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Systemwalker Centric Manager 導入手引書
Systemwalker

2.3 性能の監視方法を設計する

性能監視では、以下の情報を監視できます。

ここでは、性能の監視方法を設計するために必要な以下の項目について説明します。

性能監視機能

性能を監視するための機能には、以下の2つがあります。

ネットワーク性能監視機能とは、管理システム全体の性能状況を大まかに把握するための機能です。サーバ性能監視機能とは、ネットワークシステムを構成するそれぞれのノードに注目した詳細監視機能です。監視の目的に合わせて両機能を使い分けることができます。

ネットワーク性能監視機能とサーバ性能監視機能の違いを以下に示します。

項目

ネットワーク性能監視機能

サーバ性能監視機能

監視方式

運用管理サーバまたは部門管理サーバからのポーリング監視

被監視ノード上での自律監視

監視情報

・トラフィック情報

・サーバ性能 (基本情報)

- CPU使用率

- ページフォルト数

- ディスクビジー率

サーバ性能情報

監視方法

固定のしきい値による監視(サービスレベル監視)

過去の統計情報との比較による監視(ベースライン監視)

固定のしきい値による監視

しきい値

管理システム全体に1つ

被監視ノード単位

情報蓄積

ポーリング結果を保存し、保存結果は統計レポートとして出力可能

なし

ネットワーク性能監視機能

ネットワーク性能監視機能では、運用管理サーバまたは部門管理サーバから各ノードに対してポーリングを行い性能の監視を行っています。それぞれのサーバは、自分が管理対象とするサブネットに所属するノードを監視します。

また、ネットワーク性能監視機能では、以下の条件に該当しないノード/インタフェースを監視することができます。

ネットワーク性能監視機能を使用する場合は、以下のことを考慮して部門管理サーバの設置箇所と各部門管理サーバが管理対象とするサブネットを設計します。

注意

監視できるインタフェース数についての注意事項

  • ネットワーク性能監視で監視できるインタフェース数は、1台の運用管理サーバ/部門管理サーバで最大約300インタフェース(性能情報採取ポーリング間隔が2分の場合)となっています。よって、監視できるインタフェース数を超える場合は、次の対処を行ってください。

    • 新たな部門管理サーバを設置して負荷分散する。

    • 監視対象のインタフェースを絞り込む。

    • ポリシーの設定において性能情報採取ポーリング間隔を拡大する。

ベースライン監視

ネットワーク性能監視機能の監視方法の1つであるベースライン基準値監視について説明します。ベースライン基準値監視では、「通常値との違い」を以下の統計処理により算出しています。

サーバ性能監視機能

サーバ性能監視機能は、上図のような管理サーバからのポーリングによる監視ではなく、被管理サーバ(運用管理サーバ、部門管理サーバ、業務サーバ)にポリシーを配付することによって、各被管理サーバが自律的に監視を行います。

監視対象ノード

性能の監視対象のノードは以下のとおりです。

ただし、ネットワーク性能監視機能では、トラフィック情報の監視対象ノードとして、上記ノードの他に以下に示すようなSNMPエージェントを実装したノードを監視対象にできます。

ポイント

SNMPエージェント

MIB-IIをサポートしたSNMPエージェントが動作しているノードであれば、プラットフォームやSystemwalker Centric Managerのインストールの有無に関係なくトラフィック情報の監視対象にできます。

監視項目

性能監視が監視対象とする性能情報の監視項目を以下に示します。

ネットワーク性能

ネットワーク性能監視機能では、トラフィック情報とサーバ性能の基本情報を監視します。ネットワーク性能の監視項目は以下のとおりです。

サーバ性能情報

サーバ性能監視機能では、サーバ性能情報を監視します。サーバ性能の監視項目は以下のとおりです。

以下の項目は、監視を行うために必要なソフトウェアをインストールする必要があります。

インストールが必要なソフトウェアについては、“Systemwalker Centric Manager 解説書”の“関連ソフトウェア資源”を参照してください。