PRIMEPOWER、ストレージ機器、PRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、監視イベント種別、監視イベント種別対処コマンドを登録することで、メッセージに応じて、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント:対処]ダイアログボックスから、Resource Coordinator画面を呼び出すことができます。
また、Resource Coordinator画面から、異常が発生した対象製品の画面呼び出しができます。
これにより、異常リソースの種別を意識することなく、迅速に対処がすることができます。
以下のメッセージに対して設定を行います。
ESFで検知したPRIMEPOWERのハードウェア異常のメッセージ
ストレージ機器、SAN機器の異常、Resource Coordinator エージェントで検出したインタフェース異常のメッセージ
PRIMECLUSTERの異常のメッセージ
PRIMEPOWER間でのネットワーク異常のメッセージ
PRIMEPOWER、ストレージ機器、およびPRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、以下の監視イベント種別を登録します。
対象となる異常事象 | 監視イベント種別 |
---|---|
ESFで検知したPRIMEPOWERのハードウェア異常 | PRIMEPOWER |
ストレージ機器の異常 | Storage(注1) |
PRIMECLUSTERの異常 | PRIMECLUSTER |
注1:V11.0L10/11.0以降は定義する必要はありません。
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で登録します。
[Systemwalkerコンソール]-[編集]を選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[イベント監視の動作環境(全体)]を選択します。
→[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスが表示されます。
[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスにおいて[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の動作環境設定(全体)詳細]ダイアログボックスが表示されます。
[監視イベント種別]タブを選択し、[追加]ボタンをクリックします。
→[監視イベント種別設定(追加)]ダイアログボックスが表示されます。
[監視イベント種別]で、“PRIMEPOWER”を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスが表示され、“PRIMEPOWER”が登録されます。
3.~4.の操作を行い、“PRIMECLUSTER”の監視イベント種別を登録します。
→[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスに、“PRIMECLUSTER”が登録されます。
[OK]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の動作環境設定(全体)詳細]ダイアログボックスが終了します。
[イベント監視の動作環境設定(全体)]ダイアログボックスで[OK]ボタンをクリックします。
→[Systemwalkerコンソール]が終了します。
[Systemwalkerコンソール]を再起動します。
以下のPRIMEPOWER、ストレージ機器、およびPRIMECLUSTERの異常メッセージに対して、“監視イベント種別を登録する”で登録した監視イベント種別を設定します。
監視イベント種別 | イベント定義 | |
---|---|---|
ラベル | メッセージテキスト | |
PRIMEPOWER | 特定しない | FJSVmadm |
Storage | SSC | 特定しない |
PRIMECLUSTER | 特定しない | LOG3\. |
ネットワーク(注1) | FJSVnetsr | 特定しない |
注1:本定義はSystemwalkerテンプレートで定義されます。
設定手順
運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアント(運用管理サーバがSolaris版、Linux版の場合)から以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]で、Resource Coordinator マネージャをインストールしている、運用管理サーバ、部門管理サーバ、または業務サーバを選択します。
[ポリシー]メニューから[監視]-[監視ポリシー]を選択します。
→[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。
[カスタムモード]で、[設定対象]-[イベントの監視]-[監視条件]を選択します。
[操作]-[新規作成]メニュー、または[操作]-[更新]メニューを選択します。
→[イベント監視[監視条件]]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]ボタンをクリックします。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
上記の表より、イベント定義を行います。ここでは、“PRIMEPOWER”の設定について説明します。
[イベント]メニューから[イベントの追加]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目に指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ホスト名の特定]:
[特定しない]を選択します
[メッセージテキストの特定]:
[メッセージ]を選択し、“^FJSVmadm”を入力します。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウで、追加したイベントの監視イベント種別の設定を行います。
追加したイベントを選択した状態で、[アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。
→[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。
[メッセージ監視]タブを選択します。
以下の項目を指定し、[詳細設定]ボタンをクリックします。
[上位システムに送信]:
[する]を選択します。
→[メッセージ監視(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ログ格納]:
[する]を選択します。
[監視イベント種別の設定する]:
[PRIMEPOWER]を指定します。
→[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。
手順6.~7. の操作を行い、監視イベント種別“Storage”、“PRIMECLUSTER”のイベント定義を行います。
[イベント監視の条件定義]ウィンドウの[環境設定]メニューから[終了]を選択します。
→メッセージボックスが表示されます。
[はい]ボタンをクリックします。
ポリシーの配付を行います。
[ポリシー]メニューから[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。
→[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
[ポリシーを適用するタイミング]:
[すぐに適用する(配付先のサービスを再起動する)]
“監視イベント種別を登録する”で登録した監視イベント種別に対して、監視イベント種別対処コマンドを登録します。これにより、[Systemwalkerコンソール]の[監視イベント:対処]ダイアログボックスから、Resource Coordinator画面を簡単に呼び出すことができます。
ポイント
Systemwalkerコンソールと、Resource Coordinatorを同じログインユーザ名、パスワードを使用することにより、Systemwalker Centric ManagerからResource Coordinatorを呼び出す場合に、Resource Coordinatorのユーザ認証を省略して自動ログインすることができます。
設定手順
監視イベント種別対処コマンドを登録するには、運用管理サーバ(運用管理サーバがWindows版の場合)、または運用管理クライアントから以下の手順で設定を行います。
[Systemwalkerコンソール]-[監視]を選択します。
[表示]メニューから[デザインの設定]を選択します。
→[デザインの設定]ダイアログボックスが表示されます。
[監視イベント種別ウィンドウ]タブを選択します。
監視イベント種別一覧から、種別“Storage”を選択し、[更新]ボタンをクリックします。
→[カスタマイズ]ダイアログボックスが表示されます。
以下の項目を指定し、[OK]ボタンをクリックします。
連携製品の[コマンドライン]:
以下のコマンドを入力します。
“Resource Coordinatorのインストール先\Client\bin\rcxclient.exe” -sCMGR -c%PAC -a接続先IPアドレス -p接続ポート番号 |
接続先IPアドレス:
Systemwalker Resource Coordinator マネージャのIPアドレスを指定します。
接続ポート番号:
ポート番号を指定します。
ポート番号は、Resource Coordinator マネージャ側の設定に合わせて指定してください。初期値では“4916”を指定します。
→[デザインの設定]ダイアログボックスの[監視イベント種別ウィンドウ]タブに、“Storage”の[連携製品のコマンドライン]が登録されます。
手順4.~5. の操作を行い、種別“PRIMEPOWER”、および“PRIMECLUSTER”のResource Coordinator 呼び出しコマンドを登録します。
[OK]ボタンをクリックします。
Resource Coordinatorコンソールの起動方法は、“ハードウェア異常の監視”を参照してください。