MpWalker/JM V2.0L10から本バージョンへ移行する場合の注意事項、および非互換項目を以下に示します。
本バージョンに移行するには、“移行時の注意事項と非互換項目の確認範囲”を参照して、移行時の注意事項と非互換項目を順番に確認してください。
注意事項
MpWalker/JM V2.0L10から本バージョンへ移行する場合の注意事項について説明します。
電源制御についての注意事項
電源制御の定義は、移行されません。
[対処方法]
移行先の環境で再定義してください。
ジョブスケジューラについての注意事項
クライアントの全画面について、形式および操作方法を変更しました。
[対処方法]
新規機能追加および機能改善のため、対処方法はありません。
セキュリティの向上のため、プロジェクトの概念が導入されています。ジョブを登録するためには、システム管理者(Administratorsグループに所属しているユーザ)が前もってプロジェクトを登録しておく必要があります。以前の登録ユーザは、プロジェクトの所有者として扱われます。
これに伴い、以下の点が変更になりました。
-[ジョブの履歴]ウィンドウに表示されるユーザ名が、プロジェクト名に変更されます。
-jobschprintコマンドで出力されるユーザ名が、プロジェクト名に変更されます。
-出口プログラムのパラメタとして渡されていたユーザ名が、プロジェクト名に変更されます。
[対処方法]
なし
登録情報の変更に伴い、コマンドのパラメタ、制御文形式および出力形式を変更しました。
[対処方法]
新規機能追加および機能改善のため、対処方法はありません。
カレンダ名に以下の文字は使用できません。以前のデータベースに以下の文字が含まれている場合、そのカレンダは移行されません(無視されます)。使用できない文字を以下に示します。
/?*;,\<>|:"
[対処方法]
移行前に、カレンダ名に上記文字種が含まれていないことを確認して、含まれていた場合は、移行後に別の名称で再度定義してください。
イベント監視についての注意事項
監視イベント定義は、3種(システム/アプリケーション/セキュリティ)のログを共に特定するように3行に変換されます。
[対処方法]
新規機能追加のため、対処方法はありません。
非互換項目
MpWalker/JM V2.0L10から本バージョンへ移行する場合の非互換項目について、説明します。
ジョブスケジューラについての非互換項目
[起動日の詳細情報]ウィンドウを削除しました。
[対処方法]
起動日の詳細情報は、ジョブネットのプロパティとして指定してください。
ジョブネットおよびグループの新規登録時は、ジョブフロー情報のみ登録するように変更しました。
[対処方法]
起動時刻などの詳細な情報は、プロパティとして、後から変更してください。
[リカバリジョブの情報]ウィンドウを削除しました。
[対処方法]
リカバリジョブは、通常のジョブとして登録後、リカバリの属性を指定してください。
jobschmsgclear、jobschcontrol、jobschsetnetコマンドをスケジュールジョブとして登録して実行した場合、そのジョブを登録したジョブネットの属するプロジェクトが操作の対象となります。
[対処方法]
なし
jobschmsgclearコマンドで-allを指定した場合、アクセス権を持つすべてのプロジェクト内にあるジョブネットのメッセージ事象の発生情報がクリアされます。
[対処方法]
特定のプロジェクト内にあるジョブネットのメッセージ事象の発生情報だけをクリアしたい場合は、オペランドでプロジェクト名を指定してください。
休日カレンダおよび日変わり時刻の設定機能をカレンダ機能に移行しました。
[対処方法]
休日カレンダおよび日変わり時刻の設定は、カレンダ機能を利用して行ってください。
サービス起動パラメタのジョブ格納ディレクトリを削除しました。
[対処方法]
ジョブ実行制御のジョブフォルダを使用してください。以前のバージョンで登録済みのジョブ格納ディレクトリは、フォルダ名がScheduleJOB というフォルダに移行されます。
サービス起動パラメタ設定コマンド(jobschsetparm)を削除しました。
[対処方法]
サービス起動パラメタの設定は、[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウから行ってください。
ジョブネットで参照しているカレンダおよび起動日雛形は削除できません。
[対処方法]
なし
jobschcontrol,jobschctlgrpコマンドで“停止解除”を行う場合のオペランドを“liberate”から“continue”に変更しました。
[対処方法]
“停止解除”を行う場合は、“continue”を指定してください。 なお、従来の“liberate”でも“停止解除”を行うことができます。