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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

3.9.8 監査ログ分析機能を利用する場合の設定【Linux for Itanium版】

監査ログ分析機能をLinux for Itanium版で利用する場合、事前に32ビットの実行環境の設定が必要です。設定については、以下の手順をroot権限で実行してください。

日本語環境の設定

Linux 日本語環境をUTF-8で運用する場合でも、本機能のために日本語環境としてSJISを導入してください。以下のコマンドをrootユーザにて実行します。

localedef -f WINDOWS-31J -i ja_JP -c /usr/lib/locale/ja_JP.SJIS

上記コマンドを実行した際、警告メッセージが表示されることがありますが、無視してください。

32ビットエミュレータのインストール

以下の手順で、32ビットエミュレータのインストールを行ってください。手順の中で Red Hat Enterprise Linux AS (v.5 for Itanium) に含まれる以下の媒体が必要になる場合があります。

  1. IA-32 ELパッケージの確認

    以下のコマンドにより、IA-32 ELパッケージがインストールされているかを確認します。

    rpm -q ia32el

    インストールされていない場合は、“手順2”を行ってください。

  2. IA-32 ELパッケージがインストールされていなかった場合のインストール方法

    1. Red Hat Enterprise Linux Extras CD-ROM をCD-ROMドライブに挿入し、マウントします。ここでは、“/media/cdrom”にマウントします。

    2. IA-32 ELパッケージをインストールします。

      cd /media/cdrom/RedHat/RPMS/

      rpm -ivh ia32el-?.?-?.ia64.rpm (注1)

    3. IA-32 EL を有効化します(注2)。

      /sbin/service ia32el start

    4. アンマウントしCD-ROMを取り出します。

      umount /media/cdrom

      eject

      注1) rpmのバージョン、レベル、リリース番号の“?.?.?-?” 部分については、“/media/cdrom/RedHat/RPMS”でlsコマンドを実行して該当するrpmのバージョン、レベル、リリース番号を確認してください。

      注2) システムを再起動した場合は、rcスクリプトにより自動的に有効になります。IA-32 EL が起動されているかは、以下のコマンドの出力メッセージで確認できます。

      /sbin/service ia32el status

      • 有効になっている場合

        実行結果:Intel IA-32 Execution Layer in use

      • 無効になっている場合

        実行結果:No IA-32 Support

  3. 必要な32bit版パッケージがインストールされているかの確認方法

    • glibc、bash、libtermcap、gdb、libgcc、ncurses、libstdc++の確認

      以下のコマンド(注1)により表示されるパッケージに、glibc、bash、libtermcap、gdb、libgcc、ncurses、libstdc++が含まれているかを確認してください。

      rpm -qa --queryformat "%{NAME}-%{VERSION}-%{RELEASE}.%{ARCH}\n" | grep i[3456]86

      注1) このコマンドにより、システムにインストールされている 32bit版のパッケージがすべて表示されます。32bit版のパッケージがインストールされていない場合は、何も表示されません。

  4. 必要な32bit版パッケージがインストールされていない場合のインストール方法

    以下の順番でインストールしてください。すでにインストールされているパッケージの部分は飛ばしてください。

    1. Red Hat Enterprise Linux Compatibility Layer CD-ROM をCD-ROMドライブに挿入し、マウントします。ここでは、“/media/cdrom”にマウントします。

    2. glibc のインストール

      cd /media/cdrom/RedHat/RPMS
      rpm -ivh glibc-?.?.?-?.i686.rpm (注1)

    3. bash, gdb, libgcc, libstdc++ のインストール

      cd /media/cdrom/RedHat/RPMS
      rpm -ivh bash-?.?-?.?.i386.rpm libtermcap-?.?.?-?.i386.rpm
      rpm -ivh --force gdb-?-?.?.?.i386.rpm ncurses-?.?-?.i386.rpm
      rpm -ivh libgcc-?.?.?-?.i386.rpm
      rpm -ivh libstdc++-?.?.?-?.i386.rpm (注1)

    4. アンマウントしCD-ROMを取り出します。

      umount /media/cdrom
      eject

      注1) rpmのバージョン、レベル、リリース番号の“?.?.?-?”部分については、“/media/cdrom/RedHat/RPMS”でlsコマンドを実行して該当するrpmのバージョン、レベル、リリース番号を確認してください。

  5. 32bit実行環境の設定について

    32bit実行環境を使用するためには、IA-32 EL が有効になっている必要があります。

    IA-32 EL は、rcスクリプトによりシステム起動時に“起動順番5”として自動的に有効になり、システム終了時に“停止順番95”として自動的に無効になります。

    したがって、IA-32 ELのインストール後にシステムをリブートすることで32bit実行環境について特に設定を行う必要はありません。

    以下は、IA-32 EL が有効になっているかの確認方法、および有効・無効化を手動で行う場合の方法です。

    • 確認方法

      /sbin/service ia32el status

      • 有効になっている場合

        実行結果:Intel IA-32 Execution Layer in use

      • 無効になっている場合

        実行結果:No IA-32 Support

    • 有効・無効化

      /sbin/service ia32el start

      • 有効化

        実行結果:Starting Intel IA-32 Execution Layer: [ OK ]

      • 無効化

        Stopping Intel IA-32 Execution Layer: [ OK ]

    • 再起動方法

      /sbin/service ia32el start

      • 実行結果

        Stopping Intel IA-32 Execution Layer: [ OK ]
        Starting Intel IA-32 Execution Layer: [ OK ]