CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードは、IDLファイル(インタフェース定義ファイル)とCORBAサーバアプリケーションのひな型を生成します。
CORBAサーバアプリケーション生成ウィザードは、以下の手順で起動します。
メニューバーから[ファイル] > [新規] > [その他]を選択します。
[新規]ウィザードで[COBOL] > [ソース] > [CORBAサーバアプリケーション]を選択します。
[CORBAサーバアプリケーション生成ウィザード]では、以下の情報を指定します。
[モジュール宣言]ページで、モジュール名や例外宣言などの情報を指定します。
[定数宣言]ページで、インタフェース宣言に必要な定数の情報を指定します。
[型宣言]ページで、インタフェース宣言に必要な型の情報を指定します。
[構造体宣言]ページで、インタフェース宣言で使用する構造体の情報を指定します。
[メソッド宣言]ページで、インタフェース宣言で使用するメソッドの情報を指定します。
作成するCORBAサーバアプリケーションのモジュール名、例外宣言、デフォルト処理の生成、コメントの生成の情報を指定します。
項目 | 説明 |
---|---|
プロジェクト名 | 作成するCORBAサーバアプリケーションソースを格納するプロジェクトを指定します。プロジェクト名は必須入力です。 |
モジュール名 | 作成するCORBAサーバアプリケーションのモジュール名を指定します。モジュール名は、必須入力です。 |
クラス名 | 作成するCORBAサーバアプリケーションのクラス名が表示されます。 |
例外の生成 | 作成するCORBAサーバアプリケーションで、デフォルトの例外宣言をするかどうかを指定します。 exception CDException { string CDExceptionMsg ; long CDExceptionCode ; } ; |
デフォルト処理の生成 | 作成するCORBAサーバアプリケーションで、定型処理を生成するかどうかを指定します。 |
コメントの生成 | 作成するCORBAサーバアプリケーションで、コメントを生成するかどうかを指定します。 |
プリコンパイラを使用する | 作成するCOBOLソースファイルの拡張子を、プリコンパイラ連携情報で設定した入力ソースファイルの拡張子にするかどうかを指定します。プリコンパイラ連携情報設定については、"6.1.4.1 プリコンパイラ連携情報の初期値の設定・変更"を参照してください。 ターゲットの定義で[プリコンパイラを使用する]チェックボックスをチェックした場合にだけ有効です。 |
注意
ソース生成中に実行されるIDLの翻訳にはあらかじめInterstageのサービスが起動されている必要があります。ソース生成時にウィザードの[モジュール宣言]ページに「IDLを翻訳する環境が整っていません」というメッセージが表示された場合には、一度[キャンセル]をクリックしてウィザードを終了し、Interstageのサービスを起動してから再度、ソース生成ウィザードを起動してください。
CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言に必要な定数を宣言します。
項目 | 説明 |
---|---|
型 | 宣言する定数の型を選択します。 |
定数名 | 定義する定数名を指定します。 |
初期値 | 定数の初期値を指定します。 |
追加 | 定数宣言を新規に追加します。 |
削除 | 選択した定数宣言を削除します。 |
定数の型
定義可能な型 | COBOL | IDL |
---|---|---|
2バイト整数 | PIC S9(4) COMP-5 | short |
2バイト整数(符号無) | PIC 9(4) COMP-5 | unsigned short |
4バイト整数 | PIC S9(9) COMP-5 | long |
4バイト整数(符号無) | PIC 9(9) COMP-5 | unsigned long |
単精度浮動小数点 | COMP-1 | float |
倍精度浮動小数点 | COMP-2 | double |
英数文字 | PIC X(1) | char |
ブール | PIC 1(1) | boolean |
英数文字列 | PIC X(n) | string |
定数の初期値
文字定数の場合 | 文字をシングルクォーテーションで囲む(例:'A') |
文字列定数の場合 | 文字列をダブルクォーテーションで囲む(例:"ABC") |
4バイト整数の場合 | 数値(例:1) |
論理値の場合 | TRUEまたはFALSE |
CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言に必要な型(繰返し項目)を宣言します。
