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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編
Systemwalker

F.1 ノード検出の[検出モード]による動作の違い

ノード検出は[検出モード]の設定によって動作が異なります。[検出モード]の設定により、以下の方法によってノード情報の収集を行います。

ARPテーブルを参照する方法

高速にノードを検出するため、ARPテーブルを参照する際のSNMPエージェントのバージョンは、[ノード検出]ダイアログボックスで指定した[SNMPエージェント]の[バージョン]に基づいたバージョンになります。

指定したSNMPエージェントのバージョンと、ARPテーブル参照に使用するSNMPエージェントのバージョンの対応は、以下の通りです。

指定したSNMPエージェントのバージョン

ARPテーブル参照に使用するSNMPエージェントのバージョン

SNMPv1

SNMPv1

SNMPv2C

SNMPv2C

SNMPv1→SNMPv2C

SNMPv1

SNMPv2C→SNMPv1

SNMPv2C

SNMPv3

SNMPv3

SNMPv3→SNMPv2C→SNMPv1

SNMPv3

ICMPを使用する方法

ICMP以外のプロトコル(HTTP,TELNET,FTP等)を使用する方法

その他

複数サブネットに属するノード

検出したノードが複数のサブネットに属する場合には、以下の順序で自動的にネットワーク振り分けが行われます。

  1. SNMPエージェントが返すsysNameの値とIPアドレスから求めた名前を比較し、一致したネットワーク側に追加します。

  2. SNMPエージェントが返すsysNameの値とIPアドレスから求めた名前が一致しない場合は、SNMPエージェントが最初に返したインタフェース側のネットワークに追加します。

  3. SNMPの要求に応答しない場合は、ノード検出の設定を行ったネットワークに、1つのインタフェースを持つノードとして追加します。ノードが属するネットワークをそれぞれノード検出した場合は、別々のノードとして、それぞれのネットワークに追加します。

  4. したがって、ノード検出の設定を行ったネットワークとは別のネットワークに振り分けられる場合もあります。

コミュニティ名について

[既存ノードを更新する]を行う場合は、MIB情報を取得する際に用いる[コミュニティ名]は、各ノードの[ノードプロパティ]の[ネットワーク]タブ内の[Rコミュニティ名]を用います、それ以外の場合は、サブネットフォルダに設定されているものを用います。

ポーリングの設定

[ポーリング間隔指定]を選択してポリシーを設定した場合、最初にポリシー設定を適用した時点、または、動作時間帯の開始時刻に必ず最初のポーリングが行われます。それ以降のポーリングは、監視処理が終了してから[ポーリング間隔指定]にて指定された時間が経過するごとに行われます。また、動作時間帯の終了時刻以前に処理を開始すると、終了時刻を過ぎても、処理が終了するまで実行されます。

ポリシーの設定変更について

[ポーリング間隔]の設定を変更した場合、監視スケジュールが変更されます。

[ポーリング間隔]以外の設定を変更した場合は、監視スケジュールは変更されません。

例1)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。

  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:1分のポリシーを適用します。

    →0:30ではなく、0:21に監視が行われます。

例2)

  1. 0:00に[ポリシーの設定]:[無効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。

  2. 0:20に[ポリシーの設定]:[有効]、[ポーリング間隔]:30分のポリシーを適用します。

    →0:50ではなく、0:30に監視が行われます。