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Systemwalker Centric Manager PRIMEPOWER運用管理ガイド
Systemwalker

3.3.6 メッセージに応じたResource Coordinator呼び出しを行う場合(カスタマイズ)

PRIMEPOWER、ストレージ機器、PRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、監視イベント種別、監視イベント種別対処コマンドを登録することで、メッセージに応じて、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント:対処]ダイアログボックスから、Resource Coordinator画面を呼び出すことができます。

また、Resource Coordinator画面から、異常が発生した対象製品の画面呼び出しができます。

これにより、異常リソースの種別を意識することなく、迅速に対処がすることができます。

以下のメッセージに対して設定を行います。

3.3.6.1 監視イベント種別を登録する

PRIMEPOWER、ストレージ機器、およびPRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、以下の監視イベント種別を登録します。


対象となる異常事象

監視イベント種別

ESFで検知したPRIMEPOWERのハードウェア異常

PRIMEPOWER

ストレージ機器の異常
SAN機器の異常
Resource Coordinator エージェントで検出したインタフェース異常

Storage(注1)

PRIMECLUSTERの異常

PRIMECLUSTER

注1:V11.0L10/11.0以降は定義する必要はありません。


設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で登録します。


  1. [Systemwalkerコンソール]-[編集]を選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[イベント監視の動作環境(全体)]を選択します。

    →[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスにおいて[詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の動作環境設定(全体)詳細]ダイアログボックスが表示されます。

  4. [監視イベント種別]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。

    →[監視イベント種別設定(追加)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [監視イベント種別]で、“PRIMEPOWER”を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスが表示され、“PRIMEPOWER”が登録されます。

  6. 3.~4.の操作を行い、“PRIMECLUSTER”の監視イベント種別を登録します。

    →[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスに、“PRIMECLUSTER”が登録されます。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の動作環境設定(全体)詳細]ダイアログボックスが終了します。

  8. [イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。

    →[Systemwalkerコンソール]が終了します。

  9. [Systemwalkerコンソール]を再起動します。

3.3.6.2 イベント監視の条件定義の設定

以下のPRIMEPOWER、ストレージ機器、およびPRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、“監視イベント種別を登録する”で登録した監視イベント種別を設定します。


監視イベント種別

イベント定義

ラベル

メッセージテキスト

PRIMEPOWER

特定しない

FJSVmadm

Storage

SSC

特定しない

PRIMECLUSTER

特定しない

LOG3\.

ネットワーク(注1)

FJSVnetsr

特定しない

注1:本定義はSystemwalkerテンプレートで定義されます。


設定手順

運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]で、Resource Coordinator マネージャをインストールしている、運用管理サーバ、部門管理サーバ、または業務サーバを選択します。

  2. [ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

    →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

  3. [カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。

  4. [操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。

    →[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。

  5. [詳細設定]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

  6. 上記の表より、イベント定義を行います。ここでは、“PRIMEPOWER”の設定について説明します。

    1. [イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目に指定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ホスト名の特定]:

        [特定しない]を選択します

      • [メッセージテキストの特定]:

        [メッセージ]を選択し、“^FJSVmadm”を入力します。

  7. [イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの監視イベント種別の設定を行います。

    1. 追加したイベントを選択した状態で、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

    2. [メッセージ監視]タブを選択します。

      以下の項目を指定し、[詳細設定]ボタンをクリックします。

      • [上位システムに送信]:

        [する]を選択します。

      →[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

    3. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ログ格納]:

        [する]を選択します。

      • [監視イベント種別の設定する]:

        [PRIMEPOWER]を指定します。

      →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

    4. 手順6.~7. の操作を行い、監視イベント種別“Storage”、“PRIMECLUSTER”のイベント定義を行います。

    5. [イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。

      →メッセージボックスが表示されます。

    6. [はい]ボタンをクリックします。

  8. ポリシーの配付を行います。

    1. [ポリシー]メニューから[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。

      →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

    2. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

      • [ポリシーを適用するタイミング]:

        [すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]


3.3.6.3 監視イベント種別対処コマンドに登録する

監視イベント種別を登録する”で登録した監視イベント種別に対して、監視イベント種別対処コマンドを登録します。これにより、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント:対処]ダイアログボックスから、Resource Coordinator画面を簡単に呼び出すことができます。

ポイント

Systemwalkerコンソールと、Resource Coordinatorを同じログインユーザ名、パスワードを使用することにより、Systemwalker Centric ManagerからResource Coordinatorを呼び出す場合に、Resource Coordinatorのユーザ認証を省略して自動ログインすることができます。


設定手順

監視イベント種別対処コマンドを登録するには、運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアントから以下の手順で設定を行います。


  1. [Systemwalkerコンソール]-[監視]を選択します。

  2. [表示]メニューから[デザインの設定]を選択します。

    →[デザインの設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [監視イベント種別ウィンドウ]タブを選択します。

  4. 監視イベント種別一覧から、種別“Storage”を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

    →[カスタマイズ]ダイアログボックスが表示されます。

  5. 以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

    • 連携製品の[コマンドライン]:

      以下のコマンドを入力します。

      “Resource Coordinatorのインストール先\Client\bin\rcxclient.exe” -sCMGR -c%PAC -a接続先IPアドレス -p接続ポート番号

      • 接続先IPアドレス:

        Systemwalker Resource Coordinator マネージャのIPアドレスを指定します。

      • 接続ポート番号:

        ポート番号を指定します。

        ポート番号は、Resource Coordinator マネージャ側の設定に合わせて指定してください。初期値では“4916”を指定します。

    →[デザインの設定]ダイアログボックスの[監視イベント種別ウィンドウ]タブに、“Storage”の[連携製品のコマンドライン]が登録されます。

  6. 手順4.~5. の操作を行い、種別“PRIMEPOWER”、および“PRIMECLUSTER”のResource Coordinator 呼び出しコマンドを登録します。

  7. [OK]ボタンをクリックします。

Resource Coordinatorコンソールの起動方法は、“ハードウェア異常の監視”を参照してください。