項目 | 説明 |
---|---|
型 | 宣言する変数名の型を選択します。 |
変数名 | 定義する変数名を指定します。 |
全体桁 | 型が英数文字列、日本語文字列または内部10進数の場合に、全体桁を指定します。 |
小数桁 | 型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。 |
繰返し数 | 1次元要素の繰返し数を指定します。 |
追加 | 型宣言を新規に追加します。 |
削除 | 選択した型宣言を削除します。 |
変数名の型
定義可能な型 | COBOL | IDL |
---|---|---|
2バイト整数 | PIC S9(4) COMP-5 | short |
2バイト整数(符号無) | PIC 9(4) COMP-5 | unsigned short |
4バイト整数 | PIC S9(9) COMP-5 | long |
4バイト整数(符号無) | PIC 9(9) COMP-5 | unsigned long |
8バイト整数 | PIC S9(18) COMP-5 | long long |
内部10進数 | PIC xx(n) PACKED-DECIMAL 注1) | fixed |
単精度浮動小数点 | COMP-1 | float |
倍精度浮動小数点 | COMP-2 | double |
英数文字 | PIC X(1) | char |
日本語文字 | PIC N(1) | wchar |
ブール | PIC 1(1) | boolean |
英数文字列 | PIC X(n) | string |
日本語文字列 | PIC N(n) | wstring |
注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。
CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言で使用する構造体を宣言します。
項目 | 説明 |
---|---|
構造体の定義 | 定義済みの構造体の一覧が表示されます。 |
追加 | 構造体を新規に追加します。 |
編集 | 選択した構造体の定義情報を変更します。 |
削除 | 選択した構造体を削除します。 |
CORBAサーバアプリケーションで使用する構造体を定義します。
項目 | 説明 |
---|---|
構造体名 | 定義する構造体名を指定します。 |
変数名 | 定義する変数名を指定します。 |
型 | 宣言する変数名の型を選択します。 |
全体桁 | 型が英数文字列、日本語文字列または内部10進数の場合に、全体桁を指定します。 |
小数桁 | 型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。 |
繰返し数 | 1次元要素の繰返し数を指定します。 |
追加 | 構造体に要素を新規に追加します。 |
削除 | 選択した構造体の要素を削除します。 |
変数名の型
定義可能な型 | COBOL | IDL |
---|---|---|
2バイト整数 | PIC S9(4) COMP-5 | short |
2バイト整数(符号無) | PIC 9(4) COMP-5 | unsigned short |
4バイト整数 | PIC S9(9) COMP-5 | long |
4バイト整数(符号無) | PIC 9(9) COMP-5 | unsigned long |
8バイト整数 | PIC S9(18) COMP-5 | long long |
内部10進数 | PIC xx(n) PACKED-DECIMAL 注1) | fixed |
単精度浮動小数点 | COMP-1 | float |
倍精度浮動小数点 | COMP-2 | double |
英数文字 | PIC X(1) | char |
日本語文字 | PIC N(1) | wchar |
ブール | PIC 1(1) | boolean |
英数文字列 | PIC X(n) | string |
日本語文字列 | PIC N(n) | wstring |
任意の型 注2) | 任意の型 | 任意の型 |
注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。
注2) 型定義で指定した型(繰返し項目の型)を入力します。任意の型はすべて型定義で定義された型でなければなりません。
CORBAサーバアプリケーションのインタフェース宣言で使用する利用者メソッド(ビジネスメソッド)を宣言します。
項目 | 説明 |
---|---|
利用者メソッドの定義 | 定義済みの利用者メソッドの一覧が表示されます。 |
