に応じて加算できます。[データベース容量]に直接設定しなおしてください。

    [データベース作成先]と[データベース容量の試算]が確定したら、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    項目名

    説明

    [データベース作成先]

    データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\SFWD”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。

    ネットワーク上のフォルダやフォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムを指定することはできません。

    データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、32バイトまでです。空白、ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字は指定できません。

    [データベース容量の試算]

    [全体のCT台数]

    統合管理サーバで管理するCTの総台数を1~50000の範囲で入力します。
    管理サーバを選択している場合は、入力できません。

    [このサーバで管理するCT台数] (必須)

    このサーバで管理するCT台数を1~5000の範囲で入力します。

    [ファイル操作ログ件数]

    ファイル操作のログ件数を1~99999の範囲で入力します。

    [ファイル操作以外のログ件数](必須)

    ファイル操作以外のログ件数を1~99999の範囲で入力します。

    [保存月数]

    保存月数を1~12の範囲で選択します。

    注意

    ここでの保存月数は、容量資産のためだけに使用する目安です

    データベース構築時の[保存月数]は、容量計算のために指定する値であり、保存期間を超えた場合も、そのまま保存されます。(保存期間を超えたログ情報は、自動的にバックップ/削除されません)

    [容量]

    [データベース容量]

    (必須)

    [データベース容量の試算]の各項目を設定し、[容量試算]ボタンをクリックしたときに、試算値が表示されます。

    データベース作成先のディスク空き容量が十分にあり、試算値より大きい容量で作成したい場合は、ディスク空き容量の範囲内で本項目を再設定してください。

    [ディスク空き容量]

    作成先ディスクの空き容量が表示されます。

  6. 「設定内容の確認」画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    「処理の実行」画面が表示され、データベースの作成を開始します。

  7. 処理が正常に完了すると、「処理完了」画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックしてください。

  8. 続いて、[自動バックアップ設定]画面が表示されます。

    対象

    退避画面

    自動バックアップ・削除

    自動バックアップ・削除を行うかを設定します。

    • 行う:自動バックアップ・削除を行います。

    • 行わない:自動バックアップ・削除を行いません。

    初期値:行わない

    自動バックアップ・削除設定

    自動バックアップ・削除の設定を行います。

      

    タスク名

    タスクスケジューラに登録されるタスク名です。

    固定値です。

    バックアップ先フォルダ

    自動バックアップでデータを保存するパスを指定します。

    スケジュールの種類

    自動バックアップ・削除を行う間隔の設定を行います。

    • 日:毎日行います

    • 週:週1回行います

    • 月:月1回行います

    初期値:

    実行曜日

    [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合に実行する曜日を選択します。

    月~日を選択できます。

    初期値:

    実行日

    [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合に実行する日を入力します。

    1~31を入力できます。

    初期値:1

    実行開始時刻

    自動バックアップ・削除を実行する時間を設定します。

    00時00分~23時59分で指定できます。

    初期値:0時0分

    保存期日

    操作ログを保存する期間を設定します。

    • 日:1~365で指定できます。手入力も可能です。

    • 週:1~52で指定できます。

    • 月:1~12で指定できます。

    [スケジュールの種類]で[日]を選択した場合は、[日]だけ選択できます。

    [スケジュールの種類]で[週]を選択した場合は、[日]と[週]が選択できます。

    [スケジュールの種類]で[月]を選択した場合は、[日]と[月]が選択できます。

    初期値:

    • 日:30

    • 週:4

    • 月:1

  9. [設定]ボタンをクリックします。

注意

[実行日]で29日以降を指定すると以下のメッセージが表示されます。

実行月によって、日が存在しない場合、自動バックアップ・削除は動作しません。毎月確実に実行させるためには、28日以前を指定してください。

注意

自動バックアップ・削除にかかる時間について

自動バックアップ・削除は、管理情報のバックアップ、ログビューア形式のログ情報のバックアップ、ログ情報のバックアップ、ログ情報の削除を行います。

そのため自動バックアップ・削除には、時間がかかる場合があります。


ログ閲覧データベースを構築する

ログ閲覧データベースの構築方法を以下に説明します。なお、ログ閲覧データベースは、運用データベースが構築されている必要があります。

  1. Administratorsグループに所属するユーザー、またはDomain Adminsグループに所属するユーザーでWindowsにログオンします。他のアプリケーションを使用している場合は、終了してください。

    ユーザー名には条件があるので、上記注意事項を参照してください。

  2. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Desktop Keeper]-[サーバ]-[運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)]を選択します。

  3. 「運用環境保守ウィザード(環境構築・削除)へようこそ」画面が表示されるので、[次へ]ボタンをクリックしてください

  4. 「処理の選択」画面が表示されるので、[実施する処理]を設定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

  5. 「データベース情報の入力」画面が表示されます。

    [データベース作成先]および[データベース容量の試算]を設定して、[容量試算]ボタンをクリックしてください。

    [容量]に表示された[データベース容量]と[ディスク空き容量]を確認し、[ディスク空き容量]が不足している場合は、[データベース作成先]を変更してください。また、[データベース容量の試算]は必要に応じて加算できます。[データベース容量]に直接設定しなおしてください。

    [データベース作成先]と[データベース容量の試算]が確定したら、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    項目名

    説明

    [データベース作成先]

    データベースの作成先を入力します。初期値は、“C:\DTK\SFWD\refer”です。表示されている作成先から変更する場合は、[参照]ボタンをクリックし、フォルダを変更してください。

    ネットワーク上のフォルダやフォーマット形式がNTFS以外のファイルシステムを指定することはできません。

    データベース作成先のフォルダ名として指定できる文字数は、32バイトまでです。空白、ひらがな、カタカナ、漢字などのマルチバイト文字は指定できません。

    [データベース容量の試算]

    [全体のCT台数]

    ログ閲覧データベース構築時は、入力できません。

    [このサーバで管理するCT台数] (必須)

    このサーバで管理するCT台数を1~5000の範囲で入力します。

    [ファイル操作ログ件数]

    運用データベース構築時に指定した値を利用します。

    値を変更することはできません。

    [ファイル操作以外のログ件数](必須)

    運用データベース構築時に指定した値を利用します。

    値を変更することはできません。

    [保存月数]

    保存月数を1~12の範囲で選択します。

    注意

    ここでの保存月数は、容量資産のためだけに使用する目安です

    データベース構築時の[保存月数]は、容量計算のために指定する値であり、保存期間を超えた場合も、そのまま保存されます。(保存期間を超えたログ情報は、自動的にバックップ/削除されません)

    [容量]

    [データベース容量]

    (必須)

    [データベース容量の試算]の各項目を設定し、[容量試算]ボタンをクリックしたときに、試算値が表示されます。

    データベース作成先のディスク空き容量が十分にあり、試算値より大きい容量で作成したい場合は、ディスク空き容量の範囲内で本項目を再設定してください。

    [ディスク空き容量]

    作成先ディスクの空き容量が表示されます。

  6. 「設定内容の確認」画面が表示されるので、画面に表示されている内容に誤りがないか確認し、[次へ]ボタンをクリックしてください。

    「処理の実行」画面が表示され、データベースの作成を開始します。

  7. 処理が正常に完了すると、「処理完了」画面が表示されるので、[完了]ボタンをクリックしてください。