2.1.6 DPCTRANSFER

【機能】

ホストアプリケーションに対してメッセージデータを送信します。

【書式】

unsigned int WINAPI XDpc_Transfer (dpc_comm,dpc_trnlst,msg,apl_id) 
   struct     dpc_comm      *dpc_comm         ;
   struct     dpc_trnlst    *dpc_trnlst       ;
   char                     *msg              ;
   unsigned short            apl_id           ;

◆構造体の説明◆

dpc_com

会話関数の共通パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct   dpc_comm{
   long  conv_id         ;
   long  ret_code        ;
   long  d_code          ;
   char  reserve[16]     ;
   }

dpc_trnlst

DPCTRANSFERの固有パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct   dpc_trnlst{
   long  msglen                ;
   long  sendmode              ;
   long  ctlmode               ;
   unsigned char conabt[4]     ;
   char  reserve[16]           ;
   }

【入力】

long conv_id	DPCBEGINまたはDPCACCEPTで通知された会話の識別子を指定します。同一の会話内では、この識別子を使用してください。
long msglen	DPCTRANSFERで送信するメッセージデータの長さを指定します。範囲：1～32767バイト
long sendmode	送信権をホストアプリケーションに委譲するかしないかを指定します。ホスト拡張会話機能使用時のみ送信権を委譲しない指定が可能です。 0x00000000 ：送信権を委譲します。 0x00000001 ：送信権を委譲しません。
char reserve[16]	システム予約領域です。NULLを指定してください。
char *msg	DPCTRANSFERで送信するメッセージデータの格納領域を指定します。32767バイトまでのメッセージデータを送信することが可能です。
unsigned short apl_id	DPCOPENで通知されたアプリケーションの識別子を指定します。

【関数返却値】

リターンコードと同じ値が返されます。

【出力】

long ret_code	リターンコードが返されます。詳細は「DP／Cライブラリ V7.2 使用手引書付録C リターンコード」を参照してください。
long d_code	ローカルエラーコードが返されます。詳細は「DP／Cライブラリ V7.2 使用手引書付録C リターンコード」を参照してください。
long ctlmode	会話の状態が通知されます。 0x00000000－会話継続 0x00000002－会話終了 0x00000004－会話継続（PCONTROL受信） 0x00000005－会話継続（ERROR受信）会話状態はDPCTRANSFERが正常終了した時に有効です。
unsigned char conabt[4]	ホストアプリケーションから会話異常通知（ret_code= 0x00000081）があった場合に有効です。ホストアプリケーションが指定した会話ABORT理由コードが格納されます。