詳細 | [利用者メソッドの定義]で選択した利用者メソッドの詳細情報が表示されます。 |
追加 | 利用者メソッド(ビジネスメソッド)を新規に追加します。 |
編集 | [利用者メソッドの定義]で選択しているメソッドの定義情報を変更します。 |
削除 | [利用者メソッドの定義]で選択している利用者メソッド(ビジネスメソッド)を削除します。 |
CORBAサーバアプリケーションで使用する利用者メソッドを定義します。
項目 | 説明 |
---|---|
メソッド名 | 定義する利用者メソッド名を指定します。 |
戻り値の型 | メソッドの戻り値の型を選択します。 |
全体桁数 | 戻り値の全体桁数を指定します。 |
小数部桁数 | 戻り値の型の小数部桁数を指定します。 |
例外を発生させる | 作成するCORBAサーバアプリケーションで、乗算、除算の例外を通知する処理を生成するかどうかを指定します。 |
パラメタリスト | パラメタの追加および削除、各パラメタの変数および型の編集ができます。パラメタの型は、型の一覧から選択することも、直接、値を入力することもできます。また、変数名には、全角文字と半角文字を組み合わせた文字列は指定できません。型には、全角文字は指定できません。 |
変数名 | 定義する変数名を指定します。 |
型 | 宣言する変数名の型を選択します。 |
全体桁 | 型が英数文字列、日本語文字列および内部10進数の場合に、全体桁を指定します。 |
小数桁 | 型が内部10進数の場合に、小数桁を指定します。 |
パラメタタイプ | パラメタのタイプを選択します。 |
追加 | 利用者メソッドにパラメタを新規に追加します。 |
削除 | 選択した利用者メソッドのパラメタを削除します。 |
戻り値の型
定義可能な型 | COBOL | IDL |
---|---|---|
なし | - | oneway void |
2バイト整数 | PIC S9(4) COMP-5 | short |
2バイト整数(符号無) | PIC 9(4) COMP-5 | unsigned short |
4バイト整数 | PIC S9(9) COMP-5 | long |
4バイト整数(符号無) | PIC 9(9) COMP-5 | unsigned long |
8バイト整数 | PIC S9(18) COMP-5 | long long |
内部10進数 | PIC xx(n) PACKED-DECIMAL 注1) | fixed |
単精度浮動小数点 | COMP-1 | float |
倍精度浮動小数点 | COMP-2 | double |
英数文字 | PIC X(1) | char |
日本語文字 | PIC N(1) | wchar |
ブール | PIC 1(1) | boolean |
英数文字列 | PIC X(n) | string |
日本語文字列 | PIC N(n) | wstring |
任意の型 注2) | 入力された型 | 入力された型 |
注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。
注2) 型定義または構造体定義で指定した型を入力します。
変数名の型
定義可能な型 | COBOL | IDL |
---|---|---|
2バイト整数 | PIC S9(4) COMP-5 | short |
2バイト整数(符号無) | PIC 9(4) COMP-5 | unsigned short |
4バイト整数 | PIC S9(9) COMP-5 | long |
4バイト整数(符号無) | PIC 9(9) COMP-5 | unsigned long |
8バイト整数 | PIC S9(18) COMP-5 | long long |
内部10進数 | PIC xx(n) PACKED-DECIMAL 注1) | fixed |
単精度浮動小数点 | COMP-1 | float |
倍精度浮動小数点 | COMP-2 | double |
英数文字 | PIC X(1) | char |
日本語文字 | PIC N(1) | wchar |
ブール | PIC 1(1) | boolean |
英数文字列 | PIC X(n) | string |
日本語文字列 | PIC N(n) | wstring |
任意の型 注2) | 入力された型 | 入力された型 |
注1) 内部10進数のCOBOL型は全体桁数と小数桁数の組合せによって変わります。詳細は、"Interstage Application Server アプリケーション作成ガイド(CORBAサービス編)"の"アプリケーションの開発(OOCOBOL)"を参照してください。
注2) 型定義または構造体定義で指定した型を入力します。