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Interstage Business Application ServerV10.0.0 COBOLアプリケーション開発リファレンス
Interstage

8.2.2 CORBAサーバアプリケーション

CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードは、IDLファイル(インタフェース定義ファイル)とCORBAサーバアプリケーションのひな型を生成します。

CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードは、以下の手順で起動します。

  1. メニューバーから[ファイル] > [新規] > [その他]を選択します。

  2. [新規]ウィザードで[COBOL] > [ソース] > [CORBAサーバアプリケーション]を選択します。

[CORBAサーバアプリケーション生成ウィザード]では、以下の情報を指定します。

  1. [モジュール宣言]ページで、モジュール名や例外宣言などの情報を指定します。

  2. [定数宣言]ページで、インタフェース宣言に必要な定数の情報を指定します。

  3. [型宣言]ページで、インタフェース宣言に必要な型の情報を指定します。

  4. [構造体宣言]ページで、インタフェース宣言で使用する構造体の情報を指定します。

  5. [メソッド宣言]ページで、インタフェース宣言で使用するメソッドの情報を指定します。

8.2.2.1 モジュール宣言

作成するCORBAサーバアプリケーションのモジュール名、例外宣言、デフォルト処理の生成、コメントの生成の情報を指定します。

項目

説明

プロジェクト名

作成するCORBAサーバアプリケーションソースを格納するプロジェクトを指定します。プロジェクト名は必須入力です。

モジュール名

作成するCORBAサーバアプリケーションのモジュール名を指定します。モジュール名は、必須入力です。

クラス名

作成するCORBAサーバアプリケーションのクラス名が表示されます。
クラス名はプロジェクト名と同じになります。また、ウィザード終了後のIDLファイルでは、インタフェース名として生成されます。

例外の生成

作成するCORBAサーバアプリケーションで、デフォルトの例外宣言をするかどうかを指定します。
チェックした場合は、以下の宣言がIDLファイル中に生成されます。

exception CDException {
     string CDExceptionMsg ;
     long  CDExceptionCode ;
 } ;

デフォルト処理の生成

作成するCORBAサーバアプリケーションで、定型処理を生成するかどうかを指定します。
チェックした場合は、プログラムソース中にCORBAサーバアプリケーションの定型処理が生成されます。

コメントの生成

作成するCORBAサーバアプリケーションで、コメントを生成するかどうかを指定します。
チェックした場合は、IDLファイル中にコメントが生成されます。

プリコンパイラを使用する

作成するCOBOLソースファイルの拡張子を、プリコンパイラ連携情報で設定した入力ソースファイルの拡張子にするかどうかを指定します。プリコンパイラ連携情報設定については、"6.1.4.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更"を参照してください。

ターゲットの定義で[プリコンパイラを使用する]チェックボックスをチェックした場合にだけ有効です。

注意

ソース生成中に実行されるIDLの翻訳にはあらかじめInterstageのサービスが起動されている必要があります。ソース生成時にウィザードの[モジュール宣言]ページに「IDLを翻訳する環境が整っていません」というメッセージが表示された場合には、一度[キャンセル]をクリックしてウィザードを終了し、Interstageのサービスを起動してから再度、ソース生成ウィザードを起動してください。

8.2.2.2 定数宣言

CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言に必要な定数を宣言します。

項目

説明

宣言する定数の型を選択します。
定義可能な型およびCOBOLとIDLのマッピングは、定数の型を参照してください。

定数名

定義する定数名を指定します。

初期値

定数の初期値を指定します。
初期値は、IDLファイル中に生成されます。定数の初期値は、IDLの形式で記述してください。

追加

定数宣言を新規に追加します。

削除

選択した定数宣言を削除します。

定数の型

定義可能な型

COBOL

IDL

2バイト整数

PIC S9(4) COMP-5

short

2バイト整数(符号無)

PIC 9(4) COMP-5

unsigned short

4バイト整数

PIC S9(9) COMP-5

long

4バイト整数(符号無)

PIC 9(9) COMP-5

unsigned long

単精度浮動小数点

COMP-1

float

倍精度浮動小数点

COMP-2

double

英数文字

PIC X(1)

char

ブール

PIC 1(1)

boolean

英数文字列

PIC X(n)

string

定数の初期値

文字定数の場合

文字をシングルクォーテーションで囲む(例:'A')

