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DP/Cライブラリ ソフトウェア開発キット V7.2 使用手引書L10

2.1.5 DPCBEGIN

【機能】

ホストアプリケーションに対して、会話の開始を要求します。

【書式】

unsigned int WINAPI XDpc_Begin(dpc_comm,dpc_bgnlst,msg,apl_id) 
   struct   dpc_comm     *dpc_comm     ;
   struct   dpc_bgnlst   *dpc_bgnlst   ;
   char                  *msg          ;
   unsigned short         apl_id       ;

◆構造体の説明◆

dpc_comm

会話関数の共通パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct   dpc_comm {
   long  conv_id        ;
   long  ret_code       ;
   long  d_code         ;
   char  reserve[16]    ;
   }

dpc_bgnlst

DPCBEGINの固有パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

struct   dpc_bgnlst {
   long  msglen          ;
   long  sendmode        ;
   char  aplname[8]      ;
   char  sysname[8]      ;
   char  reserve[16]     ;
   }

【入力】

dpc_bgnlst

DPCBEGINの固有パラメータリストを指定します。
リスト形式は次のとおりです。

long msglen

DPCBEGINで送信するメッセージデータの長さを指定します。
範囲:0~32767 バイト

long sendmode

送信権をホストアプリケーションに委譲するかしないかを指定します。ホスト拡張会話機能使用時のみ送信権を委譲しない指定が可能です。

  • 0x00000000 :送信権を委譲します。

  • 0x00000001 :送信権を委譲しません。

char aplname[8]

会話を開始するホストのアプリケーション名を8バイトで指定します。ホストのアプリケーション名を7バイト以内で指定する場合は、有効な名前の直後に空白文字かNULLを指定してください。

char sysname[8]

DPCCONNECTで指定した相手システム名を8バイトで指定します。

char reserve[16]

システム予約領域です。NULLを指定してください。

char *msg

DPCBEGINで送信するメッセージデータの格納領域を指定します。32767バイトまでのメッセージデータを送信することが可能です。メッセージデータ長が0の場合はNULLポインタの指定が可能です。

unsigned short apl_id

DPCOPENで通知されたアプリケーションの識別子を指定します。

【関数返却値】

リターンコードと同じ値が返されます。

【出力】

long conv_id

DPCBEGINが正常終了すると会話の識別子が通知されます。同一の会話内では、この識別子を使用してください。

long ret_code

リターンコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。

long d_code

ローカルエラーコードが返されます。詳細は、「DP/Cライブラリ V7.2 使用手引書 付録C リターンコード」を参照してください。