文字列定数の場合

文字列をダブルクォーテーションで囲む(例:"ABC")

4バイト整数の場合

数値(例:1)

論理値の場合

TRUEまたはFALSE

8.2.2.3 型宣言

CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言に必要な型(繰返し項目)を宣言します。

項目

説明

宣言する変数名の型を選択します。
定義可能な型およびCOBOLとIDLのマッピングは、変数名の型を参照してください。

変数名

定義する変数名を指定します。

全体桁

型が英数文字列、日本語文字列または内部10進数の場合に、全体桁を指定します。

小数桁

型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。

繰返し数

1次元要素の繰返し数を指定します。

追加

型宣言を新規に追加します。

削除

選択した型宣言を削除します。

変数名の型

定義可能な型

COBOL

IDL

2バイト整数

PIC S9(4) COMP-5

short

2バイト整数(符号無)

PIC 9(4) COMP-5

unsigned short

4バイト整数

PIC S9(9) COMP-5

long

4バイト整数(符号無)

PIC 9(9) COMP-5

unsigned long

8バイト整数

PIC S9(18) COMP-5

long long

内部10進数

PIC xx(n) PACKED-DECIMAL  注1)

fixed

単精度浮動小数点

COMP-1

float

倍精度浮動小数点

COMP-2

double

英数文字

PIC X(1)

char

日本語文字

PIC N(1)

wchar

ブール

PIC 1(1)

boolean

英数文字列

PIC X(n)

string

日本語文字列

PIC N(n)

wstring

注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。

8.2.2.4 構造体宣言

CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言で使用する構造体を宣言します。

項目

説明

構造体の定義

定義済みの構造体の一覧が表示されます。
この一覧で選択中のメソッドが、[編集]、[削除]の対象になります。

追加

構造体を新規に追加します。
[追加]をクリックすると、"構造体の定義"画面が表示されます。詳細は"8.2.2.4.1 構造体の定義"を参照してください。

編集

選択した構造体の定義情報を変更します。
[編集]をクリックすると、"構造体の定義"画面が表示されます。詳細は"8.2.2.4.1 構造体の定義"を参照してください。

削除

選択した構造体を削除します。

8.2.2.4.1 構造体の定義

CORBAサーバアプリケーションで使用する構造体を定義します。

項目

説明

構造体名

定義する構造体名を指定します。

変数名

定義する変数名を指定します。

宣言する変数名の型を選択します。
定義可能な型およびCOBOLとIDLのマッピングは、変数名の型を参照してください。

全体桁

型が英数文字列、日本語文字列または内部10進数の場合に、全体桁を指定します。

小数桁

型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。

繰返し数

1次元要素の繰返し数を指定します。

追加

構造体に要素を新規に追加します。

削除

選択した構造体の要素を削除します。

変数名の型

定義可能な型

COBOL

IDL

2バイト整数

PIC S9(4) COMP-5

short

2バイト整数(符号無)

PIC 9(4) COMP-5

unsigned short

4バイト整数

PIC S9(9) COMP-5

long

4バイト整数(符号無)

PIC 9(9) COMP-5

unsigned long

8バイト整数

PIC S9(18) COMP-5

long long

内部10進数

PIC xx(n) PACKED-DECIMAL  注1)

fixed

単精度浮動小数点

COMP-1

float

倍精度浮動小数点

COMP-2

double

英数文字

PIC X(1)

char

日本語文字

PIC N(1)

wchar

ブール

PIC 1(1)

boolean

英数文字列

PIC X(n)

string

日本語文字列

PIC N(n)

wstring

任意の型  注2)

任意の型

任意の型

注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。

注2) 型定義で指定した型(繰返し項目の型)を入力します。任意の型はすべて型定義で定義された型でなければなりません。

8.2.2.5 メソッド宣言

CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言で使用する利用者メソッド(ビジネスメソッド)を宣言します。

項目

説明

利用者メソッドの定義

定義済みの利用者メソッドの一覧が表示されます。
この一覧で選択中のメソッドが、[編集]、[削除]の対象になります。

詳細

[利用者メソッドの定義]で選択した利用者メソッドの詳細情報が表示されます。

追加

利用者メソッド(ビジネスメソッド)を新規に追加します。
[追加]をクリックすると、"利用者メソッドの定義"画面が表示されます。詳細は"8.2.2.5.1 利用者メソッドの定義"を参照してください。

編集

[利用者メソッドの定義]で選択しているメソッドの定義情報を変更します。
[編集]をクリックすると、"利用者メソッドの定義"画面が表示されます。詳細は"8.2.2.5.1 利用者メソッドの定義"を参照してください。

削除

[利用者メソッドの定義]で選択している利用者メソッド(ビジネスメソッド)を削除します。

8.2.2.5.1 利用者メソッドの定義

CORBAサーバアプリケーションで使用する利用者メソッドを定義します。

項目

説明

メソッド名

定義する利用者メソッド名を指定します。

戻り値の型

メソッドの戻り値の型を選択します。
定義可能な型およびCOBOLとIDLのマッピングは、戻り値の型を参照してください。

全体桁数

戻り値の全体桁数を指定します。
戻り値の型が英数文字列、日本語文字列および内部10進数の場合に全体桁数を指定します。

小数部桁数

戻り値の型の小数部桁数を指定します。
戻り値の型が内部10進数の場合に小数部桁数を指定します。

例外を発生させる

作成するCORBAサーバアプリケーションで、乗算、除算の例外を通知する処理を生成するかどうかを指定します。
チェックした場合は、プログラムソース中に乗算、除算の例外を通知する処理が生成されます。

パラメタリスト

パラメタの追加および削除、各パラメタの変数および型の編集ができます。パラメタの型は、型の一覧から選択することも、直接、値を入力することもできます。また、変数名には、全角文字と半角文字を組み合わせた文字列は指定できません。型には、全角文字は指定できません。

変数名

定義する変数名を指定します。

宣言する変数名の型を選択します。
定義可能な型およびCOBOLとIDLのマッピングは、変数名の型を参照してください。

全体桁

型が英数文字列、日本語文字列および内部10進数の場合に、全体桁を指定します。

小数桁

型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。

パラメタタイプ

パラメタのタイプを選択します。
inの場合は、入力用のパラメタとしてプログラムソース中に生成されます。
outの場合は、出力用のパラメタとしてプログラムソース中に生成されます。
inoutの場合は、入出力用のパラメタとしてプログラムソース中に生成されます。

追加

利用者メソッドにパラメタを新規に追加します。

削除

選択した利用者メソッドのパラメタを削除します。

戻り値の型

定義可能な型

COBOL

IDL

なし

-

oneway void

2バイト整数

PIC S9(4) COMP-5

short

2バイト整数(符号無)

PIC 9(4) COMP-5

unsigned short

4バイト整数

PIC S9(9) COMP-5

long

4バイト整数(符号無)

PIC 9(9) COMP-5

unsigned long

8バイト整数

PIC S9(18) COMP-5

long long

内部10進数

PIC xx(n) PACKED-DECIMAL  注1)

fixed

単精度浮動小数点

COMP-1

float

倍精度浮動小数点

COMP-2

double

英数文字

PIC X(1)

char

日本語文字

PIC N(1)

wchar

ブール

PIC 1(1)

boolean

英数文字列

PIC X(n)

string

日本語文字列

PIC N(n)

wstring

任意の型  注2)

入力された型

入力された型

注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。

注2) 型定義または構造体定義で指定した型を入力します。

変数名の型

定義可能な型

COBOL

IDL

2バイト整数

PIC S9(4) COMP-5

short

2バイト整数(符号無)

PIC 9(4) COMP-5

unsigned short

4バイト整数

PIC S9(9) COMP-5

long

4バイト整数(符号無)

PIC 9(9) COMP-5

unsigned long

8バイト整数

PIC S9(18) COMP-5

long long

内部10進数

PIC xx(n) PACKED-DECIMAL  注1)

fixed

単精度浮動小数点

COMP-1

float

倍精度浮動小数点

COMP-2

double

英数文字

PIC X(1)

char

日本語文字

PIC N(1)

wchar

ブール

PIC 1(1)

boolean

英数文字列

PIC X(n)

string

日本語文字列

PIC N(n)

wstring

任意の型  注2)

入力された型

入力された型

注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。

注2) 型定義または構造体定義で指定した型を入力します。